米雇用統計のデータを詳細にまとめています。また、詳細データからバイナリーオプション・ハイローオーストラリアで有利になる攻略法まで紹介しています。
- 米雇用統計が何かが分かる
- 米雇用統計直後のデータが分かる
- 米雇用統計の攻略法が分かる
米雇用統計とは
米国の雇用情勢を示す統計で、景気状況を探る上で最も重要な経済指標のひとつです。原則、毎月第1金曜日に米国労働省から発表されます。政府から最初に発表される前月の指標で、米国の景気の実体を表す最新の数値として、外国為替、株式、金利等のマーケットにも影響を与えるため、市場関係者が注視しています。中でも最も注目される数字は、非農業部門雇用者数、失業率、時間当たり賃金等です。
引用:SMBC日興証券
米雇用統計を簡単に言うと「アメリカで働いている人の状況を数字で発表するイベント」になります。
雇用統計は英語で書くとCurrentEmploymentEmployment(CES)となりCESと表記される事もあります。直訳:Current(現在)、Employment(雇用)、Employment(統計)
雇用統計自体は各国で行われていますが「雇用統計」と言えばアメリカの雇用統計として認識されています。このページではアメリカの雇用統計のみについて書いているので米雇用統計と記載しています。
米雇用統計で発表されるもの
米雇用統計はアメリカ労働省の労働統計局が発表しています。(アメリカ労働省の労働統計局は省略して「米国労働省」や「米労働省」、「労働省」とも呼ばれています。)
米雇用統計ではアメリカ全土の労働者の雇用状況が発表されます。
単純に、雇用統計の数字が良ければ、アメリカの経済が良いと判断され、雇用統計の数字が悪ければ、アメリカ経済が悪いと判断されます。
アメリカの経済が良いと、ポジティブに捉えられ、ドルが買われやすくなります。逆に雇用統計の結果が悪かった場合は、ネガティブに捉えられ、ドルが売られやすくなります。
米雇用統計では以下の10項目が発表されます。(今月発表される米雇用統計の結果は先月の12日を含む週の約1週間分のデータ)
- 失業率
- 非農業部門雇用者数
- 平均時給
- 労働参加率
- 週労働時間
- 建設業雇用者数
- 製造業雇用者数
- 小売業雇用者数
- 金融機関雇用者数
この中で特に重要とされているのが「非農業部門雇用者数」と
農業部門を除く産業分野で、民間企業や政府機関に雇用されている人の数です。
自営業や農業従事者は調査対象に含まれません。
引用:auじぶん銀行
労働力人口(16歳以上の働く意志を持つ人達)のうち、失業者*の占める割合です。* 求職活動を諦めて過去4週間以内に求職活動をしなかった人は失業者と見なされません。
引用:auじぶん銀行
米雇用統計の発表日
米雇用統計の発表日時は「第一金曜日のアメリカ東部時間の朝8時30分」になります。
日本とアメリカでは時差があるので、日本時間では21時30分(夏時間)、もしくは22時30分(冬時間)に発表されます。
夏時間と冬時間細かく伝えると難しくなるので、ざっくり伝えると以下の様になります。
夏・冬時間 | 期間 | 発表時間 |
---|---|---|
夏時間 | 4月から10月 | 日本時間21時30分 |
冬時間 | 11月から3月 | 日本時間22時30分 |
発表日 | 発表時間 |
---|---|
2023年7月6日 | 21:30 |
2023年8月4日 | 21:30 |
2023年9月1日 | 21:30 |
2023年10月6日 | 21:30 |
2023年11月3日 | 21:30 |
2023年12月8日 | 22:30 |
2024年1月5日 | 22:30 |
2024年2月2日 | 22:30 |
2024年3月8日 | 22:30 |
2024年4月5日 | 21:30 |
2024年5月3日 | 21:30 |
2024年6月7日 | 21:30 |
ここで注目して貰いたいのが、11月です。サマータイムが終わるのが毎年11月の第一日曜になるので、11月の第1週に発表される経済指標は夏時間の21時30分になります。
それ以外はあまり間違える事は無いのですが、しっかり覚えるまでは発表時間まで記載されている経済指標カレンダーをご確認下さい。
米雇用統計は事前にアナリストに予想されている
世界中にはアナリスト(経済を分析する人)がいて、アナリスト達が今月の失業率や非農業部門雇用者数はこのくらいになるだろうと予想を出します。
アナリストは沢山いますので、アナリスト達が出した予測値(コンセンサス)の平均値がニュースサイトなどに掲載されます。
ニュースサイトによってアナリストの選び方は異なり、ロイターやブルームバーグなどのアナリスト予想を中心に出しているところもあります。
集計方法が異なりますので、ニュースサイト毎に市場予想が異なるのは当然と言えます。
基本的に予想より良ければ「ドルが買われやすく」、予想より悪ければ「ドルが売られやすく」、予想が外れても「相場は動く」傾向にあります。
非農業部門雇用者数と失業率が相場に大きな影響を与えるので、過去のデータまで確認される事をおすすめします。
MINCABUのホームページより過去一年分のデータを引用しています。
非農業部門雇用者数は毎月10万~15万人程の増加が安定した雇用の伸びとされています。(景気回復期は20万人以上)
データ期間 | 予想 | 結果 |
---|---|---|
2024年05月 | 19.0万人 | 27.2万人 |
2024年04月 | 24.0万人 | 17.5万人 |
2024年03月 | 20.1万人 | 30.3万人 |
2024年02月 | 20.0万人 | 27.5万人 |
2024年01月 | 18.0万人 | 35.3万人 |
2023年12月 | 16.8万人 | 21.6万人 |
2023年11月 | 18.3万人 | 19.9万人 |
2023年10月 | 19.0万人 | 15.0万人 |
2023年09月 | 16.6万人 | 33.6万人 |
2023年08月 | 16.5万人 | 18.7万人 |
2023年07月 | 19.9万人 | 18.7万人 |
2023年06月 | 22.9万人 | 20.9万人 |
2023年05月 | 19.0万人 | 33.9万人 |
2023年04月 | 17.9万人 | 25.3万人 |
失業率は4~5%で完全雇用状態とされます。日本と異なる点があるとすれば、アメリカではレイオフ(一時休業)も失業者に含めます。
データ期間 | 予想 | 結果 |
---|---|---|
2024年05月 | 3.90% | 4.00% |
2024年04月 | 3.80% | 3.90% |
2024年03月 | 3.90% | 3.80% |
2024年02月 | 3.70% | 3.90% |
2024年01月 | 3.80% | 3.70% |
2023年12月 | 3.80% | 3.70% |
2023年11月 | 3.90% | 3.70% |
2023年10月 | 3.80% | 3.90% |
2023年09月 | 3.70% | 3.80% |
2023年08月 | 3.60% | 3.80% |
2023年07月 | 3.60% | 3.50% |
2023年06月 | 3.60% | 3.60% |
2023年05月 | 3.50% | 3.70% |
2023年04月 | 3.60% | 3.40% |
※データ期間はデータを集計いている期間なので、発表日とは異なります。データ期間が2024年05月のものは6月に発表されたデータになります。
米雇用統計のデータ分析
2024年2月から6月までの米雇用統計直後の詳細データをまとめています。全てのデータに言えるのですが、米雇用統計直後は大きく値が動いています。
2024年6月7日(金)米雇用統計のデータ
日付 | 2024年6月7日(金) |
---|---|
時間足 | 1分足 |
OPEN | 155.280 |
CLOSE | 156.279 |
初動1分間 | 0.799円 |
2024年6月7日(金)の米雇用統計直後は0.799円と約0.8円も動いていますので、値動きとしてはかなり大きい値と言えます。
予想 | 19.0万人 |
---|---|
結果 | 27.2万人 |
予想 | 3.9% |
---|---|
結果 | 4.0% |
非農業部門雇用者数が予想より多い事もあり、ポジティブに捉えられた結果だと思います。アメリカの評価が上がれば、その分日本の評価が下がるので155.280円⇒156.279円へ円安となっています。
雇用統計直後も、円安が続いています。その後はレンジ相場になっていますので、今回の雇用統計直後の動きは妥当だったと思われます。
2024年5月3日(金)米雇用統計のデータ
日付 | 2024年5月3日(金) |
---|---|
時間足 | 1分足 |
OPEN | 153.182 |
CLOSE | 152.191 |
初動1分間 | -0.991円 |
2024年5月3日(金)の米雇用統計直後は0.991円と約1円も動いていますので、かなり動きがあったと言えます。
予想 | 24.0万人 |
---|---|
結果 | 17.5万人 |
予想 | 3.8% |
---|---|
結果 | 3.9% |
非農業部門雇用者数が予想より少ないもあり、ネガティブに捉えられた結果だと思います。アメリカの評価が下がれば、その分日本の評価が上がるので153.182円⇒152.191円へ円高となっています。
雇用統計直後のデータを見ると、一気に下がった後、徐々に上昇していますので、ドルが一時的に売られ過ぎていたと思われます。
2024年4月5日(金)米雇用統計のデータ
日付 | 2024年4月5日(金) |
---|---|
時間足 | 1分足 |
OPEN | 151.269 |
CLOSE | 151.589 |
初動1分間 | 0.32円 |
2024年5月5日(金)の米雇用統計直後は0.32円と雇用統計直後としてはそこまで動いていない結果となりました。
予想 | 20.1万人 |
---|---|
結果 | 30.3万人 |
予想 | 3.9% |
---|---|
結果 | 3.8% |
非農業部門雇用者数が予想より10万に以上多いので、もう少し動きがあっても良かったのですが、良い数字なのでしっかりとドルが買われる結果となりました。
結果として151.269⇒151.589と円安になっています。
雇用統計直後のデータを見ると、しばらく上昇した後、下降を初めています。今回の雇用統計直後は比較的予想しづらい動きをしています。
2024年3月8日(金)米雇用統計のデータ
日付 | 2024年3月8日(金) |
---|---|
時間足 | 1分足 |
OPEN | 147.334 |
CLOSE | 146.661 |
初動1分間 | -0.673円 |
2024年3月8日(金)の米雇用統計直後は0.673円動いており、そこそこ動いているのですが、かなり高低差のある値動きとなっています。
予想 | 20.0万人 |
---|---|
結果 | 27.5万人 |
予想 | 3.9% |
---|---|
結果 | 3.8% |
非農業部門雇用者数は20.0万人の予想に対して、結果が27.5万人と多くいのでグラフは円安方向に上がったのですが、その後急激に円高に動いています。
米雇用統計直後が良く荒れると言いますが、2024年3月8日(金)はかなり荒れていたと思います。単純に非農業部門雇用者数の良し悪しで動くのであれば円安になるはずですが、米雇用統計直後は円高になっています。
予想と結果が合わない事もある例として見ておきましょう。
雇用統計直後のデータを見ると、しばらく下降した後に上昇しています。流石に下がり過ぎた反動が上昇に転じていると思われます。
2024年2月2日(金)米雇用統計のデータ
日付 | 2024年2月2日(金) |
---|---|
時間足 | 1分足 |
OPEN | 146.631 |
CLOSE | 147.375 |
初動1分間 | 0.744円 |
2024年2月2日(金)の米雇用統計直後は0.744円動いています。
予想 | 18.0万人 |
---|---|
結果 | 35.5万人 |
予想 | 3.8% |
---|---|
結果 | 3.7% |
非農業部門雇用者数は18.0万人の予想に対して、結果が35.5万人と大幅に上昇しています。予想より大幅に良い結果と言う事もあり、146.631円⇒147.375円と円安になっています。
米雇用統計直後の動きとしては比較的綺麗な動き(予想が外れる⇒大きく相場が動く、非農業部門雇用者数の結果が良い⇒ドルが買われる)と言えます。
米雇用統計直後もしばらく上昇しています。非農業部門雇用者数結果が良く、ポジティブに捉えられた結果だと思われます。
【米雇用統計時】バイナリー・ハイローオーストラリアを攻略
米雇用統計時に使えるバイナリー・ハイローオーストラリアの攻略法をまとめています。
【攻略①】反発を狙う
米雇用統計直後、必要以上に売られたり、買われたりすると、直後から反発する事があります。
相場が大きく動く要因は「予想が外る」事ですが、予想と結果がそこまで外れていないのに米雇用統計直後では大きく相場が動く事があります。
その様な場合は直後から、反発する事が多いので、その反発を狙う事で勝率を上げる事ができます。
【攻略②】予想が強く外れた場合、勢いのままエントリーする
米雇用統計後に相場が大きく動く要因は「予想が外れた」時になります。そして予想していた数値が大きい程、売り・買いの力が強くなる傾向にあります。
例えば2023年2月3日の米雇用統計では非農業部門雇用者数の予想が19.0万人に対して、結果は51.7万人と予想が外れています。
非農業部門雇用者数の数字が良いのでドルが買われるのは当然なのですが、その勢いが暫く続いているのが分かります。
また2022年8月5日の米雇用統計では非農業部門雇用者数の予想が24.9万人に対して、結果は52.8万人と予想が外れています。
こちらもその勢いが続いている事が分かります。
【攻略③】予想を信じてエントリーをする
米雇用統計で一番影響力があるは「非農業部門雇用者数」になります。この非農業部門雇用者数は事前に予想がたてられており、経済指標カレンダーで確認する事が出来ます。
※非農業部門雇用者数は毎月10万~15万人程の増加が安定した雇用の伸びとされています。(景気回復期は20万人以上)
非農業部門雇用者数の予想が「前回よりも良い時」や「予想が20万人を超える」時などは、ドルが買われる傾向にあります。
その様な場合は、雇用統計が発表される前に購入するのも一つ手だと思います。米雇用統計直後は激しい値動きの為、約定拒否が多発します。
ハイローオーストラリアは約定拒否が多いので、雇用統計が始まる数分前に3分取引や5分取引などで購入済ませておけば約定拒否に悩まされる事はありません。
【攻略④】ハイローオーストラリアのスプレッド取引を使う
スプレッド取引とは、ハンデ有りの取引となり、スプレッド部分が不利になります。
しかし、値動きが激しい時間帯はスプレッド部分で終わる可能性が低いのでスプレッド取引の弱点をカバーする事が出来ます。
米雇用統計の直後は取引の難易度が上がるのですが、ハイローオーストラリアのTurboスプレッドを利用すればペイアウト率を上げる事が出来ます。
取引時間 | Turbo | Turboスプレッド |
---|---|---|
30秒取引 | 1.95倍 | 2.30倍 |
1分取引 | 1.90倍 | 2.20倍 |
3分取引 | 1.90倍 | 2.05倍 |
5分取引 | 1.85倍 | 2.0倍 |
Turboスプレッドの30秒取引であればペイアウト率2.3倍となっており、リターンが大きくなりますので、取引に自身のある方はハイローオーストラリアのTurboスプレッド取引がおすすめです。
慣れない内は米雇用統計直後は避けるべき
米雇用統計直後は相場が荒れやすく、予想しづらい傾向にあります。
バイナリーオプション初心者の方は、負けやすい時間帯と言えますのでなるべく米雇用統計直後は避けるべきです。
米雇用統計に興味のある方は、ハイローオーストラリアのデモ取引で練習してから判断される事をおすすめします。
ハイローオーストラリアのデモ取引は登録不要で利用できます。また、登録することで5000円のキャッシュバックを貰う事も出来ます。