コラム

 公開日: 2011-03-12  最終更新日: 2011-03-23

時効債権を復活させる「債務の承認」

 前回、消滅時効が完成していることを知らずに、債務の承認をしてしまった場合、時効消滅したはずの債権が復活する…と申し上げました。

 時効が完成した債権でも、支払請求の通知を送りつけて債務者と連絡をとり、「債務額をまけてあげよう」などと交渉のうえ、「債務承認支払契約書」などの文書を作成してしまえば、みごとに時効債権が復活を遂げる…ということになるわけです。

 債務の承認というのは、債務者が債務の存在を認めることですが、必ずしも文書の作成が必要なわけではありません。

 たとえば、債務の一部支払や利息の支払は、債務が現存することを認めて行うことですから、債務の承認にあたります。同様に、支払の猶予を求めたり、支払額の減額を求める場合なども、債務の現存の自認が前提ですから、債務の承認になります。

 債権譲渡を受けた会社の従業員と名乗る人物が債務者宅を訪問して、「たとえ1,000円でも2,000円でもいいから、もらって帰らないと会社の上司に叱られる」などという「泣き落し」の作戦を仕掛けてくることがあります。この作戦に引っ掛かり、債務の一部を支払ってしまったがために、時効援用権を喪失したケースもあります。ご注意ください!

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