ビジネス英語研修のプロ
コラム
公開日: 2014-01-21 最終更新日: 2017-11-14
「お仕事は何をされていますか」~ビジネス英語スキル
今日は、英会話のテキストでよく見られる例から考えてみたいと思います。ユウコが友人のヒロコを同僚のJohnに紹介します。
Yuko: Hiroko, this is John. John, this is Hiroko.
John: Hi Hiroko, nice to meet you.
Hiroko: Hi John, nice to meet you too.
John: So, what do you do, Hiroko?
この"What do you do?" 正確には"What do you do for living?"「お仕事は何をされていますか」というフレーズは、初対面の相手に対してice-breaker(会話のきっかけ)として使う、となっている場合が多いと思います。これは特にアメリカ英語のテキストでよく見られます。しかし、この質問をする時には注意が必要なことはあまり知られていません。
ビジネスを目的とした交流会や名刺交換会なら、名刺を交換しますからこの質問をすることはあまりないので問題にはなりません。しかし、不特定多数の人が集まるパーティなどでは、上記の例のように、名乗った次の瞬間にこの質問をすることは避けたほうが良いかもしれません。なぜかと言うと、社交を目的とするパーティでは、会ったばかりの相手が不快に思うかも知れないからです。世の中、自分の職業や肩書きが自慢で仕事を楽しんでいる人ばかりとは限りません。中には、地位が高い故に詮索されたくない人もいます。
アメリカ人はヨーロッパ人に比べて経済的成功を重視する傾向があるから、この質問によってまず相手を値踏みするのだという分析も読みました。フランスやイタリアなどヨーロッパの国々で、初対面の相手からこれを聞かれる事はほとんどないそうです。これらの国では、職業よりも、どんな本を読んだか、休暇でどこへ行ったか、週末に何をするかなどを人々は知りたがると言います。また別のサイトでは、ニューヨーカーは相手の名前よりも先に職業を知りたがるが、同時に多くの人がこれを失礼だと感じているとありました。
世界中には様々な考えの人がいますから、"What do you do for living?"は万能ではないと覚えておいたほうがいいかもしれません。ちなみに日本人はどうでしょうか。ビジネスと無関係な状況で、例えば、知り合いの結婚披露宴で隣り合った人に、「ご職業は何ですか」といきなり尋ねる人はあまりいないと思います。そう言えば、名前さえもあまり尋ねませんよね。
神戸ビジネススクール(株)では、ビジネスに本当に役立つ英語を効果的に学ぶことができます。社内企業研修から個人レッスンまで、英語でお困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。無料体験レッスンも実施中です。
http://www.kobebs.com/contact/
『経営者のためのビジネス英語レッスン』実施中!
こちらの関連するコラムもお読みください。
- 大学生のためのSWOT分析プロジェクトの結果から~英語のグループ・プレゼンテーション2014-09-15
- Reference 「推薦状」その12013-08-23
- 「どちらにお勤めですか?」~ビジネス英語スキル2014-08-10
- 英語で電話会議を進めるコツ~準備が大切2014-03-01
- 英語での箇条書きのルールを知っていますか?~ビジネス英語スキル2014-12-17
最近投稿されたコラムを読む
- 『経営者のためのビジネス英語レッスン』実施中! 2018-03-07
- ⛄ウィンターキャンペーン開始!特別講師による英語プレゼン対策が無料体験できます⛄ 2017-12-08
- 外国人の立場に立って、発信すべき情報を考える~「ABC観光」って何? 2017-09-11
- インバウンド対策には、質の高い翻訳が絶対に必要! 2017-09-01
- マンツーマン英会話レッスンサマーキャンペーン!~無料カウンセリング・体験レッスンご予約受付中 2017-08-19
セミナー・イベント
-
⛄ウィンターキャンペーン開始!英語プレゼンのレッスンが始まります⛄
開催日: 2017-12-10 ~2018-02-12 -
☆感謝祭キャンペーン☆ジェームスのレッスンを体験しよう!
開催日: 2017-11-01 ~2017-11-30
副校長プロフィール

さんぐう ゆうこ米国ワシントンDC生まれ。神戸女学院大学文学部英文学科卒業。1983年シティバンク大阪支店(当時)入行、法人営業部外国人付秘書として勤務。...
プロへのみんなの声
このプロの紹介記事

実践的なビジネススキルを英語で学べるビジネススクールを主宰(1/3)
「海外へ市場を広げたい」「外国からお客さまを迎える機会が増えた」「英語でプレゼンテーションができる人材を育成したい」など、グローバル化を目指す企業も多いのでは。 ニュージーランドのカンタベリー大学で心理学を専攻し、大学院で産業・組織心理...
プロのおすすめコラム
› 新着記事一覧
『経営者のためのビジネス英語レッスン』実施中!
✿春のキャンペーン✿ 入会金15000円→0円!(4月末まで) レッスン料金:8000円/1時間(マンツーマン)場所...
人気のコラムTOP5
-
- 1位
- whoseかof whichか?~神戸ビジネススクールの人気コラムシリーズ 16よかった
-
- 2位
- デイビッド・セイン著「日本人のちょっとヘンな英語」について考える~その2 12よかった
-
- 3位
- 英文ビジネスメール・ミニレッスン 「突然メールを差し上げます」 11よかった
-
- 4位
- 英文ビジネスメール・ミニレッスン「いつもお世話になっております」 7よかった
-
- 5位
- 英語で電話会議を進めるコツ~準備が大切 6よかった
コラムのテーマ一覧
- インバウンドマーケティング
- ビジネス英語コンサルティング
- 異文化コミュニケーション・スキル
- 英語の豆知識
- 英文ビジネスメール・ミニレッスン
- ビジネス英語のための英文法
- ビジネス英語スキル
- 社内英語研修
- 英語に訳せないことば
- TOEFLについて
- 神戸ビジネススクールよりお知らせ
- 英語の間違いーあるある!
- 多国籍チーム内の衝突解決!英語表現
- グローバルビジネスを成功に導くコツ
スマホで見る
このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。
バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。