コラム

 公開日: 2015-05-13 

疲労のセルフコントロール

このゴールデンウィークは寝るか、ゴルフかといった調子でゆっくりと休養し、エネルギーも回復しました。
…というつもりでした。
それがいざゴールデンウィークが明けると、本当にありがたいことなのですが、予約時間に収まりきらないほどの患者様が来て下さり、あっという間に新患予約も10日先までいっぱいになりました。

そうした状況下で診療が始まると、5日間の休養で蓄えたエネルギーも1日で消耗し、切れてしまいます。
8日の金曜日と9日土曜日の1日半の診療を終えただけで、限界を超えているなあと感じるほどの疲労が蓄積。
土曜日の午後から日曜日にかけてもう一度ゆっくり休みましたが、11日の月曜日からは13日の今日にかけての3日間は、帰宅する頃には目やこめかみのあたりに痺れをきたすほどの疲労をきたしました。
帰宅しても「エネルギーが尽きてしまった!」といった感覚で何もできず、ただ寝るだけです。

いくら長く休養しても、限界を超えるエネルギーの放出をすると、1日で過度の疲労状態に達します。
ですから、疲労を抑えるコツというのは、無理して頑張って後でまとめて休養するよりも、1日のうちで限界を超えないようにすることだと思います。

例えば、自分の限界が10だとして、夕方までに10のエネルギーを使ったとします。
しかし、まだ残業があって今日中に片付けたいと思って取り組むと、12のエネルギーを使うことになります。
この場合、限界を超えるので過剰な疲労が蓄積して、心身の不調をきたしますね。
それで翌日にエネルギーの放出を8程度に抑えて回復を図ろうとしても、一旦、心身の不調をきたすほど疲労すると、調子を戻すにはその何倍、何十倍もの休養が必要になります。
なかなか回復せず、心身の不調が持続します。

一方、その残業を翌日に回して、その日は10の消耗レベルのまま家に帰りますね。
そして、翌日にその残業も行って、10の仕事をするとします。
すると2日間の総仕事量は先程と同じなのですが、こうした過ごし方をした方が疲れを残しません。
一日の限界量を超えていないからです。

要するに、疲労のセルフコントロールとしては
『1日の限界量を超えないように心がける』
ということがとても重要なのです。

私もそれがわかっているのですが、お正月休みやゴールデンウィークのときには、休みの関係でその前後の週に患者様が集中するのが避けられず、一時的に限界量を超えてしまうのです。
ただこんな状態をずっと続けていると本当に病気になったり、体に故障をきたしたりしますね。

どうしても患者様の期待や要望にお応えしたいという欲がありますが、この欲をどこまで抑えられるかが大事だと思います。
何よりも疲労で自分の心の状態が悪くなったり、体調を崩したりしてはお役に立てるどころか何にもなりませんからね。
日々、私自身もこうしたことを自分に言い聞かせながら、疲労に対するセルフコントロールを心がけています。

この記事を書いたプロ

いずみハートクリニック [ホームページ]

精神科医 泉和秀

兵庫県神戸市東灘区岡本2-7-3 ピークス岡本3F [地図]
TEL:078-453-8010

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