コラム

 公開日: 2013-10-21  最終更新日: 2014-11-20

間違った種類のイノベーション~神戸ビジネススクールの人気コラムシリーズ

今回は2回にわたって、ハーバード・ビジネス・スクール(HBS) の教授であるクレイトン・クリステンセン氏(Clayton M. Christensen、1952年生まれ)がCNNに寄稿した"The wrong type of innovation”「間違った種類のイノベーション」をご紹介しようと思います。(原文はこちらhttp://www.inc.com/christine-lagorio/clayton-christensen-capitalist-dilemma.html/)

        

彼は、初の著作である『イノベーションのジレンマ』によって破壊的イノベーションの理論を確立させたことで有名になり、企業におけるイノベーションの研究における第一人者です。経営コンサルティング会社であるイノサイトを2000年に設立後、イノベーションと企業の成長に関する研究が評価されています。最も影響力のある経営思想家トップ50を隔年で選出する THINKERS50 のトップに2011年に引き続き2回連続で選ばれました。

“Keeping costs down and cash flow positive, while devoting little or no funding to future innovations, has become the norm at too many American corporations. And that lack of investment in disruptive innovation is where the real trouble starts.”
クリステンセン氏はこう述べています。「コストを下げてキャッシュフローを維持し、未来へ向けた改革には資金をほとんど、あるいは全く使わないこと、あまりにも多くのアメリカ企業にとってそれが当たり前になってしまいました。このように、破壊的イノベーションには投資をしないということから、本当の意味での問題点が始まるのです。」

彼はイノベーションを次のような3種類に分類します。

1. “Empowering” innovations「活気づける」イノベーション
これによって、一部の人だけが入手できた複雑で高価な商品が、たくさんの人が手に入れられる簡単で安価な商品へと変わるのです。フォードのTモデルやソニーのトランジスタラジオはこの例に当たります。この改革により、その商品を作る人、流通させる人、販売する人、サービスを提供する人たちが新たに職を得ることになります。

2. “Sustaining" innovations「存続する」イノベーション
これにより、古い商品が新しい商品と取り替えられます。トヨタのプリウスは素晴らしい車です。しかし消費者がプリウスを1台買う度に、カムリは売れなくなるわけです。このイノベーションにより、昨日までの商品は今日の商品と入れ替わります。企業の存続に関わると同時に経済の活性化につながるので、イノベーションと言えばこれ、と考える人がほとんどです。しかし、そこに新たな職や資本への効果はゼロです。

3. “Efficiency" innovations「効率を上げる」イノベーション
既存製品の製作と流通にかかるコストを下げようとするものです。トヨタ自動車の受注製作や保険会社ガイコのオンライン保険などがその例です。このイノベーションでは、新規の雇用は抑えられ、従業員一人当たりの仕事量を増やすことにより、人件費を削減するということが必ず起こってきます。そして資金を他の目的に自由に使えるようにします。そうしなければ、ほとんどの市場の資金は在庫の確保や人件費、予備費用などに回されて終わりということになってしまいます。

現在のアメリカ経済に対し、この3種類のイノベーションにクリステンセン氏はどういう位置づけを与えるのでしょうか。続きは次回をお楽しみに。http://mbp-kobe.com/kobebs/column/40408/

この記事を書いたプロ

神戸ビジネススクール [ホームページ]

講師 グレン・ブラウン

兵庫県神戸市中央区御幸通8-1-6 神戸国際会館22階 [地図]
TEL:078-570-5647

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

2

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
副校長プロフィール
副校長・ビジネスディレクター・インバウンド対策コンサルタント

さんぐう ゆうこ米国ワシントンDC生まれ。神戸女学院大学文学部英文学科卒業。1983年シティバンク大阪支店(当時)入行、法人営業部外国人付秘書として勤務。...

コース概要

■ 英語電話会議コース■ プレゼンテーションコース■ 英文 ビジネスメールコース■ ビジネス英語初級■ TOEICコース■ 新入社員向けビジネス英語研修■ ビジネス...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
神戸ビジネススクールのグレン・ブラウンさん

実践的なビジネススキルを英語で学べるビジネススクールを主宰(1/3)

 「海外へ市場を広げたい」「外国からお客さまを迎える機会が増えた」「英語でプレゼンテーションができる人材を育成したい」など、グローバル化を目指す企業も多いのでは。 ニュージーランドのカンタベリー大学で心理学を専攻し、大学院で産業・組織心理...

グレン・ブラウンプロに相談してみよう!

神戸新聞社 マイベストプロ

グローバルビジネスで使える英語を最短距離で!

会社名 : 神戸ビジネススクール
住所 : 兵庫県神戸市中央区御幸通8-1-6 神戸国際会館22階 [地図]
TEL : 078-570-5647

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

078-570-5647

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

グレン・ブラウン(ぐれんぶらうん)

神戸ビジネススクール

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

神戸で個人レッスンが受けられたおかげでTOEICのSWテストをクリアできました

TOEIC SWテストで就労ビザに必要な点数が取れるようにしたい...

AI
  • 30代/女性 
  • 参考になった数(0

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
4月からあなたも「今度こそ!のビジネス英会話」にいらっしゃいませんか?
イメージ

今年は3月がいつまでも寒くて、神戸あたりもなかなか春らしくならないような気分ですが、皆様いかがお過ごしでし...

[ 神戸ビジネススクールよりお知らせ ]

英語で電話がかかってきたら!?~電話応対のための研修、承ります
イメージ

当社で英語版ホームページを作成させていただいた、司法書士事務所神戸リーガルパートナーズ様(http://kobelp.co...

[ 社内英語研修 ]

日本文化を英語で発信する試み~インターナショナルスクールでのバレンタインスペシャル茶道イベント
イメージ

 茶筅師 谷村丹後様の実演イベント バレンタインデーの2月14日、神戸市の六甲アイランドにあるインターナシ...

[ インバウンドマーケティング ]

自分の街をPRするには~インバウンドマーケティングに必要なもの
イメージ

【インバウンドマーケティングに必要なもの】いよいよ今年もあと残すところ1週間、街はクリスマスですね!今...

[ インバウンドマーケティング ]

補助金で英語版ホームページを作りませんか?
イメージ

こんにちは、副校長の三宮です。当社では、ビジネス英語研修だけでなく外国語対応のコンサルティングもしておりま...

[ インバウンドマーケティング ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ