コラム

 公開日: 2015-12-21 

ちょっといい言葉<124>マリリン・モンロー「ずっと私は愛されない人間なんだと思ってきたの」

この人は誰?

モンロー

言うまでもなくマリリンモンローさん。そのモンローさんの切ない言葉。
「私はこれまでの人生でずっと『私は愛されない人間なんだ』と思ってきたわ。でも私の人生には、それよりももっと悪いことがあったとはじめて気が付いたの。それは私自身、『こころから人を愛そうとしなかった』ことよ」

人が人を愛するということは、その相手に自分自身の心を開いて身をゆだねるということでしょう。小さな子どもと一緒に遊んでいると、時々楽しそうに少し高いところへ登ってしまうことがあります。例えば木に登っておりられなくなったり。そんな時子どもは身近な人に助けを求めますが、大人は子どもを救うために「ここで受け止めてあげるから、勇気を出して飛び降りてごらん」と言って手を広げて待ち受けることがあります。

子どもは自分では怖くて降りられませんから、下で手を広げて受け止めてくれる大人のことを信じて、勇気を出して飛び降りるのです。それができるのは、この大人は決して自分を裏切らない、という確信があるからです。

しかしもし子どもが勇気を出して飛び降りた瞬間に、下の大人が手を引っ込めて受け止めなかったとしたらどうでしょうか。子どもは地面に叩きつけられて怪我をするかもしれません。しかしそれ以上に、大人と言う存在を信じられなくなるかもしれないのです。

泣く

こういう体験を繰り返した子どもは決して他人を簡単に信じたり、ましてやこころを開いて身をゆだねると言うような愛情を抱くことができなくなります。だって、もしその人を信じて身をゆだねても、いつ裏切られるかわからないという不安をぬぐうことができないからです。

モンローさんもたぶん子ども時代に同様の体験をされたのでしょう。成長してセクシー・シンボルとしてちやほやされても、それは商品としての自分であり、私自身を愛してくれているからではない。人は表面ではわからない。信じたらひどい目にあうに決まっている、などと言う思いを積み重ねると、「自分から人を愛する」子とができなくなっても仕方がないかもしれません。

今、こういう思いを胸に秘めている子どもたちに、私は面接の場面でお会いすることがたびたびあります。このモンローさんのつぶやきは、私たち大人の生き様き様を問われているつぶやきであり、私の胸に突き刺さる言葉でもありました。

◇◆◇ こころを打つ言葉の数々
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