コラム

 公開日: 2016-07-10 

こう言うことでお困りではありませんか?「強迫性障害」

このテーマでは、いくつかのこころの問題について簡単な説明をしてます。もしかしたら自分が当てはまると思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、くれぐれも自己診断せずに、気になる場合は必ず信頼できる専門の医師に受診してください。私たちカウンセラーは診断はできませんが、メンタルなケアが必要な場合はお力になれるかもしれません。ご相談下さい。

さて今回取り上げるのは、「強迫症」。「強迫性障害」とも言われています。ここでいう「強迫」とは感じで言えば「脅迫」とは違います。良く間違われやすいですが、「脅迫」とは簡単に言えば脅かされることですし、「強迫」とは止めようと思ってもやめられない、というニュアンスがあります。

強迫性障害には「強迫観念」と「強迫行為」の二つがあります。自分の意思に反して、不合理な考えやイメージが頭に繰り返し浮かんできて、抑えようとしても抑えられない状態を「強迫観念」、それによる不安を打ち消すために無意味な行為を繰り返すことを「強迫行為」と呼びます。

ポイントは、どちらも「こんなことは意味がない、とわかっている。考えるのやめたいし、そんな行動も続けたくない」のだけれど「やめるにやめられない」と言うことです。このあたりが、発達障害の方々に見られる「こだわり」とは少し異なるところです。こだわりの方は、興味があって「やりたいからやっている」という側面がありますが、強迫的な場合は「そもそもやりたくない」のです。もちろん不安を打ち消すためにやっているので、やり続けないとますます不安になります。だから強迫行為をすることも少しは安心感につながりはしますが、本人が「やりたい」のと「やらずにいられない」のとではやはり異なりますよね。

もっともなかなか見わけの付きにくい場面もあるようですが、本人の苦しみと言う点では強迫観念・強迫行為の方が辛いでしょう。具体的には、例えば 電車のつり革につかまったりトイレに行ったりしたあとなどに、バイ菌などに汚染されたのではないかという不安になり、何度も手を洗ったり、何時間もお風呂に入ったりするような「汚染」に関するものや、家を出る時の施錠や、あるいはストーブの火を消し忘れていないかなどと不安になり、何度も家に戻って確認するような「安全」に関するもの。それから衣服を着るときなどに、必ず決められた順序で行わなくてはいけないと考え、順番を間違うと最初からやり直してしまい、長い時間をかけてしまうような「順序」や特定の「数字」や物の「配置」などにこだわってしまうような場合もありますね。

秩序や安全、清潔に関するものは、程度によっては社会生活に有効な傾向ですが、あまりにひどくなったり家族などにも同じことを強要したり、身近な人を巻き込むようにあると日常でのトラブルになってしまいます。(「巻き込み型」)。

こういう状態にあると何らかの対応が必要になります。お近くの病院に受診したりカウンセラーに相談してください。


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