コラム

 公開日: 2018-07-03 

和歌山県伊都地方学校保健協会での講演会「子どもを幸せに伸ばす10の秘訣」

 6月28日(木)は午後3時から和歌山県伊都郡にありますかつらぎ総合文化会館で講演会がありました。




 伊都地方(橋本市、かつらぎ町、九度山町、高野町)学校保健協会さま主催の講演会です。

 テーマは「子どもを幸せに伸ばす10の秘訣 ~自信と意欲を引き出すプラスの問いかけ~」。

 聞いてくださるのは、各学校の保健担当の先生、校医の先生、歯科医の先生、薬剤師の先生、校長先生、教職員や保護者の方々約70名です。




 最初にあるお母さんからの相談をご紹介しました。

 「年長さんで6歳の娘なんですが、
  指吸いをずっとやめられないんです。
  どうすればやめさせられますか?
  もう3歳くらいからずっとなんです。」

 「そうですか・・。
  指吸いをされる時の娘さんの気持ちって
  どんな感じだと思われますか?
  不安だったりするんじゃないでしょうか?」

 「そういえば不安な場面ではいつも指吸いしてるような気がします。」

 「ところで3歳からずっとそのことで悩んで来られて、
  あなたの気持ちはどんな感じですか?」

 「私の気持ちですか?
  なんでこんなに言ってるのにわかってくれへんの!
  て思います。
  ずっと言い続けてきましたから。
  あんまり注意しすぎるのも良くないのもわかってはいるんです。
  だけどどうしても気になるし、こだわってしまうんです。」

 「なるほど。
  自分でも注意しない方がいいかもと思いつつ、
  注意をやめられない。
  ところで、
  『なんでこんなに言ってるのにわかってくれへんの!』
  という言葉、思い。
  これ、娘さん以外の家族の誰かにこのようなお気持ちを
  お持ちではないですか?
  例えばご主人に対してとか・・。」

 「えっ。
  主人に対してはあまりそんな風に思ってはいないんですけれど。
  実はうち同居で、私の両親となんですけれど・・。
  父が会社の社長でワンマンで・・。
  人の話も私の話も聞いてくれなくて、
  主人はその父の会社に入ってくれたのですが、
  それで私は主人と父との板挟みというか。
  ・・・・(涙)。」


  なんでこんなに言ってるのにわかってくれへんの!

  という思いが実は自分のお父さんへの思いだということに気がつかれました。

 「娘さんの指吸いは実は、あなたのお父さんへの思いの反映なのかもしれませんね。」

  そう言うとその方は少し涙ぐまれ深く思い当たったような表情をされました。

  困った娘の指吸いとばかり思っていた問題は、
  実は自分のお父さんへの思いに気づかせるためにあったのかもしれない。
  そんな風に考えると、子どもってなんてありがたい存在なのでしょう。

  自分の父親への満たされない思い。
  そこに気がついて、自分の心がそこから解放、解消されたなら、
  きっと娘さんの指吸いも消えてゆくことでしょう。

  子どもの問題とばかり思っていたけれど、
  本当は自分の心の問題だった。
  ということはよくあることです。

  子どもの問題で悩まれている方は、そのお子さんの気持ちになって考えたり、そのお子さんに対する気持ちをお子さん以外の誰かに持っていないか等、一度自分の心の中をゆっくり覗いてみるとそこに問題解決のヒントが隠されているかもしれません。

 

 そのあと、不登校と発達障害についてお話ししました。




 < うつ病と不登校の共通点 >

 1、学校、職場に行けなくなる。

 2、直前に強いストレスがある。

 3、色々と聞かれるのが苦しい。

 4、朝がつらく、夕方に元気に。


 こうしてみるとその症状というか、状態はとてもよく似ているんですね。
 子どもはうつ病になるかわりに不登校になっている。
 そんなふうにも見えてくるんですね。

 ところがその対応は180度違います。


 < うつ病の対応 >
 
 ・休むことを勧められる。
  「とにかく休みましょう」

 ・何も聞かれずそっとしておいてもらえる

 ・配置転換(環境を変えてもらえる)


 < 不登校の対応 >

 ・休むと怒られる。
  「とにかく学校に行け」

 ・色々と根掘り葉掘り聞かれる

 ・同じクラス、学校に戻される(環境を変えてもらえない)


 いかに不登校の子どもたちが適切さを欠いた処遇を受けているかがわかってもらえると思います。

 まずは不登校の生徒に対しては「大丈夫やで」と安心させてあげることが第一です。

 これは発達障害の生徒に対しても同じことが言えます。

 ちょっと発達障害の特性について考えてみましょう。

 ・こだわりが強い。
 ・マイルールを守ろうとする
 ・急な予定変更を嫌う
 ・叱られることや負けることを異常に嫌う
 ・偏食がひどい

 これらは実は、発達障害の子どもたちが人一倍不安感が強いことを表しています。
 だから、発達障害傾向のある子に対しても、まず何よりもその子の特性を受け入れて「大丈夫やで」と安心させてあげることが大切です。
 そういった関わりの中でその子との信頼関係も作られていきます。
 この「その子との良い関係」を作ることで、成長や発達を後押しする。
 成長、発達することによって困り事もだんだん減っていくようになると思います。


 これは何も発達障害や不登校の子に限ったことではなく、大人との関係、特に「あたたかくて信頼し合える親子関係」を築くことで、子どもの意欲や能力も幸せに伸ばしていくことができます。

 それではそれについて資料を見ながら考えていきましょう。

   < 親学10か条 >

  1、 子どもの自己成長力を信頼する。
    (信じて待つ)
                  
  2、 ありのままを愛する。
    (そのままのあなたが大好き)

  3、 子どもを尊敬する。
    (もうすでにあなたは素晴らしい)

  4、 子どもを親の思い通りに育てようとしない。
    (自然にお任せする)*子どもは親の作品ではない

  5、 子どもの思い、ペース、自由を大切にする。
    (あなたはあなたのやりかたで、あなたのペースで)

  6、 家族が仲良くする。
    (許し合う、笑い合う、かたいことは言わない)

  7、子どもの話を聴く
    (関心を持つ)

  8、子どもの存在を喜ぶ。
    (生まれてくれてありがとう)

  9、 親が幸せである。
    (笑顔と感謝を持って暮らす)

  10、家をのんびりできる場所にする。
    (心が安らぐ居場所)
 
 
 様々な事例を挙げて具体的にお話ししました。

 講演の終わりにお一人お一人それぞれ違う詩をプレゼントしました。



 
 みなさん、熱心に聞いてくださいました。
 ありがとうございます。
 また、みなさんにお会い出来る機会があることを願っています。



  
         < リンク >

 
 講演会の講演依頼.com|長谷川満 プロフィールページ
 https://www.kouenirai.com/profile/3820

 システムブレーン|長谷川満 プロフィールページ
 https://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-7816.htm

 教育講演・人権講演のテーマや内容については
 http://mbp-kobe.com/hasegawa/column/64075/

 子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
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 長谷川満の見方が変わる相談室
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/448895890.html 
 
 
  

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