コラム

 公開日: 2018-04-10 

寄せワンを取りたい方のためのアプローチ講座 バンカー編①

寄せワンを取りたい方のためのアプローチ講座
バンカー編① それほど深くないガードバンカー

今回から何度かに分けて、バンカー編をお送りします。
いろいろなシチュエーションがあるので、何回になるかは分かりません。
もしご自身で困られたシチュエーションがありましたら、シリーズの途中ででも構いませんのでお問い合わせください。
(以下、私は私。生は生徒さん。Aさんは、生徒さんの仮名です)

生『先生、バンカーで大叩きしてしまいました。』
私『どんなバンカーだったんですか?』
生『グリーン手前のガードバンカーです。』
私『もうチョッと詳しく教えてください。あごまで何メートルくらいで、あごの高さはどれくらいとか。』
生『えっと、あごまでは3メートルくらい。高さは1メートル無いくらいだったと思います。』
私『あごからエッジまでと、エッジからピンまでの距離も。』
生『あごからは・・・だいたい5メートルくらいかな?エッジからは10メートルくらいだと思います。』
私『そうですか。まぁ普通のガードバンカーですね。で、どんな叩き方をしてしまったんですか?』
生『はい、何回打ってもトップしてあごに当たって返ってきました。で、チョッと深く入れるとダフって・・・』
よくあるパターンです(笑)
私『どんな構え方をしたのか見せてもらっていいですか?』
打席のマットをずらし、バンカー代わりの深い人工芝をおきました。
生『まず左を向いて、フェースをピンに向けます。で、早くコックすると球が上がって届かないから、低くインサイドにテイクバックします。そして砂を薄くとるようにフラットにスウィングしました。』
私『わかりました。では実際に打ってみてください。』
生『はい。あれ!やっぱりトップだ!』
Aさん、とても真面目な方なんですが、真面目過ぎるというか、雑誌やレッスン書に書いてあることを鵜呑みにしてしまう癖があります。
もちろん間違ったことを書いてあるわけはないのですが、その打ち方が自分に合っているのかどうか?の判断ができないのに、それをそのまま真似しようとしてしまうのです。
雑誌もレッスン書も、Aさんに向けて書かれているわけではありませんのでね(笑)
私『Aさん。ミスの原因はすくい打ちです。すくって上げようとするから、リーディングエッジに当たってトップになるんですよ。』
生『え?だってフラットに入れないとロフトが効かないから上がらないんじゃないんですか?』
私『確かにそういう打ち方もあります。ん、ちょっと話す順番を変えましょうか。』
私は再度Aさんにアドレスをとってもらいました。
私『なぜフラットに振るのですか?』
生『いや、本にそう書いてあったし、出てるプロがそうスウィングしろってあったから。』
私『そのバンカーは、もっとあごが高くてあごまでの距離も短かったんじゃないですか?』
Aさんチョッと考えて、
生『そういえばそうだったかな?』
私『たぶんそうですよ。そこまで重心を落としてフラットに振らないといけないというのは、相当深いバンカーの時です。今言われたくらいのあごの高さなら、必要のない構えです。』
やっぱり雑誌の記事を鵜呑みにしていたようです。シチュエーションが違えば、構え方も変わってきます。
私『では、なぜ左を向いて構えるのですか? これも本に書いてあったのですか?』
生『はい、オープンに構えろって。』
私『ではなぜオープンに構える必要があるのでしょうかね?』
生『・・・・わかりません。』
私『フェースをピンに向ける意味は何でしょうか?』
生『それはやっぱりフェースはターゲット方向を向いていないといけないでしょう。』
少し興奮されたようなので、レンジから離れ坐ってもらいました。
私『Aさん。ボールの飛び出し方向って、何で決まると思ってられますか?』
生『そりゃフェースの向いた方でしょう?』
私『違うんですよ。よくある誤解なんですが、ボールの飛び出し方向はフェースの向いた方ではなく、スウィングプレーン=軌道によります。インサイドインなら真っすぐ。インサイドアウトなら右。アウトサイドインなら左に飛び出します。』
生『え?じゃぁフェースの向きは関係ないんですか?』
私『はい、飛び出す方向には関係ありません。フェースの向きが関係するのは、そのあとの曲がりです。インサイドインでフェースが真っすぐ=直角ならストレートボール。フェースが左を向いていたら、ドロー。右を向いていたらフェードになります。』
Aさん、疑わしそうな表情をしているので、実際にシミュレーターで打ってみせました。
まぁ、綺麗なドローやフェードとはいかず、フックやスライスが出てしまったんですけどね(苦笑)
それでも充分インパクトはあったようで、
生『へぇ!本当に真っすぐ出て右や左に曲がりましたね。知らなかったなぁ。』
私『(内心冷や汗をかきながら) でしょ? だからバンカーに限らず、特にコントロールショットの時にフェースをターゲットに向けるのは危ないんです。特に今みたいにオープンに構えた時には。』
生『そうそう、なぜオープンに構えちゃいけないんですか?』
私『先ほどの雑誌のようなシチュエーションだと、極端に重心を下げていますから、スクエアに構えたのでは左に振っていくスペースがなくなるんです。だからオープンにして、左に振るスペースを確保せざるを得ないんですね。でもAさんのシチュエーションなら、そこまで重心を下げなくても出ますから、あえてオープンに構える必要はないんですよ。』
Aさん、納得顔になってきました(笑)
私『じゃぁどうしたらいいのか?ですよね?』
生『あ、はい。そうでした、そうでした(笑) どうしたらいいんですか?』
落ち着いてこられて、笑顔も出てきたのでレンジに戻ってもらいました。
私『まずスクエアに構えてください。』
生『はい。でも・・・なんか違和感ありますね。』
私『そうでしょうね。でも頑張って(笑) 次に左ひざの皿に体重の7割を載せます。いいですか?くるぶしではなく、ひざの皿ですよ。』
生『こうですか?』
私『はい、Okです。頭はやや左。これで左肩と左ひざが一直線になりましたね?』
生『はい、なりました。』
私『では、そのまま左肩を廻さずにテイクバックしてみてください。』
生『はい・・・うわっ、なんかメチャクチャアウトに上がりますけど?!』
私『それでいいんです。インサイドに上げる=肩を廻すと体重は右に移動してしまいます。ちょっとやってみてください。ほら、嫌でも右に体重が来てしまうでしょう?』
生『本当ですね!あれ?どうやっても左に体重が残せないぞ?』
私『そうなんです。左肩を廻すと体重は右に移動してしまうんです。だから、ダウンスウィングで右に体重が残り、インパクトの時には伸び上がってしまってトップが出てしまうんですね。』
もう一度左体重で構え直してもらいます。
私『はい、左肩を支点にしてアウトに上げてください。ひじを曲げることでヘッドが上がる。そんなイメージですよ。』
生『これでいいですか?』
私『はい、Okです。打ってください。』
今度は面白いほどポンポン球が上がります。
生『すごいですねぇ! こんなに上がるんだ。でも、これじゃ届かないんじゃないですか?』
私『大丈夫です。キャリーで十分届いていますよ。あごまで3メートルもありますし、高さもそんなにないからストレスもかかりませんしね(笑)』
生『明後日もラウンドがあるので、これを試してきます!』
私『頑張って下さい。でもまぁ、そんなときほどバンカーに入らないんですけどね(笑)』
Aさんも大笑いでした。


まとめ
あごまで距離があり、あごの高さもそれほどではないとき
まずオープンありきではない。左を向く必要などなし。
左ひざの皿に体重の7割をおき。左肩と左ひざが直線状になるよう頭の位置を持ってくる。
左肩を支点にし、左体重のまま肩は廻さずアウトサイドに上げる。
フラットにダウンスウィングするのではなく、アウトサイド上げた通り、今度はアウトサイドインに鋭角的におろす。

いかがでしたか?
お役に立てば幸いです。

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スポーツインストラクター 深田洋史

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