コラム

 公開日: 2013-04-30  最終更新日: 2014-09-08

英語ができるとどう得なのか

「英語を勉強するのは、英語しかできないバカに騙されないため」2012年11月5日
ドキッとする出だしですが、これは、インターネット検索エンジン最大手企業で開発を手がける及川卓也氏のブログのタイトルです。彼はここで最近読んだ本の紹介をしています。http://takuyaoikawa.blogspot.jp/2012/11/blog-post.html ここに挙げられた本の何冊かは私も読みましたが、及川氏の最後の結論付けが秀逸だと思います。

昨今はM&Aによって会社が突然外国企業と事業提携することになり、オリンパスのように社長が外国人になることもありえます。学問としての英語ではなく、ビジネスで通用する英語力が社会人には必要と誰もが思っています。楽天の社内公用語英語化についても、賛否両論が飛び交っています。企業はこぞってTOEICスコアを基準とした英語力を社員に要求し、大学生も就職に有利なようにTOEICの勉強に余念がありません。

まるで日本国中に怒涛のように「とにかく英語」の大合唱が沸き起こっているように感じます。本当に英語を真剣にやらないと取り残されるのか。英語が達者な人はどれぐらい有利なのか。そう疑問に感じている人も多いのではないでしょうか。そんな中、英語力の必要性について実に納得のいく解答を及川氏のブログに見つけました。以下、抜粋します。

「英語が必要な環境であった場合でも、誰もが英語が話せなければいけないということはないだろう。一部の部署や一部の人だけで十分なことも多い。だが、ここで気をつけないといけないのは、その一部の人たちだけに英語でのコミュニケーションを任せておくと、情報をフィルターされたり、成果を横取りされたり、自分に不利なように話を進められたりする可能性があるのだ。

外資系企業の中には「英語しか話せないバカ」と言われるような人たちがいることがあるそうだ。一般的な業務上の能力が必ずしも秀でて優れているわけでもないにもかかわらず、英語ができるために、本社とのやり取りの中心的な存在になっているような人たちだ。 (中略)英語が堪能な人に会議の主導権を握られ、曖昧に頷くしかなかったために、満足のいかない結論に妥協しなければいけなくなるようなことはある。日本人で英語が堪能な人にそのようにされるのならば、まだその人と協力関係を構築しておけば良いのだが、日本人以外(すなわち、日本語での会話ができない人)に同じように、話の主導権を握られたり、こちらの意図とは違うように解釈されることによって、不利になってしまうこともある。」

私も、このような状態を会議で少なからず経験しています。米国で小中高時代を過ごした帰国子女のHさんは、外国人を交えた英語会議になると、司会そっちのけで弾丸のように喋りまくります。一人で進行と通訳(英語があまり得意でない日本人のために買って出ている)をこなしながら、外国人とわたりあっていきます。彼女は「バカ」ではなく有能なのですが、通訳した内容を聞いていると、「今のはそういう意味ではないけど」と私が思うことがしょっちゅうあります。彼女が出席する会議は、まさに及川氏の言う「英語が堪能な人に会議の主導権を握られ」「こちらの意図とは違うように解釈される」結果になっています。

こうなると、英語がそれほど堪能でない人は発言が億劫になりますし、まして自分よりずっと若い社員が流暢に英語を操っていたりすると、口を開きたくなくなるのも当然です。私が聞いた例でも、外国企業と提携を始めた某大手企業で英語で役員会議をすることになった結果、英語の堪能な社長(発案者でもある)以外の日本人役員が全く意見を出さなくなったそうです。

及川氏の結論は「英語を勉強することとは、あえて極端に言うならば、英語でのコミュニケーションができないということだけで、不利な状況になることを避けるためでもあるのだ。」というものです。重要な会議は通訳を雇うべきだと私は思っていますが、コスト面などで実現しない場合もあるでしょう。そういった時、臆せずに英語で自分の意見を主張することが必要になってきます。英語がブロークンでも間違いだらけでもかまいません、内容が濃ければ耳を傾けてもらえるものです。反対に、立て板に水の流暢な英語でも、ポイントがずれていたり、内容が乏しければ無意味です。

ビジネスシーンにおいて何をどう英語で話すのかを学ぶのは、実はそんなに大変なことではありません。プレゼンでも会議でも、ある程度言い回しは決まっているからです。必要とあればその都度、「こういうことを次回の会議で主張したいが英語でどう表現すればいいか」と相談すればよいのです。神戸ビジネススクールでは、企業様のそうした個々のニーズにお応えし、秘密厳守でお力になるプライベートレッスンのコースもございます。お困りのことがあれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いたプロ

神戸ビジネススクール [ホームページ]

講師 グレン・ブラウン

兵庫県神戸市中央区御幸通8-1-6 神戸国際会館22階 [地図]
TEL:078-570-5647

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
副校長プロフィール
副校長・ビジネスディレクター・インバウンド対策コンサルタント

さんぐう ゆうこ米国ワシントンDC生まれ。神戸女学院大学文学部英文学科卒業。1983年シティバンク大阪支店(当時)入行、法人営業部外国人付秘書として勤務。...

コース概要

■ 英語電話会議コース■ プレゼンテーションコース■ 英文 ビジネスメールコース■ ビジネス英語初級■ TOEICコース■ 新入社員向けビジネス英語研修■ ビジネス...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
神戸ビジネススクールのグレン・ブラウンさん

実践的なビジネススキルを英語で学べるビジネススクールを主宰(1/3)

 「海外へ市場を広げたい」「外国からお客さまを迎える機会が増えた」「英語でプレゼンテーションができる人材を育成したい」など、グローバル化を目指す企業も多いのでは。 ニュージーランドのカンタベリー大学で心理学を専攻し、大学院で産業・組織心理...

グレン・ブラウンプロに相談してみよう!

神戸新聞社 マイベストプロ

グローバルビジネスで使える英語を最短距離で!

会社名 : 神戸ビジネススクール
住所 : 兵庫県神戸市中央区御幸通8-1-6 神戸国際会館22階 [地図]
TEL : 078-570-5647

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

078-570-5647

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

グレン・ブラウン(ぐれんぶらうん)

神戸ビジネススクール

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

教わった英語がグローバルビジネスでの即戦力になりました

週1回のビジネス英語コースを受講しました。クラスではプレゼ...

TK
  • 30代/男性 
  • 参考になった数(2

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
補助金で英語版ホームページを作りませんか?
イメージ

こんにちは、副校長の三宮です。当社では、ビジネス英語研修だけでなく外国語対応のコンサルティングもしておりま...

[ インバウンドマーケティング ]

日本文化を英語で発信する試み~老舗雛人形店での外国人向けイベント
イメージ

【雛人形店での外国人向けイベントの企画運営を承りました】こんにちは、副校長の三宮です。さて、今日は去...

[ インバウンドマーケティング ]

街中にある変な英語の標識~翻訳ミス、あるある
イメージ

台風一過と思えばまた神戸ではひどい雨が降っています。皆様いかがお過ごしですか?副校長の三宮です。昨日テ...

[ ビジネス英語コンサルティング ]

和食メニューの英訳、どうしていますか?~京都市にあるホテルの朝食バイキングメニューの場合
イメージ

当社副校長の三宮優子は、インバウンド対策コンサルタントとして大阪・神戸・京都で会社案内、メニュー、店内案内...

[ インバウンドマーケティング ]

英文パンフレット作成~茶筅師 谷村丹後様の場合
イメージ

このコラムは、インバウンド対策コンサルタント、副校長の三宮がお届けしています。今日は、日本の伝統文化を世...

[ インバウンドマーケティング ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ