コラム

 公開日: 2014-01-29 

拒食症治療における薬の役割

拒食症の治療には薬物療法、精神療法、カウンセリング、食事療法などいろいろありますが、まず押さえておきたいのは薬で拒食症は治せません。
薬で治せるというのなら、治療はどれほど楽になるでしょう。

では、薬を使う必要などないのでしょうか?
極論で言えば、薬がなくても治療に取り組むことはできます。

ただ拒食症治療における薬の役割というのは、自転車で言えば補助輪のようなものです。
最終的に自転車は自分の力でこげるようにならないといけませんが、自転車をこげるようになるには補助輪があった方が助かりますね。

不安やうつがあまりに強いときには、薬を飲むことでましになることがあります。
気持ちが前向きになって頑張ろうという気持ちになれることがあります。
初めて食事に取り組むときにはしばしば吐き気や胃痛をきたすことがありますが、そうした消化器症状もいくらかましにすることを期待できます。
いずれも薬の効果はパーフェクトではありません。
平均的に見ると、2~3割程度ましになるといった感じです。

拒食症治療への取り組みは本当に大変なことです。
そのハードルを超える厳しさは、体験したことのない人にはほとんど理解できないでしょう。
ですから、たとえ2~3割程度でもあっても負担を軽減するというのはとても意味のあることです。

拒食症治療における薬物治療は、根本的な治療としては役に立ちません。
しかし、補助的な意味としては役に立ちます。
治療を軌道に乗せ、成功に導くために有効であると考えられます。

この記事を書いたプロ

いずみハートクリニック [ホームページ]

精神科医 泉和秀

兵庫県神戸市東灘区岡本2-7-3 ピークス岡本3F [地図]
TEL:078-453-8010

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

5

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
泉和秀 いずみかずひで

誰もが持つ“ダイヤモンドの心”。その輝きを取り戻すために(1/3)

 神戸・岡本、山手幹線沿いにある「いずみハートクリニック」。明るい表通りに面したこのクリニックを昨年(2008年)4月に開業したのが同院長・泉和秀さんです。 自然光がふんだんに射し込む受付・待合室から診察室まで、全室にわたり院内だという...

泉和秀プロに相談してみよう!

神戸新聞社 マイベストプロ

会社名 : いずみハートクリニック
住所 : 兵庫県神戸市東灘区岡本2-7-3 ピークス岡本3F [地図]
TEL : 078-453-8010

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

078-453-8010

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

泉和秀(いずみかずひで)

いずみハートクリニック

アクセスマップ

プロのおすすめコラム
自分の時給を決める

小平つかささんの「やりたいことだけして生きていく」という本にこんなことが書かれていました。「あなたは、自...

医療における奇跡

医療の世界に奇跡があるかという話になると、大部分の医者は否定するような気がします。ただ現実には奇跡のよう...

自分のことは自分が一番わかっている!?

「自分のことは自分が一番わかっている」これまでの人生で、人がそんなふうに話すのをよく聞いてきました。そ...

「最近、多いよね」

「最近、良くなって治療が終わる人が多いよね」受付の子とそんな話をしています。一般的に医者、特に心の医...

「疲れた」

夕方になると思わず「疲れた」という言葉が出てしまいます。理想は、いつも元気でエネルギーに満ち溢れている姿...

コラム一覧を見る

人気のコラムTOP5
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ