コラム

2010-02-07

朝日新聞「我が子はなぜ死んだのか」


本日2月7日の朝日新聞朝刊33面「教育」の特集は、「我が子はなぜ死んだのか」
子どもの自殺 第三者調査検討

リード文によると、
「2008年度は全国で136人にのぼった児童生徒の自殺。その半数以上は原因が解明されないままだ。(略)」
とあります。

この特集の中で、内海千春さんが取材を受けておられます。
内海さんは、全国学校事故・事件を語る会に所属。
1994年、当時小学校6年生だった長男・平君を亡くしています。

<我が子はなぜ、自殺しなければならなかったのか>

内海さんには、かつて、講演を伺った後に、取材をさせていただいたことがあります。

平君は、祖父母、両親、きょうだいの中ですくすくと育ったこと。
祖父も、両親も教師であること。

ある日、学校から帰ってこないということで、家族総出で探したこと。

裏山で首をつって亡くなっている平君を家族が見つけたこと。

遺体を前に、声にならない声で泣き叫んだこと。

家族は、「なぜ、亡くなったのか。自殺をしなければならなかったのか」、その原因を知りたかったこと。

はじめは、教師による暴力などを認めていた学校だが、その後、一切認めることなく、事実を知らせず、そればかりか、内海家の家族の育て方の問題だとすり替わっていき、周囲の中で家族が孤立していったこと。

内海さんの講演内容は、当時の私にとって、あまりにも衝撃的でした。

内海さんだけでなく、我が子の死に直面した家族は、ただひたすらに「理由を知りたい、なにが起きたのかという事実を知りたい」と願うのですが、事実が開示されないケースが多いようです。

この状況を改善しようと、文科省では、弁護士を含めた有識者による第三者調査を検討していると記事は伝えています。

<憶測ではなく、実際に講演を聞こう>

最近では全国各地で、さまざまなテーマの講演会が行われています。
こどもの自殺、犯罪被害、いじめ、高齢者問題など、当事者が話しを聞かせてくれるケースも増えています。

私は、「広報」という情報を伝える立場にいる人は、それは、発行媒体規模の大小にかかわらず、
みなさんのご近所で行われているさまざまな講演会に積極的に出向き、実際の話を数多く聞き、知識を深めておくことも重要なことだと思っています。

今朝の新聞で、久しぶりに内海さんのお顔を拝見し、広報の原点を、また思い出しました。

(マスダ)

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