コラム

 公開日: 2009-08-18 

<夏季ゼミ-17->取材記事の書き方「寄稿文章」


本日は、いいよいよ「記事の書き方」です。
広報誌に載せる記事は、大きく分けて2種類あります。
一つは、原稿を依頼して書いてもらった寄稿文章。会長のあいさつ文などです。
もう一つは、編集部員が取材に基づいて書いた文章。いわゆる取材記事です。

どちらも、扱う機会が多いので、この2種類について、文章処理の方法を説明していきましょう。

<実はとても難しい寄稿文章の扱い>

原稿の執筆をお願いして書いてもらうと、編集部サイドで文章を書く必要がないので、とても楽だわ~と安心するのは大きな間違い。
意外な落とし穴があります。
□基本的に文章になっていない
□広報誌のテーマとはまったく関係のない文章になっている
□奇をてらいすぎて品の無い文章になっている
□指定した文字数を無視した長文になっている
などなど、期待通りの文章があがってこない場合がとても多いのです。

PTA広報誌の場合は、会長さんもまだ比較的若いので、それほど大きな問題は起きませんが、自治会新聞や老人会などの広報誌では、この問題が頻繁に起きます。
「会長としての抱負」をお願いしても、「自慢話」「昔話」「本から抜き出してきたような教訓話」など、数え上げればきりがありません。

さて、困ってしまうのは編集部。
読まれる広報誌を目指し、テーマを決め、内容を決め、ここまでやってきたのに、集まってきた原稿をながめると、誰も読みたくないような文章ばかり。
「ふう」。ためいきが出てしまいます。

「思い切って、訂正してしまおう」
「趣旨を変えなければ、それは編集権限と言うことで許されるんじゃないの?」
と、ばかり、原稿に手を加え、なかなか良い見出しをつけて、デザインもばっちり、さあ、原稿は仕上がった。
最終の校正を見てもらいましょう、と、編集部一同、会長さんに原稿の確認に行きました。

ところが、、、

ここから先は予測できますね。

会長のカミナリが落ちて、広報原稿は作り直し。やり直し。

そんなふうに勝手に原稿に手を入れるなんて考えられない。あり得ない話、と思わないでください。
これは、実は良くある話なのです。

かくいう私も、編集新人時代、何度もこの失敗をくりかえしていました。
「編集権限」とか「広報誌は読まれなければ意味がない」という変な自意識が先行してしまい、原稿に手をいれてしまうのです。
文意は変わっていないし、こちらの方がずっといいじゃないか、とは思うのですが、そこは寄稿者とのコミュニケーションで互いに歩み寄らなければならないところです。

<寄稿文章の訂正方法>

そもそも、原稿依頼をする際に、目的やテーマをきちんと先方に伝え、密に連絡をとりながら、原稿を書いてもらうことで、編集サイドの意図とずれないようにすることが重要です。

その上で、意図と違う文章が寄せられた場合は、できるだけ早い段階で、再度、意図を伝え、書き直してもらうか、あるいは、編集部でインタビューをし、その原稿を掲載するか、といった判断を互いにしなければなりません。
編集の考え方に寄稿者が従ってくれるかどうかは、実は、力関係や編集部の経験・実力によるところが大きいですね。
ですから、間にしかるべき人をたてて話し合いをすることもよくあります。

しっかりとコミュニケーションをとって、互いに納得できる落としどころをきめて制作していきましょう。

今日はここまで。
お疲れ様でした。
次回は、だれでも文章がうまくなる取材文章の書き方です。
お楽しみに。

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