コラム

 公開日: 2017-01-24  最終更新日: 2017-05-14

震災を 『教えられて学ぶ』 のではなく、震災絵本を介して 『心に届ける』

ペタタだからできる形の震災イベントとして
今年も 1月22日に、『絵本ライブと親子非常用持ち出し袋にお絵描き』を開催し
30組の親子にご参加いただきました。



まず、絵本と読み聞かせとエレクトーン生演奏の絵本ライブとして
震災関連絵本『ゆずちゃん』と『ぼくは海になった』の2冊を読みました。

震災や防災を『学ぶ』
のではなく、『こころで感じてほしい』

最初の絵本の『ゆずちゃん』は、実話をもとに描かれた絵本で、阪神淡路大震災で亡くなった小学制の女の子のお話。
神戸にあるペタタでは、震災関連イベントの際に必ず読んでいます。

そして『ぼくは海になった』は、東日本大震災の様子を犬の目線から描いたお話。
飼い主を慕うけなげな気持ち、家族の愛がいっぱい詰まった絵本です。

 * *

その後、神戸市長田区にある ふたば学舎の職員さんによる防災ダックというゲーム形式の防災学習や

ペタタの親子制作として
親子で防災について話す機会を設けてもらうため記入式の『防災たいせつなことメモ』も配布し、
非常用持ち出し袋に親子でお絵描きをしました。

非常用持ち出し袋へのお絵描きの時間は約40分。
真っ白の布地が、たくさんの色で彩られていきます。



◆久々に、子どもが絵を描いてる様子をじっくりと見ることができました。
◆普段、「これ何を描いたの?」って口うるさく聞いてましたが、意味を持ってしっかりと描き表していたんだ
 ということに気づき、親としてちょっと反省しました。
◆こんな風に色々お話してくれながら絵を描いているんんだな、って癒されました。

などの声がよせられました。
子どもの成長と共に、日常ではなかなかゆっくり、絵を描く子どもに付き合う機会も減ってくるため
親子のすてきな時間になるように、との願いを込めています。

本当に素敵な絵が描かれ、世界に一つだけ今この時にしか描けない
かけがえのない非常用持ち出し袋が完成しました!







ラストの絵本は『Life』です。
震災とは違いますが、残された家族が
顔を上げ 少しづつ前を向いて歩き出すお話で
命の感謝、今日という日の感謝を感じてもらえたらと願い選書しました。

 * *

会場にはペタタの子たちが描いた
『あたりまえの日常にありがとう』の作品も展示しました。

明日が来ることは当り前じゃないんだよ
だからこそ
『今日という日にありがとう』
『明日が来てくれてありがとう』
『美味しいご飯をありがとう』
『温かな食べ物ありがとう』
『電気がついていてありがとう』・・・

子ども達の数だけ、それぞれの思いのこもったありがとうの言葉がたくさん並びます。




最後に、非常用落ちだし袋に
レスキューシート、保存食『えいようかん』、使い捨てカイロ、箱ティッシュ
をお土産に入れてイベントは終了しました。

 * * *

ご参加頂いた方のお声の一部です。

◆絵本を通し防災や震災を考える機会ができたこと、子どもと一緒に体験できたたこがよかったです。子どもに防災袋作りによって興味を持たせるところは素敵なアイデアだと感じました。

◆他県に住んでいたので、親である私も震災を知りません。子どもと一緒にこのイベントを通して感じることが出来ました。絵本も音楽と一緒に流れることでさらに感情移入が出来ました。

◆命の大切さが子どももわかったと思います。2冊目の東日本大震災で流された犬の絵本では涙が止まりませんでした。地震で動物たちが命を落としたり海に流されたことも知らず、考えたこともなかったため衝撃でした。読みい聞かせに音楽をプラスすることで心にすーっと入ってきました。

◆ニュースなどで災害について知ることはありますが、絵本を通しても考えることが出来るとわかり、絵本は奥が深いと思いました。目頭が熱くなりました。絵本と制作の内容がつながっているところがとても興味深かったです。

◆新聞、ニュースなどの一般的な媒体とは違う地震を感じることが出来ました。娘も何かしら感じてくれているようです。また、お話を聞くだけではなく絵で表わすことで心に消化して身についたのではないかと思います。素敵な方法だと感じました。


などなど、たくさんのお声を頂きました。

 * * *

ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
神戸では、最後にもう一度、来年開催します。
また、その間、神戸以外の場所でも開催予定です。



各地で描いている『手をつなぐ子ども達の壁画』も、どんどん長くなってきました。
3年限定のプロジェクトです。残す1年も、この絵を大切につないでいきたいと思います。

☆このイベントは国立青少年教育振興機構子どもゆめ基金の助成を受けて開催しました。

この記事を書いたプロ

NPO法人アトリエ・Petata [ホームページ]

講師 石橋幸子

兵庫県中央区多聞通5丁目3-10  [地図]
TEL:078-351-1415

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