コラム

 公開日: 2014-10-14 

無為の子育て ~あなたも子どももそのままでいい~

 無為とは、今から2500年前の老子の言葉です。
 老子は中国の思想家です。道徳という言葉も老子の言葉です。
 タオ(道)思想の元祖です。

 そしてタオ思想の中核をなすのがこの「無為」なのです。

 無為とは、はからわず自然に任すという意味です。
 無為の反対は「人為」です。人為とは目的のためにはからうことです。

 たとえば幼児が遊ぶ姿は無為です。
 幼児は遊びたいから遊んでいるだけで、遊びを通して知恵をつけようとか体力をつけようとかそんなことは考えていません。つまり、何かの狙いや目的があって遊んでいるわけではないのです。
 一方、大人は子どもに「こうなってほしい、ああなってほしい」とはからい心を起こして、色々なことを子どもに身につけさせようとしますが、それがかえって自分も子どもも苦しめる原因になったりします。

 ある所に一人の本好きな男の子がいました。その子はひまがあれば本を読んでいました。本を読むことで、ボキャブラリーも増え、読解力も自然に身についていきました。そして国語の成績はもちろん、他の科目の成績も伸びていきました。
 それを見ていたその子の友達のお母さんが、自分の子の成績も上げようと、自分の子に無理矢理本を読ませました。その上、作文力もつけてやろうと、読んだ本の感想文を書くことも強制しました。
 その結果、その子は本が大嫌いになったばかりか、作文も勉強も大嫌いになってしまいました。

 実はこれに似たことを僕は小学校5年生の時に経験しています。
 僕は本が好きで、しょっちゅう本を読んでいたのですが、小学校5年生の時に通っていた小学校で子どもたちに本を読む習慣をつけさせ、国語力をつけようということになり、毎月1冊必ず本を読んで感想文を書いて提出しなければならなくなりました。そうなると、それまで月に5冊も6冊も読んでいたのに、それからは月に1冊読むのさえ苦痛になり、本を読むのが嫌いになってしまいました。

 無為の子育てとは、はからい心を起こさず、自然に任せて育てていきましょう、という提案なのです。
 それが親にとっても子にとっても一番楽で、一番幸せに暮らせるコツだし、子どもが本来持っている能力や才能、意志力や道徳性が一番よく伸びる教育法ですよ、ということなのです。

 でも、放ったらかすわけではありません。3つの「あ」(あいじょう・あんしん・ありのまま)に表されるように、子どもが親の愛情が十分に感じられるように関わることも大切だし、子どもに安心感を与えることも大切、ありのままの個性を尊重することも大切です。でも、それらは子どもへの愛情があればそれほど難しいことではありません。
 
 「はからい心」や「子どもに求める心」はエゴの心なのだと自覚すること。そして、そういった心ではなく、3つの「あ」で子どもと関わっていこうとすること。
 それが無為の子育ての最初の一歩です。




 子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
 http://www.hariat.co.jp/ksg/

 不登校でお悩みなら
 http://www.hariat.co.jp/ksg/futoukou.htm

 心が楽になる!親も子も幸せに成長していくヒントがいっぱい!
 ブログ「長谷川満の親学講座」
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/

 気づきがいっぱい!子育てコラム「あなたのままで100点満点」
 http://www.koushinococoro.com/magazine/kyouiku/hasegawa_100/

 笑いあり!感動あり!子育て講演については
 http://mbp-kobe.com/hasegawa/service2/

この記事を書いたプロ

家庭教師システム学院 [ホームページ]

家庭教師 長谷川満

兵庫県加古川市加古川町木村44-6 亀井ビル3階 [地図]
TEL:079-422-8028

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

2

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
著書紹介
子どもにも自分にもやさしくなれる本

 『あなたも子どもそのままでいい 〜長谷川満の親学講座〜 』¥500(税込み) いい親になろうとせず、いい子に育てようとせず、もっと自然に、もっとありのまま...

教育講演・人権講演について
イメージ

 「感動した」「心が軽くなった」「さらに子どもが愛しくなった」「子どもにやさしくなった」、そんな喜びの声が多数寄せられています。 人権についての講演会も多...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
家庭教師システム学院の長谷川満さん

自己イメージ改善で、子どもの自信とやる気を引き出す家庭教師のスペシャリスト(1/3)

 加古川市、高砂市、加古郡といった東播学区の小・中・高校生を対象に、家庭教師派遣を行う「家庭教師システム学院」。代表を務める長谷川満さんは、25年以上、家庭教師を指導するとともに、自身も家庭教師として多くの生徒と関わってきました。 「私が...

長谷川満プロに相談してみよう!

神戸新聞社 マイベストプロ

子どもの自信を回復させ学習意欲を引き出すノウハウを持っている

会社名 : 家庭教師システム学院
住所 : 兵庫県加古川市加古川町木村44-6 亀井ビル3階 [地図]
TEL : 079-422-8028

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

079-422-8028

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

長谷川満(はせがわみつる)

家庭教師システム学院

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

「星の数ほど」の詩をいただきました。今日の私にぴったりの詩でした。

今日は素晴らしい講演会をありがとうございました。 今日は...

みつばよつば
  • 30代/女性 
  • 参考になった数(1

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
受験が近づくこの時期 受験期の子どもに親がしてあげられること
イメージ

 受験が近づいてくると子どもよりも親の不安の方が大きくなってつい「そんな事で受かると思ってるの!」と否定的...

親の愛、親のエゴ。 親のエゴを自覚することが大切

 親には二つの心があります。 子どもに対する愛の心とエゴの心です。 愛の心は明るくてあたたかい心です...

子どもが見せてくれているありのままの自分の心 〜子育て是道場〜

    直心是道場(じきしん これ どうじょう) 仏教に由来する言葉で、「ありのままの心こそ、修行し...

ガミガミ言い過ぎて子どもが言うことを聞かなくなってしまいました

 先日ある中学校の講演会の際、こんな質問がありました。 「私は自分は許せるんです。主人のことも許せるん...

第43回ペアレントセミナー『子育ては自己成長力に任すと上手くいく』のお知らせ
イメージ

    第43回 ペアレントセミナー   『子育ては自己成長力に任すと上手くいく』    子...

[ ペアレントセミナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ