コラム

 公開日: 2015-04-01 

ハウスメーカーの住宅の値引きについて

個人が購入するもののうち、住宅というのは最も高い買い物ではないでしょうか。

新築住宅ともなると、建築価格は年収の数倍にもなります。

一生のうち、家を建てる機会は、そう何度もありません。

そのため普通の人は、住宅という「高額商品」の見積を見慣れていません。


一般の方が新築住宅を建てる場合、一番身近なのは、やはりハウスメーカーでしょうか。

モデルハウスをみて、パンフレットを貰って、営業担当者と話をして、見積を貰って・・・という流れで住宅を検討している人は多いと思います。

プランを提案して貰い、見積書を作って貰ったけど、それは適正価格なのか、割高なのか、そして値引きなどの値段交渉をして良いのかどうか・・・初めての人が簡単には判断出来なくて当然です。

リビング

今回は、ハウスメーカーの住宅の値引きについてのお話です。

「値引きをお願いしても良いのか」「どれくらい値引きをして貰えるのか」・・・あくまでも個人的な見解ですが、幾つかの事例を書いていきます。


◆大手ハウスメーカーの場合

大手ハウスメーカーの場合、住宅の価格とは単純な「建築材料費用」「工務費用」の積み上げだけで決定されている訳ではありません。

モデルハウス、TVコマーシャルやパンフレットなどを見て貰えれば判るとおり、大手メーカーは「広告費」「営業経費」の割合が高くなっています。

さらに「研究開発費」もかかっていますし「人件費」も安くありません。

「ブランド力」や「知名度」などを勘案した上で住宅価格を決定している、という面もあります。


経営体力のある大手ハウスメーカーの場合、単純な「住宅の製造原価」だけで考えれば、値引き出来る余地は充分にあると思います。

ただ、会社全体を維持するための費用、商品のブランド力を考えると、「単純な値引き」には、すぐには応じて貰えないかもしれません。


大手ハウスメーカーの場合、見積の値引きに応じてくれるかどうかは、その会社の「社内事情」で決まる面が大きいと思います。

たとえば、決算などで値引きしてでも売りたい場合、担当者に値段の裁量権があり値引きに応じてくれる場合など、「どうしても売りたい社内事情」があれば、値引きに応じて貰える可能性があります。

見積価格と予算に開きがある場合、「駄目でもしょうがない」という気持ちで、値引きをお願いして貰えれば良いと思います。

じっくり時間をかけて交渉するのも、良いかもしれません。

その結果、タイミングさえ合えば、大幅な値引きが得られるかもしれません。


大手メーカーの場合、値段交渉、契約を行う営業担当部門と、工事を担当する部門は完全に分かれています。

たとえ「大幅値引き」で契約した家だからといって、工事部門が気を抜くようなことはありません。


契約前の値段交渉は時間を掛けてじっくりと、納得するまで行って貰えれば良いと思います。


◆格安ハウスメーカーの場合

大手メーカーに比べて安い分、住宅の製造原価に対する粗利益は少ないため、「値引き出来る余力」は大きくないでしょう。

それでも、営業所の目標達成目前など、社内事情によっては、いくらかの値引き交渉には応じてくれると思います。


格安ハウスメーカーは住宅設備や仕上げ材料、構造仕様を限定することで、設計や施工を単純化し、材料購入コストや施工コストを下げている場合が多いと思います。

そのため、「住宅設備や建具を安い製品に変えることでコストダウンする」という方法が難しくなっています。

収納プランや間取りプランなどについて、メーカー側のいうとおり、モデルプランのまま購入するのが、「一番お買い得」になるようです。

契約前の交渉では、値引きのお願いだけでなく「どうしたら安くなるのか」という相談をした方が良いかもしれません。


また、格安ハウスメーカーの場合、営業担当者に勤務経験の浅い、若い人が多いと思います。

値段交渉は営業担当者の力量に依る部分も大きいと思いますので、なるべく「力のある担当者」を付けて貰うようにした方が良いかもしれません。


天窓


ちなみに、建築士が設計して工務店が施工する場合、見積は原価ベースで行われます。

つまり住宅の価格は、「設備、材料価格」「施工工事費」に「適切な利益」を加えたものです。

良くも悪くも「社内事情」など、他の要素が入り込む余地はありません。

そういう意味では、「お値段以上、超お買い得な家」を建てるのには向かないかもしれません。

ただ、出来上がった住宅は、必ず「支払った金額に見合う」価値のある家になると思います。


◆ その他の関連コラム / 目次 ◆

マンションと戸建て住宅を資産価値、維持費、広さあたりの単価で比較する

過去に地震で倒壊したことのない住宅構造

建築士が考える、失敗しない建築業者の選び方

建築士が考える、失敗する家作りのパターン

建築士が考える住宅保証について

竜巻、台風などの風害に安全、安心な家を作る方法

家を建てるのに安全、安心な土地とは

神戸市中央区山本通、北野町で家を建てる


   ◇ ◇ ◇


家を作るときに考えて欲しいことについて、こちらのページに纏めてみました。

テーマ別コラムのまとめ【ペット/寒さ対策/子育て/地震に強い鉄筋コンクリート住宅など】
http://mbp-kobe.com/revontulet/column/25680/

興味のある分野があれば、是非、目を通して下さい。

 ◇ ◇ ◇

家つくり、土地探しなど、住宅に関すること、何でも御相談下さい。

■電話でのお問い合わせ
078-862-9386【平日9:00~17:00】

■メールでのお問い合わせ【匿名でのお問い合わせでも構いません】
infomation@revontulet.jp

■Webメールでもお問い合わせを受け付けております。
こちらから送ることができます。

土地がある人、土地を探している人、ハウスメーカーの家に飽き足らない人・・・何でもお気軽に御相談ください(御相談内容の守秘義務は厳守します)。

この記事を書いたプロ

レヴォントリ株式会社 一級建築士事務所 [ホームページ]

一級建築士 浅井知彦

兵庫県神戸市中央区山本通2-8-2 [地図]
TEL:078-862-9386

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
神戸市中央区在住の一級建築士、浅井知彦さん。建築素材の経年劣化を中心に研究していた技術畑出身で、素材や構造から「必然性のあるデザイン」を提案

かっこいいには必然がある。技術系建築士の家づくり(1/3)

 「かっこいいものには必然がある。合理性・機能性のなかからデザインが生まれる」と語るのは、神戸市中央区で一級建築士事務所を構える浅井知彦さん。デザイン系の一級建築士が多いなか、異色ともいえる研究所出身の技術系の一級建築士です。建物や建築素材...

浅井知彦プロに相談してみよう!

神戸新聞社 マイベストプロ

会社名 : レヴォントリ株式会社 一級建築士事務所
住所 : 兵庫県神戸市中央区山本通2-8-2 [地図]
TEL : 078-862-9386

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

078-862-9386

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

浅井知彦(あさいともひこ)

レヴォントリ株式会社 一級建築士事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
テーマ別コラムのまとめ【ペット/寒さ対策/子育て/地震に強い鉄筋コンクリート住宅】
屋上緑化

コラムも100回を超えましたので、ここで一度、代表的なコラムをテーマ別にまとめてみたいと思います。興味のあ...

[ 住宅 ]

LED照明で変わったこと
イメージ

近年、住宅の照明にもLEDが急速に普及してきました。住宅用LED照明は製品の値段も下がり、商品の種類も増え、...

[ 家を建てるときの新常識 ]

全面リフォームは安くない。「新築そっくりさん」も安くありません。
イメージ

リフォームについては、新築に比べると情報が少ないためか、いろいろと誤解があるように思います。今回はリフ...

[ 家を建てるときの新常識 ]

プレハブ住宅は安くない。
イメージ

今回採り上げる「プレハブ住宅」とは、ハウスメーカーが販売している規格化住宅を指しています。具体的にいえ...

[ 家を建てるときの新常識 ]

木造2階建て住宅でも構造の安全性チェックは絶対に必要です
イメージ

これは「新」常識といって良いのか判りませんが、法律上「構造の安全性をチェックしていない家は建てられません」...

[ 家を建てるときの新常識 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ