コラム

 公開日: 2016-08-06 

障害に負けない前向きなドリーの姿に私もエネルギーをもらいました「ファインディング・ドリー」

先日映画館で見てきましたよ、「ファインディング・ドリー(ドリーを探して)」。



この映画の主人公は、ニモの友だちのドリー。ドリーは記憶に問題を抱えていて、なかなか新しい出来事が記憶に定着しません。「前向性健忘」とか「短期記憶の弱さ」などとも言われます。例えば皆さんも、人の電話番号を聞いても、なかなかすぐには覚えられないでしょ?語呂合わせをして見たり、苦労するはずです。ちょっと聞いた新しい知識を、短期間頭の中に留めて置く力を「短期記憶」と言いますが、この力が弱いとドリーのように色々なことをすぐに忘れてしまうのです。

人の場合、「前向性健忘」や「短期記憶の弱さ」は、ほとんどの場合脳に器質性の問題がある場合が多く、「覚える気がない」とか「しっかり聞いていないからだ、言い加減にしか聞いていないからだ」という本人の気持ちの問題ではありません。たとえば、交通事故などで頭部に外傷を受け、海馬と呼ばれる部部が損傷している高次脳機能障害の場合などの症状にもありがちですし、また発達障害の方なども短期記憶の弱さが問題にあることがありますね。いずれにしてもご本人はとてもお困りのはずです。

 しかし映画の中のドリーは厳しい困難にもかかわらず、常に楽観的で、ポジティブで、粘り強くありつづけます。もちろん周囲の仲間のサポートも欠かせませんが、基本的に自分自身が自分の特性を自覚して、それを乗り越えようという前向きな気持ちが感じられます。ストーリーも感動的ですが、この姿を見るだけでも感じるものは強くありました。

くわえてこの映画には、さりげなくさまざまな障害を持ち合わせた魚たちが登場します。いずれの魚たちも自分の特性に対して前向きに乗り越えていくエネルギーをお互いに刺激し合って乗り越えていこうとするのです。そこのところもまた、感動しますよ。

相模原で、あんなに残酷な事件がありました。このドリーや仲間たちの姿を見ると、かえすがえすも残念でなりません。

◇◆◇ こんな映画も見てみたい  ◇◆◇
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