コラム

 公開日: 2015-08-24 

「いざ」というとき、地域広報紙は何ができるのだろう。

寝屋川事件

許されない凶悪事件。心のケアを

夏休みの最後に、大阪府寝屋川市の2人の中学1年生が巻き込まれる痛ましい事件が起きました。
テレビで何度も放映された幼い2人が商店街を行き来する監視カメラの映像を見るたび、いろいろな思いが錯綜しかわいそうでなりません。
心からご冥福をお祈りしたいと思います。

容疑者が逮捕され、これから事件の真相が明らかになっていくのでしょうが、一方で、同級生が殺害されるという想像を絶するような状況を前にして、生徒たちの間には大きな動揺が広がっているようです。
寝屋川市では、24日(月)からは2学期が始まるということもあり、同中学校では生徒の心のケアに当たっていると報道されています。

8/22付けの神戸新聞朝刊によると、
19日 担任が家庭訪問
21日夜 保護者集会
寝屋川市教育委員会はスクールカウンセラーの指導・監督役のスーパーバイザーを派遣、カウンセラーの派遣回数を増やす
など、教育委員会では、生徒たちが安心して学べる環境を早く整えたいとしています。

新聞では、昨年7月に長崎県佐世保市で高校1年の生徒が同級生に殺害された事件にも触れていますが、残念ながら幼い児童・生徒が事件に巻き込まれるケースは後をたちません。

学校や教育委員会だけでなく、PTAや地域がこれらのどのように対応すればいいのでしょうか。

私は、各地域での広報セミナーで、広報紙が果たす役割の1つとして、「広報紙を使って、正しい情報を迅速に発信し、情報の共有を図ることで、不安と動揺をおさえる」というお話をさせていただいています。
事例をご紹介したいと思います。

児童殺害事件。校長・PTA会長に情報の受発信窓口を一本化


小学生の児童が殺害されるという事件が発生。
直後からマスコミの取材が始まり、学校だけでなく、保護者宅にも朝から夜までマスコミ陣が訪れた。また、登下校中の児童に直接マイクを向けるような取材が行われた。

同校では、学校側窓口は校長、保護者側の窓口はPTA会長と一本化。基本的に会見を開くのは、校長・会長との協議の上で行った。
必ず、校長と会長で会見というルール決めをしたという。
マスコミ各社には、児童・保護者に取材を行わないように要請。エスカレートする取材合戦から児童・保護者を守るためだった。

同時に、保護者に対しては、毎日のように「お手紙」(広報紙)を発行。
不安な保護者に最新の正確な情報を発信し続けた。
お手紙の内容は、「名札をはずして登校」など細やかな内容にまで至った。

PTA会長によると、「マスコミの取材はどんどんエスカレートしていった。とにかく子供たちが、安心して学べる環境を早く取り戻したいという思いが強かった」という。
同事件は長期化し、いまだ未解決だが、学校が落ち着きを取り戻すまでに約3カ月かかったという。

O157事件がきっかけで月1回の自治会広報紙がスタート

堺御池台ニュース
堺市御池台校区福祉委員会、連合自治会が発行する『御池台ニュース』。
現在はタブロイドサイズ 1色両面刷り、月1回の発行、全戸配付の広報紙で、地域の大切な情報源となっている。

創刊は1996年(平成8年)。同年7月、学校給食に起因する腸管出血性大腸菌O157による堺市学童集団下痢症が発生し、児童7,892人を含む9,523人の方々が罹患し3人の児童の尊い命を失うという事件が発生。
突然、地域を襲った大事件に、住民に動揺が広がっていく。O157とは何か、原因は?対策は?
御池台校区では自治会長が中心となって、広報紙を発行し、情報を伝達・共有することに取り組みをはじめたといい、今に至っている。

いまも編集責任者を務める元会長は、「O157をきっかけに創刊された広報紙は、今も、更に充実を図りながら発行を継続しています。各団体の長が原稿を寄稿してくれるので、ネタに困ったこともありませんし、広報紙をツールとして若い世代の人材も育っています」と話しています。

阪神淡路大震災 被災者の情報源は手書きの広報紙

明石市政だより手書き
(写真は明石市のホームページより)
1995年1月17日、兵庫県南部を襲った阪神淡路大震災では、明石市も大きな被害を受けた。
水道、電気、ガス、情報が途絶える中、明石市役所では手書きの広報紙を発行。
市内の被災状況、避難所の情報、ガスコンロやブルーシートの無料配付など細やかな情報を迅速に発信し、住民の貴重な情報源となった。

「いざ」というときに住民にとって貴重な情報源

PTAや自治会の広報紙は、「いざ」というときに住民にとって貴重な情報源となります。
正確な情報を迅速に発信することで、不安や動揺をおさえるという大きな役割をはたします。

継続して広報紙を発行することで、「どこから情報を得るのか」「どのような方法で伝えるのか」というノウハウを蓄積していくことができます。
これも地域広報紙の重要な点。
ぜひ、取り組んでください。

株式会社ペンコム
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