コラム

2010-03-22

天才キッズを育てよう  子供の才能を引き出す極意  【知恵カフェ4月号】


我が子が2歳くらいの時には、どの親もきっと 「うちの子天才!」 と思ったことがあるでしょう。
それくらい、1~3歳くらいの子供の成長は目覚ましいですね。
確かにその頃の子供はきっと、みんな天才なのだと思います。 
生存のための情報をすごい早さで獲得する才能は、人間に与えられている天賦の才能なのだと思います。 

立つとか歩くという自分で移動する力や、自分の意志を伝えるための言葉を得、食べる、寝る、
排せつするという基本的な生理的欲求が満たされると次は何でしょう。
生存するための能力から、より幅広い能力を得るための活動が始まります。

そこで、子供の才能を引き出す極意を一つあげるとすれば、それは過保護にしないことだと思います。
自分で考え自分でやらせることです。

自分で考えると 「わかった!」 というひらめきがあります。 
これが脳のシナプスを増加させます。
些細なことでも、答えのないようなことでも、あらゆる機会を捉えて、自分で考えさせましょう。
答えを教えてしまったら、このひらめきはありません。 

自分でやらせると 「できた!」 という喜びがあります。 これが脳を活性化させます。
手助けは最低限に、時間はかかっても辛抱強く待ちましょう。
日常生活の些細なことでも、毎日続けるとそれが当たり前の習慣になります。

小さな 「わかった!」 も、小さな 「できた!」 も “チリも積もれば山となる” です。
そして自分で考え自分でやったことは、多少できが悪くても褒めてあげましょう。
褒められるとやる気が増しますから。

子供が興味を持って取り組んだことで、「わかった!」 「できた!」 が繰り返されれば、
その分野の才能は大きく花開くことでしょう。 


ところで、どうして、我が子を天才キッズに育てたいと思うのでしょうか?
「天才の親」 という名誉のためや親の自己満足のためでしょうか? 
違いますよね。 きっと我が子の幸せを願ってのことですよね。
では、天才だと幸せになれるのでしょうか?

話は逸れますが、アメリカのテレビドラマに 『ナンバーズ』 というのがあります。
天才数学者の弟とFBI捜査官の兄が、協力して難事件を解決するというドラマなのですが、
脇を固める俳優陣もとてもよくて、私の大好きなドラマの一つです。
ストーリーのほとんどは事件に関連したことですが、ちょこちょこと、この兄弟の家族関係や
子供の頃の話が出てきます。

弟は子供の頃から天才ぶりを発揮して、飛び級でどんどん上にあがっていきましたから、
同級生がみんな年上なんてことになって、いじめられたり、相手にしてもらえなかったりして
淋しい子供時代を過ごしたのです。 
天才児の親として、弟に構いきりだった母親に対するわだかまりを持つ、兄との心の葛藤もありました。

天才数学者として大学で教鞭をとったり、研究をしたりしているわけですが、兄弟関係や恋愛に悩んだり、
ライバルとの軋轢があったり、事件に巻き込まれて殺されそうになったり、もちろんですが、
何もかもが順風満帆の人生というわけではありません。

いろいろな分野で天才と呼ばれる優れた才能を持つ人達が大勢います。 
でも、どんなに優れた才能を持っていても、凡人と同じように悩み苦しみ、試練を与えられ
苦労を乗り越えなければならないのです。 
人としての悩みや苦労はみんな同じように与えられるのです。
天才なら幸せになれる・・・なんていう妄想はまず捨てましょうね。

それから、もうひとつ気をつけなければならないことがあります。
人間一度に食べられる量は限られています。 
無理に食べると消化不良を起こし、お腹を壊してしまいますね。 
それと同じように、年齢によって、取り込んで消化できる情報にも限りがあるのです。 
あれもこれもと欲張って詰め込み過ぎると、子供の脳と心がパンクしてしまいます。

本来子供は、社会や大人が正しい情報を与え、良いお手本を示してあげれば、自分に必要な
様々な能力を、日常生活の中から自分のペースで、自然に獲得する力を持っています。 
もちろん、大人のヘルプやサポートは必要ですが。
そして大人になるまでの長い時間をかけて、自分が持っている様々な才能を開花させながら、
自分を形作っていくのです。

その過程を、さりげなくサポートしながら、温かく長い目で見守ってあげましょう。 



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