コラム

 公開日: 2012-07-20  最終更新日: 2014-08-01

PTAの役割考えよう(2)|これは崩壊の始まりか

朝日新聞が問い続けた「PTA」とは。

テレビドラマ『七人の敵がいる』
今年、まだお正月気分の抜けない1月15日(日)、朝日新聞教育欄には、このような記事がどかん!と掲載されました。

<どうする? PTA 「入退会は自由」「原則知って」各地で動き> 

続くリード文(導入文)には次のように書かれています。

PTAの次期役員を選ぶ時期が近づいてきました。気をもむ保護者も少なくないでしょう。本来、PTAは任意加入の団体。その原則に立ち返り、自由な入退会を周知する動きが出始めています。
http://digital.asahi.com/articles/TKY201201140378.html

このように書かれているとおり、同記事は「自由な入退会へのPTA改革」事例が中心であり、PTA問題に詳しい文化学園大学の加藤薫准教授が「入退会自由を保障すれば、保護者の支持を得られないPTA活動は改善されるはずだ」まとめています。

朝日新聞の記者さんの取材内容につきましては、加藤准教授のブログに詳しく掲載されていますので、あわせてごらんになると、この記事が書かれるに至った理由がわかります。
また、このブログ内容をさかのぼっていくと、加藤氏がなぜPTA問題に詳しくなった(興味関心を抱くことになったのか)の説明もあります。
http://ameblo.jp/maruo-jp/archive1-201201.html

この記事の翌日、PTAに対する増田の考え方として、こちらにまとめました。
「たかがPTAというなかれ。大切な人材をつぶさないで。」(2012.1.16)
http://mbp-kobe.com/kohoshi/column/24767/

2回目の記事は、1月22日(日) <見直す動き>
「保護者と学校のつながりを保ちつつ、参加しやすいPTAにするにはどうしたら良いのか。」
これについての各地の具体的な「動き」を取材、掲載しています。
例として、入退会自由、行事や役員減らす、保護者会の設置等を紹介。

3回目は、小説『七人の敵がいる』の作者、加藤朋子さんインタビュー「苦労のバトン 渡さないで」。
等が続き、7月7日(日)には、「PTA再活用論ー悩ましき現実を超えて』の作者 川端裕人さんとともに、「こうする、こうなるとうまく進む『PTA改革』」のチェックポイントをあげ、このシリーズのまとめとされていました。

このシリーズは、「新しいPTAのあり方について考えましょう」という内容だったようです。
8回にわたり、少なくない紙面を割き続けたこのシリーズ、記者さんが目的としていた結論はでたのでしょうか。

この連載が、実際のPTA活動にどのような影響がでるのか、私は、正直「崩壊の始まり」につながりはしないだろうかと感じていました。

これには、苦い実例があるからです。
10年以上も前のこと。ある記事が地元紙に掲載されました。
「子ども会」についての取材記事でした。阪神淡路大震災の後ということもあり、子どもたちと地域のつながりを深めようという、子ども会へは好意的な内容だったのです。
しかし、記事の中で、「任意加入」「入退会自由」「地域によっては60%の加入率」という、多くの人が(私も含めて)はじめて知るような表現が使われていました。
その結果、この記事が直接の影響かどうかは分からないものの、子ども会への加入率が急速に下がりはじめ、各自治会ごとにあった会が小学校区に1つというレベルにまで落ち込んでいったのです。

PTAはどうだろうか。

わたしは、広報セミナーシーズンを前に、記事が出たり、テレビドラマがはじまることで、PTAへの関心が高まったことを、よい機会ととらえることとしました。
PTAの何が問題かを考え、それを解決していけるかどうか、そのツールとして、広報紙を活用することができるのか、それを実例と共に提示していくことにしたのです。。

新聞やテレビドラマが、PTAの現場を混乱させているのではないだろうか。
H24年度初日。かなり緊張気味に、会場に向かい、そして講演会。

そして、実際に現場に出て、その意外すぎる状況に、次からの講演会の内容を大きく軌道修正しなければならなくなっていったのです。
(次回へ)

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