コラム

 公開日: 2015-08-02 

武田家と信長と知的資産経営

信長 信玄
戦国最強とうたわれた武田軍をひきいた武田信玄の軍事・政治哲学(真偽のほどはつまびら
かではありませんが)を表したとされる
  ~人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり~(甲陽軍艦)
言うまでもないことですが、勝敗を決するのは堅固な城でなく、人の力であり個々の力を
発揮させてこそ勝利へつながると言った意味を持っているのです。
現代社会に置き換えれば企業経営の成否は、箱物ではなくそこで働く社員であり、
社員をないがしろにする企業は成功しない。ということではないでしょうか?
 中小零細と言われる町工場(企業)に限らず大企業であっても、トップたる社長(経営者)の
経営に対する理念と目標。それをしっかりと受け止め、実現に向けて供に歩いててくれる社員が
居なければ企業の存立は危ぶまれます。
 働く者にとって如何に働きやすく、才能・能力を充分に発揮できる環境を整えることこそが経営者の、
働く人の責任でもあり義務と考えます。
 働きやすい環境があってこそ、個々がモチベーションを持ち続けることができ、企業にも社員にとっても
良い結果をもたらすのではないでしょうか。

 人を生かすということを国家経営哲学としてきた武田家が、尾張清洲4郡の守護代にすぎなかった
織田によってなぜ滅ぼされたのでしょうか?
 あくまでも私見にすぎませんが、以下に述べる信長の類い希な経営力ではなかったかと考えています。
1点目。【決断力】鉄砲の導入。
 他の大名も着目はしていたと考えられますが、少なくとも信長ほどではなかった。
一説では、映画やドラマで描かれるほど有効ではなかったと言われる三段構えの隊形。
それでも刀と刀、槍と槍の戦方式を大きく変化させたのです。
2点目。【他との差別化】兵農分離(職業軍人制)の導入。
 当時の常識では、平時にはすき・鍬(くわ)をもち農民として暮らし、いざ合戦と言うときに
刀・槍を持つ(期間従業員・非正規社員)兵農一体型でした。農民は農民、武士は武士とし
一兵卒に至るまで職業化したのです。、場合によっては一国一城の主になれるとあって
兵隊はモチベーションを持続させ、競い合いより効果的な働き方をするといった相乗効果が
あったのではと思われます。
 「人たらしの達人」といわれ、人を生かすに秀でていたと伝えられる木下藤吉郎、
後の太閤豊臣秀吉がその例ではないでしょうか。
3点目。【リーダーシップ】楽市・楽座の布令。
 未成熟であったため、一定の業者と権力者の間に癒着を起きるなど評価は
分かれてはいますが、一部特権を持つ商工業者に限られていた商業の自由を認め、
直轄地だけでなく家臣である大名の国においても実行させたことです。
 国家の礎は経済的な成長・安定であり、とりもなおさずそれが国家に繁栄をもたらします。
天下布武への足がかりの第一歩と考えたのではないでしょうか。
勝頼
比叡山焼き討ち等、残虐非道なイメージが強い信長ですが、
以上3点からも窺うことができるように確固たる理念とリーダーシップとビジョンをもちつつ、
部下の武将には厳しく、弱者に対しては人としての優しさをいつも持っていたと言われる信長。
当時革新的過ぎるとも言われた経営者として、人(資産)をうまく活用し”織田信長”というブランドを
作っていったのではと考えます。

企業の成長には「揺るぎない確かな理念をもつ尊敬すべき経営者(トップ)が明確な
ビジョンを打ち出し、組織の一体化を図り、常に外に目を向ける(顧客志向)ことこそが
企業価値を上げる唯一の手段と言うことが出来るのではないでしょうか
 当時このような言葉はもちろんなく、兵隊は消耗品として考えられていたであろう
戦国の世に「国家経営」をとの発想から始まったと思われますが、いつの世も一つのプロジェクトを
成功に導き、事業を発展させるという、企業にとっての命題を遂行するうえで最も重視すべきは
”人”の生かし方ではないでしょうか。

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