コラム

 公開日: 2016-01-09 

大切なことは絵本から学んだ<114>運命は自分の力で切り開く。「フィオーラとふこうのまじょ」

今日取り上げる絵本はこれ

フィオーラとふこうのまじょ

“むかし ある みなと町に りょうしの いっかが おりました。かぞくは なかよく たすけあい、とても しあわせに くらしていました。なかでも、すえっこの フィオーラは あかるく こころのやさしい 女の子で みんなから たいへん かわいがられていました”

ところがその幸せ一杯の家族に次々と不幸が訪れます。父親は嵐に巻き揉まれたのか、漁から帰ってきません。おかあさんは心配のあまり病気にあり、家族は一気に火が消えたように暗くなってしまったのです。

その理由を2羽の渡り鳥が話しているのをフィオーラは耳にしてしまったのです。
“しっているかい?あの りょうしの 家が きゅうに ふこうになった わけを”
“しっているとも。ねたみぶかい ふこうのまじょが フィオーラの しあわせの星を よこどりしてしまったからさ”
その話を聞いたフィオーラは自分のせいで家族を不幸にしてしまったと思い詰め家を出て“しあわせの星”を取り戻しに旅に出るのでした。

人生と言うのは何が原因なのかわからないけれど、不幸が次から次から押し寄せてくることがあります。まるで「不幸は不幸を呼ぶ」ようで、不幸な人に限ってますます不幸なことが押し寄せてくるのです。私は特に「運命」とか「運気」と言うものを信じているわけではないのですが、確かにダメな時は何をやってもダメなようです。皆さんはそういうことはありませんか?

旅に出たフィオーラはますます不幸な状況に追い込まれます。一生懸命生きるために働いているのにどうも上手く行かない。決して悪気はないのに誤解されたり、周囲の人にまで不幸が押し寄せてしまう。こういう時は何をやっても上手く行かないものです。「もうダメだ」と思ったことも一度や二度ではありませんでした。

しかし人生と言うものは不思議なもので「朝のない夜はない」「抜けられないトンネルはない」と言う言葉が表すように、いつの間にか運命の流れは移り変わっていくものです。ただし、そのためにはフィオーラのように、「自分の力で運命を切り開く」という決意と「諦めないこころ」を持ち続けることが大切なのでしょう。それを持ち続けていると、結局その生き方に助け舟を差し出してくれる人と出会うのです。決して一人の力だけでは切り開けなくても、必ず自分を助けてくれる人やチャンスに巡り合うことができるような気がします。

その時が来るまでは諦めないこと。「知恵と勇気」を振り絞って、「あきらめないこと」。ただし同時に「自分が努力すれば何とかなる」と期待をしないことではないでしょうか。努力をしながらも、「あきらめず、時が来るのを待つ」ということなのかも知れません。

この絵本を読んで、昨日亡くなった水木しげる先生の言葉が思い出されました。
「なにくそ なにくそ 己の道を進むぞ」 そして「才能と収入は別 努力は人裏切ると心得よ」
一見、相矛盾するこの二つの言葉は水木先生の体験から生まれてきた言葉なのでしょう。
人生と言うのはなんとも矛盾したものですね。

◇◆◇ 大切なことは絵本から学んだ
大切なことは絵本から学んだ<112> ペンギン、空を飛ぶ。「空の飛びかた」
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