コラム

 公開日: 2015-09-30  最終更新日: 2016-08-29

今日からすぐに役立つ! 税金お得コラム(3) ~相続・遺言編~



皆さん、スーパームーン、ご覧になられましたでしょうか?
私も講義の合間に見ましたが、かなり大きかったですよね!
地球を回る月の軌道が、円ではなく、"楕円" であることを改めて知る機会でもあります。

また最近では、女優・川島なお美さんが死去されたというニュースが耳に入ってきましたね。
何かを全うする人生を送るというのは本当に素晴らしい事です。
謹んで敬弔の意を表します。

このニュースを踏まえ、今回の税金お得コラムの連載は、相続税・遺言編です。
(連載はこちらで : http://manetatsu.com/2015/09/51394/)

「遺言控除」 とは

皆さん、今、「遺言控除」の2018年導入が検討されていることを御存じでしょうか?

おそらく大多数の人が「遺言なんて書いたことがない」と言うと思います。「すごいお金持ちだけが書くものでしょ?」と。
ところが違うんです。
そもそも民法上の法制度における「遺言」とは、“死後の法律関係を定めるための最終意思の表示”をいいます(民法960条)が、この「遺言控除」によると、遺言を書くことだけで相続税が安くなる!というわけです。

制度導入の背景

今年、平成27年1月に、相続税の改正がありました。
改正前:
 5,000万円 + 相続される人一人につき1,000万円が基礎控除
  ↓
改正後:
 3,000万円 + 相続される人一人につき600万円の基礎控除

つまり、控除される額が、なんと40%も減らされるという改正です。
これによって、一般の家庭でも相続税がかかってきてしまうケースがかなり増えてきているという背景があるのです。

そこで、遺言控除の導入!

上記の様に一般の家庭でも相続税がかかってくるケースが増えるのはマズイだろうということで、2018年導入が検討されているのが、「遺言控除」です。
これは、亡くなった方が生前に遺言を書いていて、その遺言に従った相続が行われれば,一定の控除を上乗せする、というものです。

たとえば、夫の遺産として、一戸建て3,000万円/株券1,000万円/貯金1,000万円の合計5,000万円を、妻と子二人でわける、というケースで考えてみましょう。
平成27年1月からの相続税の規定によると、「3,000万円 + 相続される人一人につき600万円の基礎控除」ですから、3,000+600×3人(妻と子二人)=4,800万円が基礎控除されることとなりますね。
すると、結局、夫の遺産合計5,000万円から基礎控除4,800万円を引いた残りの200万円については、相続税がかかってきてしまう!ということになります。

ただこの時もし、夫が「遺言」を残していて、そこに書いてある通りに妻と子二人に財産の分配がなされたら、300万円をさらに控除する、という制度があったらどうでしょう。(これが遺言控除)
5,000万円から基礎控除4,800万円と遺言控除300万円を引くと、マイナスになりますよね。つまり全く相続税がかからなくてすむ!ことになるというわけです。

上記の300万円という金額は仮定であり、まだ現段階では金額は定められていませんが、遺言を書くだけで相続税の節税になることは間違いありません。

遺言はそもそも相続人の間のトラブルの防止にも有益ですし、これに加えて税金が安くなるということであれば今から注目しておいても損はないのではないでしょうか。


過去の連載はこちらまで ^^
http://manetatsu.com/author/yueda/

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