コラム

 公開日: 2011-06-15 

年(年齢)を重ねる魅力

年を重ねると、一般的にはいろいろなデメリットを伴うようになってきます。

「あれ?名前が思い出せないなあ」
「昨日のことと言われても、全然思い出せないな」
頭の方ではもの忘れが見られるようになります。

「肩がこるし、最近では肩が上がらなくなってきた。これがいわゆる五十肩なんだろうか…?」
「重いものを持ったとかではないのに、突然、ぎっくり腰になってしまった」
「最近は、油物を食べるとむかついて、ひどいときにはもどすようになった」
「疲れると、すぐにじんましんが出るようになった」
「夜は本当に眠りが浅くなって夢ばかり見るようになった。何度も目が覚めるし、寝ても、なかなか疲れがとれない」
体には、今まででは考えられないような不調をきたすようになります。

それが年をとるということです。
若い頃は強いゴムのように少々の無理をしても跳ね返す力のあった体が、もろいガラス細工のようにちょっとした負荷で思わぬ障害をきたすようになります。
だから、年をとりたくない。
若い方がいい。
多くの人はそう思います。

私も体の変化だけを見ると、今述べたようなことはほとんど網羅しており、「ほんと、勘弁してほしいなあ」と思うこともあります。
ただ若かったときの自分と今の自分を比べてどちらが幸せかというと、若かったときよりもむしろ今の方が幸せだと思います。
それはきっと自分が成長し続けてきたからだと思います。

例えば、20代のときの自分と今の自分とでは、頭の中で考えていることのレベル、人を思うときの心の深さ、問題を対処するときの洞察力など比較になりません。
20代のときの自分が今の自分を見ると、とても信じられないような自分になっています。

一年一年、誕生日がくるごとに、あるいは、お正月が来るごとに、
    「去年の自分より、またひとつ成長したな」
と思える自分であるなら、きっと
    「去年の自分より、今年の自分の方が好きだ」
と言えると思います。

実際、私自身、20代のときにある自己評価テストをすると、そのほとんどをダメと評価し、「だから、自分には魅力がないんだなあ」と思っていました。
それが先日、ふとある自己評価テストをすると、5段階評価でほとんどを4と評価し、一部の項目には5の評価をつけていました。
評価し終わった後、ふと我に返ってそんな自分自身に驚きました。
「いつの間に、これほど自分を肯定できるようになったのかな?」
と。

私自身、これから年を重ね、いずれは80才、90才となっていきます。
しかし、いつまでも人の心の幸せに貢献できる仕事をし続けて、
    「今年もまたひとつ成長できたな」
    「年をとって体の故障は起こることもあるけれど、今の自分が今までで一番好きだな」
と言える年を重ねていきたいと思います。

年を重ねることは必ずしも不幸ではありません。
年をとるごとに知力が高まり、心が深まり、人格が高まるなら、それは魅力あることです。
そんなふうに思って、これからも一年一年を積み重ねていきたい。
そして、多くの人の幸せに貢献したという明らかな実績を築いていきたいと思います。

この記事を書いたプロ

いずみハートクリニック [ホームページ]

精神科医 泉和秀

兵庫県神戸市東灘区岡本2-7-3 ピークス岡本3F [地図]
TEL:078-453-8010

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