コラム

 公開日: 2016-08-15 

8月15日 終戦の日によせて。出版社としてできること。

お母ちゃんとの約束

本日、8月15日は終戦の日。
第二次世界大戦が終結した日です。

この特別な日に、小社ペンコムが、現在、出版のお手伝いをしている本の紹介をさせていただき、戦争とは何か、平和とは何かを考える一日としたいと思います。

10歳と6歳。姉弟二人で、… 満洲から引き揚げの実話


『お母ちゃんとの約束』
〜いっちゃんとキヨシちゃんが歩いた、満洲550キロ〜

終戦から一年後、満州の通化から故郷の静岡までの道のりを、二人だけで引き揚げてきた幼い姉弟がいました。

「キヨシちゃんの手を絶対に離してはいけないよ」

お母ちゃんとの約束をひたすら守り続けて、10歳のいっちゃんは、6歳の弟・キヨシちゃんの手を引き、果てしなく続く中国の大地を、一歩また一歩と歩き続けたのでした。

二人の願いはただ一つ。
「お母ちゃんと会いたい!」

しかし、お母ちゃんはもう、この世にはいなかったのでした。

---------------------------

10歳と6歳。たった二人で、満洲から故郷の静岡へと引き揚げてきた70年前の事実を、80歳の「いっちゃん」が今、子供達に向けて語ってくれます。
こんな幼い姉弟が、どうやって日本にたどり着いたのか、過酷な状況は想像に難くありません。
しかし、苦難に見舞われるたび、二人はどんどん、たくましく強くなっていくのです。

「死んじゃだめ。ぜったいに死んじゃだめ!」


編集をしながら、幼い姉弟の生き抜く力の場面に接するたび、私たちスタッフは、何度も涙してしまうのです。何度、読んでも。内容を知っているのにもかかわらず。

「もう歩けない」と泣く弟を、「こんなところで死んじゃだめ!」
励ましながら歩み続ける十歳の姉。
最後には、弟が姉を助けるまでにたくましく成長していくのです。

主人公の「いっちゃん」は、この本に寄せて、次のように語っています。

この本を出版するにあたり、自分の過去と真正面から向き合うことになりました。
そして、胸の奥深くに眠っていた戦前・戦後の辛かったこと、苦しかったこと、そして悲しかったことが次々とよみがえってきました。

「もし戦争がなかったら」と狂わされた人生を恨み、「もし、お母ちゃんが生きていてくれたら」と悔しく切ない思いにかられ、そのたびに涙が頬を伝いました。

でも、この本を世に出すことで、全てが浄化され、本当の意味で私の中の戦争がやっと終わってくれるような気がしています。

「戦争」というたった二文字がもたらす犠牲の大きさ、傷の深さ……当時のことを思い出すと、胸が痛く、苦しく、涙が出て止まりません。戦争というものは、「苦しみ」や「憎しみ」は生み出しても、決して「幸せ」をもたらしてはくれません。

戦争によって、たくさんの尊い命が失われます。過去の戦争における多くの犠牲者のもと生かされている私たち、亡くなった多くの命のもとに今の平和があるということを決して忘れてはいけないのです。

私は、人間にしか与えられていない「話し合う」という知恵を使って、武器を持たない世界平和のために、戦争の残酷さを語り伝えていかなければならないと、今、心から思っています。

この本を読んでくださったみなさんが、学校で、家庭で、社会で、世界で、どうぞ「世界平和」を訴え続けてくださいますように。

祖国日本の土を踏むことなく亡くなった方々をしのび、その方々の分まで幸せを願い、感謝して生きていきたいと思います。

出版は10月中旬までお待ちください


10月中旬には、皆さんのもとへお届けできるように、著者さんと力をふりしぼって、編集に取り組んでいます。
いっちゃんと同じ小学校4年生にも読んでもらえるように、小学校の先生方にご協力いただき、漢字にはルビをふっています。
「いっちゃん」の経験や思いが、一人でも多くの方に伝わり、共感の輪が広まりますように。

平和に向けて、出版社としてできることをする。
ペンの力を信じて。
この著者さんに出会って、心からそう思っています。

発行致しましたら、みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

読書で広めてください平和への思い

『お母ちゃんとの約束』10歳のいっちゃんと5歳のキヨシちゃん,幼い姉弟たった2人で引き揚げた満州五五〇キロ(ペンコム刊)
●一人でも多くのこどもたちと読んでください。図書館で、学校図書室で、平和への思いが広がりますように●
感想を多くお寄せ頂いております

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PTA・自治会広報をサポートする出版社 株式会社ペンコム [ホームページ]

編集者・ライター 増田ゆきみ

兵庫県明石市人丸町2-20 [地図]
TEL:078-914-0391

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