コラム

 公開日: 2009-08-20 

<夏季ゼミ-18->パターンで学ぼう、らくらく文章上達法①


本日は、「だれでも取材文章が書けるようになる方法」です。

広報誌に載せる記事は、大きく分けて2種類あることは、前回、お伝えしました。
一つは、原稿を依頼して書いてもらった寄稿の文章。代表的なのは会長のあいさつ文などです。
もう一つは、編集部員が取材に基づいて書いた文章。いわゆる取材記事です。
今回は、取材記事のまとめ方についてお伝えします。

<文章を書くのは難しい?>

「この特集の導入部分を、バシっとした文章でまとめて」。
というようなことを、私は広報部のメンバーに伝えて文章にまとめてもらいます。文章量にして100文字程度です。
ところが、最初のうちは何時間待っても出来上がってきません。
文章のまとめ方で悩んでいるのかなあ、と原稿用紙をのぞき込んでみると、まだ一文字も書けていません。原稿用紙は真っ白です。

文章というのは、苦手だとか、書き方が分からないと思いこんでいるほとんどの人たちにとっては、漠然と「書いてみて」と言われても、それはとても難しい作業なのです。
でも、ちょっとしたコツをつかむと、それほど苦しまなくてもスラスラと原稿用紙を埋めていくことができるようになります。

題して、「パターンで学ぼう、らくらく文章上達法」です。
本日は前編です。

<「うまく文章を書く方法」ってあるの?>

文章がうまくなる方法はただ一つ。「たくさん書くこと。毎日書き続けること」
練習すれば誰でも上達するのです。それも簡単に。
特に、新聞のような記事文章には、絵や歌や書のような芸術センスはあまり必要が無いので、パターンさえ覚えてしまえば簡単に書けるようになります。

<書く前に準備するもの>

文章を書くときは、取材でもらった資料類など、必要なものをすべて手元にそろえて書き始めます。
「あの会場の正式名称は、なんだったかな」とか、文章を書く途中で調べ直したり、資料を探すのはとても面倒です。
ただでさえも、書きたくない文章を書いているときなので、面倒なことがあると、一気に書く気がなくなってしまうものなのです。

また、あとで調べようと、適当な言葉を入れ込んでおくことで、結局、最後まで間違った文言が訂正されずに残ってしまうという危険も良くあることなのです。
それらのことを避け、さくさくと文章を書き進むことができるように、資料はそろえておきましょう。

□ 「取材フォーム」
…「<夏季ゼミ-10->取材のコツ、教えます。」でもお伝えしました。
http://pro.mbp-kobe.com/kohoshi/column/2698
このフォームを、きちんと書いておくと、記事にまとめるときに大いに役に立ちます。

□資料類
…案内チラシや参考資料など、取材の時にはできるだけ多種類の資料をもらっておきます。
資料には、正式名称などきちんと書かれていますので、記事を書くときには大変役に立ちます。

<新聞のニュース記事をお手本に書こう>

もっとも身近に素晴らしい見本があります。
新聞です。
新聞のニュース記事は、どのような文章構成からなっているのでしょうか。
分解してみるとこうなります。

1.導入部分

新聞記事には、本文に入る前に、全体の流れが分かるような導入部分があります。
リード文などとも言いますが、ほとんどの人たちは、見出しと、この導入部分を読んで、本文まで読み進まないのではないでしょうか。
ですから、ここだけ読めば、ほぼ全体のことが分かるように要約して、大事なことをすべて入れ込んで書いています。
これは私たちが広報誌に取材記事を書くときも、同じことが言えます。

□重要なことを先頭に書く。
□リード部分の内容は、5Wが基本。
□Who(誰が)
□When(いつ)
□Where(どこで)
□What(何を)
□Why(なぜ)

2.書きたいことを段落に固めて

一般的な新聞記事は、下記のような「文章のかたまり」で構成されています。
これは、典型的なパターンですから、お手本にすると、書きやすく、しかもぐんと文章が上達します。

①導入部分(上で紹介しました)
②内容の紹介
③主張(なぜ、この記事をのせたかという理由。記者の主張でもある)
④主張に客観性を持たせるための「参加者からのコメント」

例えばこんな記事になります。
①導入部分
○月○日、○○会館にて、○○○○が開催され、テレビでもおなじみの弁護士○○○○さんが講演を行いました。

②内容
これは、○○○を撲滅しようと○○○団体が開催したもので、中高生を中心に約500人が参加。市内では、先日関連した事件が発生したということもあり、みな、真剣な表情で聴き入っていました。県内でははじめての取り組み。

③主張
講師の○○さんは、「こんな事件を二度と犯さないようにするためには、若いあなたたちがしっかりと、学習し高い意識を持って、実行していくことが大切」と話しました。

④コメント
この日、熱心にメモを取りながら聞いていた○○高校2年○○さん(17)は、「現状について生々しい証言が紹介され、あらためてこの問題の深さを知りました。無関心ではいられないと思いました」と話しました。

毎朝の新聞には、「講演会」「イベント」「スポーツ」「展示会」など、様々なパターンの記事が載っています。
参考になりそうな記事をスクラップして持っておき、文章を書くときのお手本にしてみてください。記事を書くのが楽になります。
(ついでに写真のアングルや、記事レイアウトも参考にしてみてくださいね)

今日はここまで。
お疲れ様でした。
次回は、パターンで学ぼう、らくらく文章上達法の後半です。
お楽しみに。

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