コラム

 公開日: 2011-06-08  最終更新日: 2011-06-09

人のせいにするか?自分の問題ととらえるか?①

人は人間関係のトラブルを抱えたとき、その原因を「相手のせいだ!」と考えるときと「自分のせいだ!」と考えるときがあります。

どちらに原因があるのでしょう?
自分で感じたその答えは合っていることもあります。
その答えが半分合っていて、半分合っていないこともあります。

ただ原因を追及する前にひとつ考えてほしいことがあります。
誰が原因かを追及しても一向にそのトラブルは解決せず、苦しみの渦に飲み込まれていくことはよくあることです。
もしそうであれば、原因を追及することよりももっと大切な視点があるのではないでしょうか?
それは、どちらに原因があるか否かより、
    『どのように考えるのが最も悩みから抜け出し、幸せになることにつながるのか?』
という視点です。

トラブルが生じたとき、70~80%の人は相手のせいだと考えます。

どう見ても、全く相手のせいだということはあります。
そんなときには、相手に対して「そちらに問題があるのではないか」と問い正し、間違いを修正してもらうように求めることが必要です。
相手が理解し、「こちらの間違いでした。本当にすみませんでした。速やかに対応します」と対応してくれたなら、それで問題はありません。

しかし、現実には相手が自分の正当性を訴えて言い訳を繰り返したり、逆に、逆切れしてこちらを攻撃したりして、全く話にならない場合があります。
そんなとき、人は胸が締め付けられるような思いに駆られます。
怒りの気持ちが体中を駆け巡り、抑えきれなくなることがあります。

私たちは一体、どうすればいいのでしょうか?
その答えは、
    『それ以上、相手に求めることをやめる』
ことです。

「ええー!そんなあ~」と言われるかもしれません。
でも、冷静になって考えるとわかるはずです。
そんなふうに自分を正当化したり、言い訳をしたり、逆切れしたりする相手が変わることはなかなかありません。
であれば、いたずらに相手に求め続けてそれがうまくいかないという葛藤や苦しみを抱き続けるのをやめ、相手さえきちんと理解して対応してくれたらという思いを切ることです。
あきらめることです。

では、そのトラブルに関して、相手に対しては何ができるのか?
    言うべきことはきちんと言う。
    例えば誰か別の人からその人に話してもらうなど、何かとれる手段があればとる。
しかし、それでも相手が反応しないなら、それ以上、相手の態度が変わることを望むのはやめる。
自分の心を守るために、
    『自分の中でラインを引いて、その相手と関わることを止める、あるいは最小限度にとどめるようにする』
ことです。

執拗にこだわり続ければ、相手ではなく、自分がぼろぼろになるだけです。
心の中に嫌な感情が巡り、それが毒のように全身に回って、ありとあらゆる心とからだの不調をもたらします。

“相手の問題は、相手の問題”
こちらが相手をしなければ、因果応報という言葉の通り、いずれその人の播いた問題はその人自身のところに帰っていって、苦しむことになります。
相手の投げかけた毒矢をわざわざこちらが受けてあげる必要はありません。
こちらが「相手に求めることをやめる」ことでかわしてスルーすれば、その問題はいずれその人のもとに帰っていくことになります。
それが人生を幸せにするためのコツです。

この記事を書いたプロ

いずみハートクリニック [ホームページ]

精神科医 泉和秀

兵庫県神戸市東灘区岡本2-7-3 ピークス岡本3F [地図]
TEL:078-453-8010

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