コラム

 公開日: 2017-05-26 

必用なミネラル亜鉛について

微量元素 亜鉛

風が爽やかに吹き抜ける5月に入りました。
気持ちの良い季節を元気にお過ごしください。
今月は亜鉛が医療用医薬品として、治療薬として効能追加
されたお話です。

今まで低亜鉛症状の治療薬としての薬がありませんでした。
そこで、ウィルソン病治療薬として承認されている「ノベルジン
(一般名:酢酸亜鉛水和物)」が、
2017年3月に国内で初めて「低亜鉛血症」の適応で効能追加の
承認を受けました。
今まで、あまり医学教育の中でも重要視されていなかった必須
ミネラルの亜鉛。今回の効能追加の承認は、医療現場での
亜鉛欠乏症治療に大きな期待が持たれています。
亜鉛は色々な作用を持っています。
例えば、味覚・臭覚を維持するのに必要不可欠なミネラルであり、
300以上の体内酵素活性や構造に関与します。
体内で合成されない亜鉛は、カキや肉類に多く含まれる食事に
よる影響はあるものの、体内での吸収率は約30%と低いです。

推奨される日本人の亜摂取量は、男性は10mg/日、女性は8mg/日
であり、妊婦は10mg/日、授乳婦は11mg/日となっている。
亜鉛欠乏症は乳児から高齢者までの各年代で起こりうる病態であり、
乳幼児期では母体の亜鉛不足が原因で、おむつかぶれや皮膚炎を
呈する。
小児期に亜鉛欠乏症が起こると、身長・体重の増加不良(低身長児)
を来す。
成人~高齢期では、菜食中心の生活や加齢に伴う食事量の減少
(特に肉類摂取不足)によって亜鉛欠乏症が起こる他、糖尿病や
慢性肝疾患によっても生じる。
慢性肝疾患・肝硬変例に亜鉛を補充すると、アンモニアを中心とする
蛋白質代謝の改善、さらに肝臓の線維化抑制、発がん・再発を抑制
する可能性があると言われています。
微量ミネラルを取るには、ワカメ・ヒジキ・アサリ・牡蠣・小魚を食べる
ことです。微量ミネラルは、体の代謝に関係する多くの酵素活性に
とても必要なものです。

また自律神経系の安定にも作用している事が分かっています。
昔の日本人が食べていた食品(穀類・野菜・豆類・海藻・貝類・小魚)は、
本当に理想的な食品群です。
普段の食事からも積極的に亜鉛含有食品を取って行きたいものです。

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