コラム

 公開日: 2016-10-03 

大切なことは絵本から学んだ<143 > 大切な人があの橋を渡る時に「だいじょうぶだよ、ゾウさん」

今日紹介する絵本はこれ



“おさないネズミと年老いたゾウが、おおきな木のしたで、なかよく暮らしていました。”大きなゾウさんはもう年老いて目が弱くなりメガネをかけているのですが、よくどこかに置き忘れてしまいます。そこでネズミがメガネにひもをつけて首にかけてあげるようにあげました。そしてお返しにゾウは幼いネズミを守ってあげているのです。

ゾウさんは目をつむると長い人生でのいろいろな人との出会いや出来事が浮かんできます。そしてとっくに亡くなってしまった仲間たちのことも・・・。

ゾウは自分が死期を悟った時、いわゆる「ゾウの墓場」へ自分で赴くといわれていますが、本当なのでしょうか?たとえ「ゾウの墓場」がどこにあるにせよ、ゾウに限らず、私たち生きとし生けるものは必ず今の世界から姿を消さなければならないのです。それが定めです。時には長い時間をかけてゆっくりと周囲の人に見守られながら、時には予想もしない出来事に巻き込まれてさよならも告げることもかなわないままに・・・。

どちらも辛いですが、できることなら別れるものも残されるものも自分なりに心穏やかにその時を迎えたいものです。そうすることによって、人生や運命と言うものを知るとともにそれにどう立ち向かっていけば良いか、という人生の中で一番難しくしかし一番大切なことを学ぶ機会を与えてもらっているわけですから。

“ネズミはいまやこころも成長し、まえにようにこわがらなくなっていました。もちろん、なかよしだった友だちがいってしまうのは、悲しいことでした。でもゾウがむこうの国にいけば、しあわせになるのだと、おもえるようになっていました”

そして「むこうの国」へ渡る「吊り橋」の壊れた箇所を「いそいで、しかし注意深く」なおしてあげたのです。ゾウはこころをきめてその橋をわたりはじめました。その時ネズミはゾウに大きな声でこういったのです。
“こわがらないで。もうがんじょうになっているから!”するとゾウは振り向いてlこう答えました。“こわくなんかないよ。だいじょうぶ、安心してわたれるさ!”

絵本の「だいじょうぶだよ、ゾウさん」というタイトルは、ゾウが無事に「あの橋」をわたれるように修理をしたネズミがゾウにかけた言葉だけでなかったのです。実はゾウさんがネズミさんにかけた言葉であるともに自分自身にもかけた言葉だったのでしょう。

私にとっても「だいじょうぶ」と言う言葉は魔法の言葉なんだ、と改めて思いを深くさせてもらう絵本でした。

◇◆◇ 絵本はこんなに豊かな世界を持っている ◇◆◇
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