コラム

 公開日: 2016-01-09 

子どもが[痛い」と泣き出したときの対応

スーパーの駐車場でのことです。

3歳くらいの子どもが得意げに走っていましたが、
バランスを崩して、転んでしまいました。

うしろのママは、「痛くない」「頑張って、一人で起きて!」
と声をかけています。

子どもは一瞬、ママの顔を見て
それから周りをみて大声で泣き出しました。

ママは最初、笑顔で見ていたのですが、
子どもが思うように泣きやまないと、
「いつまでも大きな声で泣いて! 早く泣きやみなさい」と
しかりつけ、引きずるように車に乗せてしまいました。

さて、この子どもは何を学んだでしょう?

大人は、わが子に早く自立した強い子になってほしいと、
「痛くない」とか「一人で、頑張って」とか声をかけてしまいます。
これは、子どもの感情を抑え込んでしまいます。

身体と心に密接なつながりがあることを学べば学ぶほど、
身体が「痛い」と感じた時には、その痛みを外に表出することが大事だと
思うのです。

子どもは、身体に不快を感じると、泣いて知らせる力を持っています。
誰でも泣きたいだけ泣くとすっきりするという体験があるのではないでしょうか。
子どもに泣きやませることが重要なことではなく
完全に泣かせることが重要なのです。

しかし、ここで気を付けたいことは、
子ども自身が安全な環境で感情を出せることです。
親が、「痛かったねー。」「よしよし」と子どもの負の感情を言語化し、
抱きしめることを通して安心を与えること。

ところが、泣いたときに、叩かれたり、叱られたりすると
子どもは危機に陥ることになります。
小さい子どもの脳の中で神経システムがブロックされてしまいます。

トラウマとは、生死に関わるだけの体験記憶だけではなく、
日常生活の中の不快体験でも、脳の中の解離というメカニズムを通して
のちの人生に重大な影響を与えることもあるのです。

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臨床心理士 浦野俊美

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