コラム

 公開日: 2016-01-07 

解離性人格障害の実話の映画化がこれ 映画「フランキー&アリス」

今回もまたこの正月休みにまだ見ることができずに溜まっていたいくつかの映画の紹介をします。
今回はこれ。
解離性人格障害(いわゆる多重人格)の実話に基づいて作成された「フランキー&アリス」

フランキーアンドアリス

場末のストリッパーフランキーは時折何かのキッカケで自分が自分で無くなる体験を送ってきました。「どうもおかしい。自分が買った覚えのない服がドレッサーにいくつもある」と気が付いたフランキーは混乱します。そりゃそうでしょう、私たちだって買った覚えのないものが家にあれば「だれだ?こんなもの持ち込んだのは?」といぶかしく思いますよね。

しかし他に誰もこんなことをする心当たりはない。おかしい。

ある夜、男を連れ込んだ一室で再び記憶が飛んだフランキーは病院に搬送されることになります。そこで偶然出会ったサイコセラピスト オズの診察を受けますが、最初はドクターも半信半疑でした。しかし色々と話を聞くうちに、フランキーの症状を 解離性同一性障害と診断したのです。驚くことに、フランキー自身は黒人であったのに、その別人格は“アリス"と名乗る、凶暴な人種差別主義者の白人。もう一人は「天才」とあだ名をつけられた小さな女の子。

解離性人格障害とは、主人格であるご本人が受け入れることのできないような過酷な状況を、別人格という形に分離して何とか切り離しておく対処戦略だと言えるでしょう。そこまでしなければならない背後には様々な辛い状況が予想されます。実際私が出会った方々のお話を聞かせていただくと、こうして自分と切り離さざるを得ないのだろうという思いをさせられることがたびたびでした。

このフランキーにオズ医師は催眠療法を施し、過去の辛い体験を思い出させ、受け入れていく治療を施していきます。ここらあたりは実話に基づいているので、大変リアルでした。もちろん映画ですので、すべてが実話だとは思えませんが、この障害を理解していくのは大変参考になる映画でした。
興味ある方は、一度是非、ご覧ください。

◇◆◇ こころを描いたこんな作品も
映画「精神科医ヘンリーカーターの憂鬱」:精神科医は自分を治療できるのか?
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映画「パパが遺した物語」:大切な人を失った心の空洞
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