コラム

 公開日: 2016-07-15  最終更新日: 2016-07-16

第42回ペアレントセミナー『子育てはただ飯食わせ服着せて布団に寝かすことと知るべし』<前編>

 7月10日(日)は午後から第42回ペアレントセミナーでした。
 タイトルは「子育ては ただ飯食わせ 服着せて 布団に寝かす ことと知るべし」。
 参加してくださったのは約15名でした。





   子育ては  ただ飯食わせ  服着せて

     布団に寝かす  ことと知るべし   (長谷川満)  

 「子育ては何も難しいことはない。ただご飯を食べさせ服を着せ布団に寝かすだけのこと。
  子どもと共に過ごす時間を味わい楽しむだけのこと。」
 母親の役目はそれでおしまい。
 もちろん子どもが小さい間は絵本も読んであげてください。
 お尻の拭き方やお箸の使い方も教えてあげてください。
 でも、何かを習わせるとか、勉強をできるようにするとか、「大人が喜ぶようないい子」に育てる必要はないということです。

 子どもが望めば習い事をさせるのもいいでしょう。
 僕が言いたいのは、その子の個性やありよう、その子の気持ちを無視して親がその方がいい、子どもにそうあってほしいという一方的な親の思いや願いから色々なことをさせたり、させなかったり、そして子どもが思い通りにならないからといって悩んだり苦しんだり・・、そういうことはもうやめましょうよ。
 そんな自分から苦しむような子育てや考え方はやめて、もっと子どもと過ごす時間が楽しくなるような、もっと幸せが感じられるようなそういう考え方の子育てに変えませんかという提案なんです。

 そしてそんなふうに子どもも親も楽しく幸せに過ごすことが一番子どもの意欲や能力を引き出すと考えています。

 たとえて言えばグーグルのような会社の方が業績が伸びるということです。
 グーグルを始めアメリカの先進的な会社では、社員がいかに自由に楽しんで仕事ができるか、社員が自由で幸せでないといいアイデアは生まれないし素晴らしい仕事はできないという考え方に変わってきています。
 
 子どもも自由で幸せである方が、勉強でもスポーツでも前向きに頑張れるように思います。
 誰かに管理されて強制されてイヤイヤやったところであまり上達しないと思います。





 僕は家庭教師の派遣が本業ですが、
 僕の家庭教師の先生方に対するマネージメントは、最初は一般的な管理・指導型のマネージメントでした。
 昔から仕事熱心でしたから(笑)、一生懸命「どうやったらこの生徒はもっと伸びると思いますか?」と先生にしつこく問いかけ、先生方にしんどい思いをさせていました。
 「こうした方がいい」とその先生のやり方ではなく自分のやり方や考え方を押し付けてもいました。
 こちらが熱心に管理、指導すればするほど、家庭教師の先生との距離は離れ、生徒の成績も思うようには上がりませんでした。
 一生懸命に仕事(管理・指導)すればするほど空回りし、うまくいきません。
 そこでマネージメントの仕方を180度変えました。

 感謝・援助・尊重のマネージメントに変えたのです。

 家庭教師の先生には「いつもありがとう。先生の〇〇な所が素晴らしい」とその良い点を高く評価し、感謝するようにしました。
 また「必要な教材がありましたら遠慮なく仰ってください。用意します。」と先生ができるだけ指導しやすいように後方支援するようにしました。
 そして「先生のやり方でやってください。」と先生のやり方を尊重するようにしました。

 その結果、家庭教師の先生方と僕との信頼関係はすごく強いものとなり、先生は僕が言わなくても非常に熱心に誠実に指導に取り組んでくださるようになりました。
 生徒さんの成績も今まで以上に上るようになりました。
 僕が先生の良いところを認め高く評価し、尊重する姿勢を示すことは、先生方も生徒さんたちに対してそのように接してくださることにもつながったように思います。そしてそのことが生徒さんが先生のことを好きになり、信頼することにもつながっているように思います。
 
 うちの家庭教師の特徴は生徒さんが先生のことが大好きで喜んでいるということです。
 そのことが成績向上にも、お家の方からの信頼にもつながっています。

 今までの管理・指導型の子育ては育てる親が主人公の子育てであり、感謝・援助・尊重の子育ては育ちゆく子どもが主人公の子育てです。

 みなさん、「奇跡のリンゴ」という映画をご存知ですか?
 本も出てます。
 8年間もの試行錯誤の上、誰もやれると思っていなかった無農薬・無肥料でのリンゴ栽培に成功し、腐らない「奇跡のリンゴ」で知られる自称「りんご手伝い業」木村秋則さんがこんなことを仰っています。

 「人間はどんなに頑張っても自分ではリンゴの花ひとつも咲かせることは出来ないんだよ。  
 そんなことは当たり前だって思うかもしれない。
 そう思う人は、そのことの本当の意味がわかっていないのな。
 主人公は人間じゃなくて、リンゴの木なんだってことが、わからなかったんだよ。
 自分がリンゴを作ると思い込んでいたの。
 自分がリンゴの木を管理しているんだとな。
 私に出来ることは、リンゴの木の手伝いでしかないんだよ。
 失敗に失敗を積み重ねて、ようやくそのことがわかった。
 それがわかるまで、ほんとうに長い時間がかかったな。」

 これって、子育てにも言えますよね。
 >主人公は親じゃなくて、子どもなんだってことが、わからなかったんだよ。
 >自分が子どもを育てると思い込んでいたの。
 >自分が子どもを管理しているんだと。
 >親に出来ることは、子どもの手伝いでしかないんだよ。
 >失敗に失敗を重ねて、ようやくそのことがわかった。

 ほら、こうしてみるとピッタリくるでしょ。
 一緒なんですよ、育てるってことは。
 あ、そうそう、木村さんはこんなことも仰っています。

 「無心になって作業を続けるうち、いかに自分が今まで“育ててやってる”って、
 上から見下ろす傲慢な考えだったか知らされてね。
 やっぱりよ、りんごの立場で考えないと。主役はりんごなんですよ。」

 私たち親も、知らず知らずのうちに、子どもに対して傲慢になっているような気がします。
 もっと子どもに寄り添う姿勢で、もっと後ろで見守る姿勢で、もっと控え目で謙虚な姿勢で子どもに対する必要があるように思います。

 木村さんは、土の上ばかりを見ていた間はリンゴは育たなかったと言います。
 見えない土の下にこそ、無農薬・無肥料でリンゴを育てる全てがあったと言います。
 木村さんは見えないところ、見えないものこそが大切だと言います。
 
 子育ても目に見える成績や成果ではなく、目には見えない子どもの心を大切にしていく。
 親は子どもが育つのを助ける豊かな土になる。
 子どもを温かく包む「 土 」があればこそ、きっと子どもの根っこも太くたくましいものに育つのだと思います。(木村さんのリンゴの木の根の長さは通常のリンゴの木の2~3倍あるそうです)
 
 
 後編はこちら⇨http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/440034467.html




        < リンク >

 講演紹介動画「笑って感動して心が軽くなる講演」
 https://www.youtube.com/watch?v=IJgivKVQttk

 講演紹介動画「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」 
 https://www.youtube.com/watch?v=2WVpUz5AnPc

 子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
 http://www.hariat.co.jp/ksg/

 不登校でお悩みなら
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 感動!心が軽くなる!子育て講演については
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