コラム

 公開日: 2016-09-17 

言葉のイメージから創造力を引き出すきっかけ

★アトリエ通信 NO.224 続きのコラム
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『言葉のイメージから創造力を引き出すきっかけ』

中学1年生の息子の国語の教科書に
『食感のオノマトペ』(現代の国語Ⅰ・三省堂/早川文代)という説明文が掲載されていました。

調理学者の著者が、
日本語で食感を表現すると思われるオノマトペをピックアップしたそうです。

「こちんこちん」「ぷりんぷりん」「しゅわしゅわ」
世代によって好みの表現は違いますし
「くにゅくにゅ」「ぬちゃぬちゃ」など一般になじみの薄いものもありますが、

食感を表現するオノマトペは少し調べただけでも312語にものぼったといいます。

食物の栄養素や科学的な測定は かなりの水準まで達し“物質の量”として表わすことが出来ます。

しかし、いざ“食感”となると
それは主体的な要素が強く“客観的な測定”として表しにくいものです。

このため、人間の微妙な感覚を 実感を持って伝えてくれる日本語の豊富なオノマトペの役割は
大変重要である、とそこには書かれてありました。

なぜ、中学生の国語にオノマトペなのでしょう。

それは科学的に証明できることや目に見えるものばかりでなく、
日本語の奥深さや 形はないけれど心を揺さぶるものの大切さを
改めて訴えているのかもしれません。

若者のボキャブラリーが乏しいと言われ続け、
美味しい物を表現する時には褒め言葉のように「ぷるぷる」
美味しい時、感動する時も「やばい!」を多用します。

豊かな日本語を上手く使っていないようでもったいない
と感じてしまう事は単にジェネレーションギャップなのでしょうか。

ですが、オノマトペは、
食感以外でも例えば「耳がキンキンする」「鼻がムズムズする」などの微妙な感覚や
「こちょこちょ」と聞いて本当にくすぐったくなるように、
たったひとことにもかかわらず五感で感じとることのできる優れた言葉なのです。

絵本に多く使われているのはこのためで、
たったひとことでイメージが膨らみ、絵の世界に入り想像が広がっていきます。

ペタタが創造力を育む造形制作として絵本を導入に使うのも、
想像の世界に入るきっかけを作るためです。



今回のような自由制作であっても『何を作ってもいい』と言いながらも、
【町としてつないでいく】【しましま模様である】という様に、
子ども達のイメージを引き出すきっかけ作りをしていきます。



絵本にはこうした『想像の世界を広げる』という役割が大きく、
まるで自分の事のように感じることができる共感能力が働いて、
ぐんぐん絵本の世界にひきこまれていきます。



なお、以前もお伝えしましたが、
絵本の厳選された言葉、オノマトペ、絵、読んでもらう声の響きなども含め
創造力は自分で読むより時より読んでもらった時の方が広がります。


年齢に関わらずぜひ読み聞かせを続けてください。
すべてが子どもの原体験となりしっかり積み上げられていくのです。 

 

この記事を書いたプロ

NPO法人アトリエ・Petata [ホームページ]

講師 石橋幸子

兵庫県中央区多聞通5丁目3-10  [地図]
TEL:078-351-1415

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

2

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
講演・絵本講座
イメージ

来月から始まるペタタの絵本l講師養成講座の第5期生の募集を開始します。これまでの第1~6期までの講座では、指導者の他、保育士、司書、児童養護施設・幼...

お絵描きで手をつなごう
イメージ

お絵描きでたをつなごうプロジェクト、いよいよ最終の年が始まります。2017年1月は、22日に兵庫区役所で開催。震災絵本と音楽演奏、そして親子で...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
石橋幸子 いしばしさちこ

「絵本×造形」で子どもの創造力と思考力を育むアトリエ教室(1/3)

「読み聞かせと造形の子どものアトリエ ペタタ」は、神戸市中央区にある「読む×創る」がコンセプトのユニークな造形教室。毎回、代表の石橋幸子さんが一冊の絵本を子どもたちに読み聞かせるところから始まります。「子どもたちが絵本を読んでわくわく広...

石橋幸子プロに相談してみよう!

神戸新聞社 マイベストプロ

喋りのプロによる「読み聞かせ×造形」で子どもの創造力を育む

会社名 : NPO法人アトリエ・Petata
住所 : 兵庫県中央区多聞通5丁目3-10  [地図]
TEL : 078-351-1415

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

078-351-1415

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

石橋幸子(いしばしさちこ)

NPO法人アトリエ・Petata

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

アトリエペタタアトリエペタタに通ってみて

◆子どもが楽しく通っていること。もう5年も続けていることが...

Y・A 他
  • 30代/女性 
  • 参考になった数(1

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
読み聞かせアートで楽しむ保育の現場 《1~2才 雨の季節の絵の具あそび》
イメージ

とにかく自由に!絵の具あそびをのびのびと!ペタタではこの制作過程を大切にしています。色のつけ方、絵...

[ 講演・セミナー ]

『あるもので工夫する!』ペタタの防災・減災イベント開催しました
イメージ

災害時に、もし大きなビニール袋が1枚あったとしたら、その使い方は、一体いくつあるのでしょう。実際にそ...

[ イベント ]

【受講者募集】 指導者養成講座~制作実習と20のアート制作ノウハウ(春・夏)~
イメージ

アトリエペタタの読み聞かせアートメソッド Peta・tanto 指導者養成講座  ~制作実習と20のアート制作ノ...

[ 絵本講座 ]

絵本と体験をリンク!様々な体験を掛け合わせ付加価値を!
イメージ

前回のペタタのクッキング。カツオを削ってかつおだしを取りましたが鰹節を初めて見る子が多くあまりの硬さに...

[ アトリエ通信・コラム ]

コイノボリの押し寿司!子ども達の自由な発想でキッキング
イメージ

4月から5月にかけてのペタタは例年、環境の大きく変わる子ども達の気持ちをほぐすようなカリキュラムを組んで...

[ ペタタの教室~絵本から広がる創造活動~ ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ