コラム

 公開日: 2016-05-12 

子どもが「抱っこ」と泣きじゃくったとき

ある駅で移動中のこと。
向こうから子どもの鳴き声がだんだん近づいてきました。
「ママ、抱っこ!抱っこ!」と泣きじゃくりながら、
歩いて来る親子にすれ違いました。
子どもの鳴き声がひと際大きいもので、
思わず振り向くと、
ママは4歳5歳の子どもに厳しく言い聞かせているのです。

すると目の前でシルバーの女性が数人立ち止まって、
「あれでは、泣きやまないよね。ちょっと抱いてやればいいのに」
と囁いているのです。
孫を見るような立場になると、
心にも余裕ができ、そう思えるのかもしれません。

ところが、子育て真っ最中のママは、
これで、精いっぱい頑張っているのです。
スーツを着こなしていたママは、
仕事のことで頭がいっぱいだったかも。
それとも、ここで抱っこすると甘えになると、思っていたのかな。
ついつい厳しい声で、幼児に言い聞かせてしまうが、
親がイライラしながらでは、
余計に子どもの泣き声は大きくなるでしょう。

大切なことは、親が子供の不快な感情に
イライラして身体の中で嫌悪感を抱くのではなく、
仕方がないのかなーとか、
子どもはこんなものだと受容することではないでしょうか。
子どもは大好きなママに負の感情を受容されたときにこそ、
落ちつくことができ、自己コントロールの力がつくのです。

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はりま心理オフィス101

臨床心理士 浦野俊美

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