コラム

 公開日: 2015-10-26 

こころの問題<14> 「母性と父性」

さて、これまで「父なる天」「母なる大地」と言うような抽象的で、象徴的な表現を使ってきましたが、これは一般的な言葉に直せば「父性」「母性」ということになるでしょう。「父性」は現実の社会を高みから俯瞰して、「生きていく道筋や方向性」を示してくれます。そして「母性」は逆に人の足元を支え、「大丈夫だ」という安心感と、もし失敗しても「きっと再生できる」、という希望を与えてくれます。

加えて気をつけなければいけないのは、「父性」=父親、「母性」=母親、と言うものではないところ。父親のであれ、母親であれ、親の心の中には「父性」「母性」は存在します。ただ、一般的に父親の中に「父性」が、母親の中に「母性」が芽生えやすいとは言えるかもしれませんが、別に母性的な父親、父性的な母親がいても何ら問題はありません。

もし気をつけるとしたら、出来れば二つの要素がバランスよくある方が望ましいかもしれません。つまり、どちらかが父性的なタイプであれば、もう一人の親は母性的である、と言うような。両方共が父性的で厳しかったり、母性的で受容的でありすぎると、子どもの方が偏った影響を受けてしまいます。

家族

さらに言うのなら、一人の親の中にも「父性」と「母性」のバランスが取れていれば良いかもしれませんね。時には厳しく、時にはやさしく、というように。

この「バランス」というのはなかなか大切で、例えば父性が適切に機能していれば「頼れる父親」の状態ですが、あまりに父性に偏りすぎると、以前も書いた「父性の否定的な面」が出てきてしまいます。父親の言うことだけが絶対で、それに反発できない従順ではあるが、自分を持てない子どもになってしまいがちです。さらに母性に偏りすぎる対応は、自分で自分をコントロールできない甘えとわがままな暴君を育ててしまうかもしれません。

結局は、「あまり立派すぎる親」ではなく、「ほどよい親」であることが大切なのかもしれませんね。

◇◆◇ 子どものこころ・親の思い ◇◆◇

こころの問題<12> 「父なる天(神)」
http://mbp-kobe.com/officekishii/column/53377/
こころの問題<11> 闘いへのいざない、それが「思春期」
http://mbp-kobe.com/officekishii/column/53168/
こころの問題<10> メタ認知と自立とロケットの関係
http://mbp-kobe.com/officekishii/column/53164/
こころの問題<9> 自分を見つめる目ーメタ認知ー
http://mbp-kobe.com/officekishii/column/53090/
こころの問題<8> 思春期へ向かう時の喪失感③ 「自分に対する自信が揺らぐ時」
http://mbp-kobe.com/officekishii/column/52934/
こころの問題<7> 思春期へ向かう時の「喪失感」②「え!? ちょっと待てよ・・・」
http://mbp-kobe.com/officekishii/column/52746/
こころの問題<6> 思春期へ向かう時の「喪失感」①:映画「インサイド・ヘッド」から
http://mbp-kobe.com/officekishii/column/52568/
こころの問題<5> 大切にさせたい「自分だけの世界」
http://mbp-kobe.com/officekishii/column/52563/



うつ・発達障害・不登校・不適応等のお悩みに カウンセリング・オフィス岸井

□■□■□■□■  【カウンセリング・オフィス岸井】 □■□■□■□■   
              ☆初回面接は無料です☆
JR・阪神「元町」阪急「花隈」神戸市営地下鉄「県庁前」駅からいずれも徒歩5分         
電話:090-1243-9646  メールはホームページからもできます

この記事を書いたプロ

カウンセリング・オフィス岸井 [ホームページ]

臨床心理士 岸井謙児

兵庫県神戸市中央区花隈町9-25 グランピア下山手通 002号室 [地図]
TEL:090-1243-9646

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

1

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
岸井 謙児(きしい けんじ)プロ

豊富な経験を生かし、相手に寄り添って希望を見出す手助けを(1/3)

JR・阪神元町駅、阪急花隈駅、神戸市営地下鉄県庁前駅からほど近い閑静な場所にある「カウンセリング・オフィス岸井」。カウンセラーの岸井謙児さんの元には、不登校、発達障害などの悩みを抱える思春期から青年期の子どもたちや親が多数訪れています。...

岸井謙児プロに相談してみよう!

神戸新聞社 マイベストプロ

子供から大人まで長い経験からさまざまな悩みに対応します。

事務所名 : カウンセリング・オフィス岸井
住所 : 兵庫県神戸市中央区花隈町9-25 グランピア下山手通 002号室 [地図]
TEL : 090-1243-9646

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-1243-9646

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

岸井謙児(きしいけんじ)

カウンセリング・オフィス岸井

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
映画「精神」:「病と共に生きる人」、そしてその彼らと共に生きる人
イメージ

今回取り上げた映画はこれ岡山県にある外来の精神科診療所「こらーる岡山」に通院するさまざまな人たち。...

[ 「こころ」を描いたこんな映画 ]

ADHDのライフハック<17>目からうろこ!全社員が発達障害者のオフィスがスゴイ!

世の中には色々な世界があるもので、今回紹介する会社は、社員のほぼ全員が発達障害者のオフィス。twitterで噂に...

[ ADD/ADHDの方のためのライフハック ]

ADD/ADHDの方のためのライフハック <2> ~ホワイトボードは役に立つ!~
イメージ

生活のライフハック(仕事術)を実践してみて報告しています。前回は、「To  Do List」を作ってみようというこ...

[ ADD/ADHDの方のためのライフハック ]

あなたへ贈るネットで見つけた感動秘話。「ママに優しくしてあげたくて生まれてきたんだからね」

ネットで色々な話を読ませてもらっていると、こんな素敵なお話しが。どうしてもあなたに紹介したくて引用させて...

[ ちょっと気になるあれやこれ ]

笑っているうちに思わず泣けてきました・・・・発達障害児の生き辛さを描いた漫画「ニトロちゃん」
イメージ

最近読んだ中でも、飛び切り印象に残ったのが、これ「ニトロちゃん」作者の沖田×華(おきたばっか)さんは、...

[ 発達障害を考える ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ