コラム

 公開日: 2016-08-19 

「愛着障害」のもう一つのタイプ「脱抑制型対人交流障害」

このテーマでは、いくつかのこころの問題について簡単な説明をしてます。もしかしたら自分が当てはまると思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、くれぐれも自己診断せずに、気になる場合は必ず信頼できる専門の医師に受診してください。私たちカウンセラーは診断はできませんが、メンタルなケアが必要な場合はお力になれるかもしれません。ご相談下さい。

さて前回も取り上げた「愛着障害」。今回はその中で「脱抑制型対人交流障害」について説明します。何だか長ったらしい診断名でややこしそうですが、これは最新のDSMー5と言われるアメリカの診断基準によるものです。以前は「反応性愛着障害」の「抑制型」「脱抑制型」と言われていました。つまり前回紹介した反応性アタッチメント障害が「抑制型」、今回のが「脱抑制型」と言われるわけです。

何が「抑制」されたり「脱抑制」状態だと言われるのかと言うと、ひとことで言うと大人に対する交流がなかなか示されないのが「抑制型」、逆に見慣れない大人でも着やすく近づいていってなれなれしく関わることにためらいを示さないようなタイプが「脱抑制型」の愛着障害というわけです。人見知りが全く見られない、とでも言うのでしょうか。



ただ「脱抑制型」であっても、その背景として不適切な養育によって、養育者を含む大人に対して不信感と持っていることには変わりなく、親しく振る舞っているからと言って心を開いているわけではありません。要するに表面だけの付き合いで、深いところは全くと言っても良いほど見せてくれません。

特にこのタイプはたまに会うカウンセラーなどにはとてもニコニコと機嫌よく接してくれるのですが、毎日顔を合わす学校の先生などには全く違う顔を見せます。「外面」は良いのだけど、それはうわべの付き合いだけで、親や学校の先生のようにちょっとでも指導しようとしたり「自分をコントロールしようとしている」と思った時には激しく憎悪の面を向けるのです。そのギャップにだまされないようにしないと、たまに合う人と毎日接している人の間にわだかまりができてしまいます。悪意のある場合には、周囲を敵と味方に分断するような振る舞いをわざとして、周囲を混乱に巻き込むタイプもいるので要注意です。

いずれにしても人に対して心を開けず「人なんて信じられない」という思いが心の中に満ちている状態なのでしょう。やはり小さいj頃の生育状況と言うのはたいへん影響を残すものだとつくづく感じる次第です。

◇◆◇ こういうことでお困りではありませんか? ◇◆◇
コミュニケーションの中でも言葉を発したり理解する困難を抱えた「言語症」
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たとえば<さかな>が<たかな>、<せんせい>が<ちぇんちぇい>になってしまう語音症
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相手との関係に困難が見られる「社会的(語用論的)コミュニケーション症」
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「自閉スペクトラム症」ー対人社会性・コミュニケーションの問題ー
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