コラム

 公開日: 2012-12-03  最終更新日: 2017-11-19

ホッチキスの謎 前編



11月26日付産経新聞のコラムを読んでいて、私は嬉しくなってしまいました。なぜなら、長年の疑問が氷解したからです。「そうだったのか~!」と思わず一人で声を出していました。何かと言いますと、執筆者が米国滞在中に文房具店で途方にくれた話が発端です。「ホッチキスがほしい」という英語が何度言い直しても通じなかった。ホッチキスは英語で staplerなのだから。私の長年の疑問と言うのは、その次にある「なぜstaplerを日本ではホッチキスと言うのだろう?」ということです。

主に明治時代、それまで日本国内にはなかった外国製品が次々に入って来ました。それらを外来語としてカタカナで使うときにオリジナルの意味とは違ってしまったということがよくあります。また、日本では原産国の言語を大切にする(?)というか、敬意を払う傾向があったように思います。したがって、聞こえたままの言葉をカタカナに直して使うようになった結果、英語としては全く通用しないものになってしまったという例もあります。

たとえば、「レントゲン」は英語では X-rayですが、日本語ではX線を発見したドイツのレントゲン博士の名前を使っています。「ランドセル」はオランダ語が語源であの形は日本固有のものですが、英語で言うと backpackです。「アルバイト」はドイツ語の arbeit 「働く」という動詞ですから、英語で通じるはずはなく、part time です。「カルタ」はポルトガル語の「手紙」を表すcartaから来ていますが、日本特有のものです。英語で説明するとすれば、traditional Japanese card gameぐらいでしょうか。面白いことに、英語ではローマ字式に"karuta"と表記します。

発音を聞き違えた例としては、「メリケン粉」があります。アメリカから小麦粉が輸入された時、それまで日本にあったうどん粉と区別するために名前を別にしました。「アメリカン」を早口で発音した時にAの音が落ちて聞こえたので「メリケン」になったのです。神戸にある「メリケンパーク」は、「メリケン波止場」を呼び換えたものです。1800年台後半当時に米国領事館が前にあったことから、「アメリカン波止場」が訛ったものだそうです。
また「イギリス」は江戸時代にまでさかのぼりますが、オランダ語 Engelsch が「エゲレス」と聞こえたから、らしいです。

さて、冒頭のホッチキスの話にもどります。どう考えてもホッチキスは英語のように思えるので、上の二つの例は当てはまりません。「いったいどこでstaplerがホッチキスに変化したのだろう?」と私はずっと疑問に思っていました。産経新聞によりますと、「明治後期に伊藤喜商店(現イトーキ)によって最初に発売されたのが、米国のホッチキス社の製品だったからだ」だそうです。ホッチキス社の社名は機関銃の発明者として知られるベンジャミン・B・ホッチキスの名に由来する、ただし裏づけはないらしいとあります。そこでいったんは納得したのですが、「文房具のホッチキスと機関銃の発明者が同じってどういうこと?」ともう一つ新たな疑問がわいてきました。 そこで、インターネットで少し調べてみました。
長くなりますので、その結果は次回に持ち越します。お楽しみに!

神戸ビジネススクール(株)では、ビジネスに本当に役立つ英語を効果的に学ぶことができます。社内企業研修から個人レッスンまで、英語でお困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。無料体験レッスンも実施中です。
https://www.kobebs.com/contact/

11月のイベント

☆感謝祭キャンペーン☆ジェームスのレッスンを体験しよう!

この記事を書いたプロ

神戸ビジネススクール [ホームページ]

講師 グレン・ブラウン

兵庫県中央区磯辺通1丁目1-20 KOWAビル111号 [地図]
TEL:078-570-5647

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

2

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
副校長プロフィール
副校長・ビジネスディレクター・インバウンド対策コンサルタント

さんぐう ゆうこ米国ワシントンDC生まれ。神戸女学院大学文学部英文学科卒業。1983年シティバンク大阪支店(当時)入行、法人営業部外国人付秘書として勤務。...

コース概要

■ 英語電話会議コース■ プレゼンテーションコース■ 英文 ビジネスメールコース■ ビジネス英語初級■ TOEICコース■ 新入社員向けビジネス英語研修■ ビジネス...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
神戸ビジネススクールのグレン・ブラウンさん

実践的なビジネススキルを英語で学べるビジネススクールを主宰(1/3)

 「海外へ市場を広げたい」「外国からお客さまを迎える機会が増えた」「英語でプレゼンテーションができる人材を育成したい」など、グローバル化を目指す企業も多いのでは。 ニュージーランドのカンタベリー大学で心理学を専攻し、大学院で産業・組織心理...

グレン・ブラウンプロに相談してみよう!

神戸新聞社 マイベストプロ

グローバルビジネスで使える英語を最短距離で!

会社名 : 神戸ビジネススクール
住所 : 兵庫県中央区磯辺通1丁目1-20 KOWAビル111号 [地図]
TEL : 078-570-5647

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

078-570-5647

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

グレン・ブラウン(ぐれんぶらうん)

神戸ビジネススクール

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

教わった英語がグローバルビジネスでの即戦力になりました

週1回のビジネス英語コースを受講しました。クラスではプレゼ...

TK
  • 30代/男性 
  • 参考になった数(2

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
☆感謝祭キャンペーン☆ジェームスのレッスンを体験しよう!
イメージ

神戸ビジネススクールに、この秋から新しい講師ジェームスが加わります。そこで11月1日より、感謝祭キャンペー...

[ 神戸ビジネススクールよりお知らせ ]

これで英語面接を切り抜ける!~転職者のためのガイド
イメージ

転職は今やどこでも当たり前ですが、特に外資系企業ではごく一般的です。更なるキャリアアップを目指して、ある...

[ ビジネス英語スキル ]

英語での箇条書きのルールを知っていますか?~ビジネス英語スキル
イメージ

ビジネスシーンでの英語を書くとき、メールでもパワーポイントでもスライドでも、あるいはHP上でも、どんな時も...

[ ビジネス英語スキル ]

インバウンド対策には、質の高い翻訳が絶対に必要!
イメージ

私が師匠と仰ぎたいくらい尊敬しているデービッド・アトキンソン氏の最新作から、今日はインバウンド対策におけ...

[ インバウンドマーケティング ]

外国人の立場に立って、発信すべき情報を考える~「ABC観光」って何?
イメージ

昨年の秋に、弊社神戸ビジネススクール(株)の副校長である私(三宮)は、日本伝統工芸の匠の技を紹介する社団...

[ インバウンドマーケティング ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ