コラム

 公開日: 2014-09-02  最終更新日: 2014-09-04

第36回ペアレントセミナー『心の成長と発達課題』ありがとう

8月31日(日)は第36回ペアレントセミナーの日でした。
 タイトルは「心の成長と発達課題」。
 30数人の方が参加して下さいました。




 今日は「心の成長と発達課題」というテーマでお話しするわけですが、心の成長、人間性という観点から見た場合、人間は一生にわたって成長していきます。

 人間が成長するとどうなるんでしょうか?

 人間は成長すると怒ることが減って感謝することが増えるんです。
 (あくまでもこれは僕の考えですので、長谷川はそう考えていると思って聞いて下さいね)
 どうしてかと言いますとより謙虚になるからです。
 昔から「実るほど頭を垂れる稲穂かな」て言うでしょ。
 人間的に成長するほど謙虚になって「こんな自分なのによくしてもらって有り難いなあ」と感謝することが増えます。

 そしてより優しくなります。
 それは人を許せるようになるからです。
 人類史上もっとも人間的に成長した人物はイエス様とお釈迦様だと思うんですね。
 お二人とも「許す」心がとても大きい方で、弱い人たちや罪深い人たちの友でいられました。
 キリスト教の愛も仏教の慈悲も、そこには大いなる「許し」があります。
 だから人間的に成長すればするほど心が広く大きくなって、今まで許せなかったことが許せるようになっていくんだと思います。

 最後に、人間は成長すればするほどこだわらなくなって自由になっていきます。
 「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」という言葉があります。
 優れた人物とは水のような人だ、という意味です。
 水は丸い器に入ってはまるくなり、四角い器に入っては四角くなります。形にこだわらないんですね。そのときその場に応じて合わせていくというか、それなのに水の性質はちっとも失われません。
 また、水は低い方へ低い方へと流れていきます。人が嫌がる下の方へ下の方へと行こうとします。つまり、偉くなろうとするのではなく、へりくだっていこうとします。
 だから人間的に成長すればするほど屈辱に感じることが減って、腹を立てることが減ります。

 「謙虚」「許し」「こだわらない」
 この3つの徳性が人間的成長を特徴づけるものです。

 それでは、どのようにして人は成長していくのかを誕生から見ていきましょう。



 0~2歳の乳児期は、「愛情」と「安心」を与えるように接してあげて下さい。そうすることで赤ちゃんの心に愛着が形成され、基本的信頼感が形成されます。

 3~6歳の幼児期は、親が「待つ」「見守る」ことが大切です。
 命令的、管理的、干渉的な育児にならないように気をつけましょう。
 また、子どもの甘えを十分に受け入れることが将来の自立を助けます。

 7~12歳の児童期の子どもは、認められたい、誉められたいという欲求が強くなる年代です。
 親や先生から認められ、誉められることで心が満たされ意欲や自信につながります。

 13~17歳の思春期の子どもは、親に対して批判的になり矛盾をつくようになりますが、これは親を批判できるだけの批判力や自分で考える力がついてきたという成長の証しです。
 大人の正論で言い負かすのではなく、「なるほどそういう考えもあるね。でもどうしてそう思うの?」と子どもの話を聞くようにすると、子どもの思考力や論理力が伸びるのを助けることができます。
 
 18~29歳は青年期です。
 職業人としてのスキルや社会人としての責任感を身につけていきます。
 夢を持って実社会に飛び込んでみるものの、甘くない現実に幾度も挫折を味わいながらしっかりした大人へと成長していきます。

 30~40歳は成人前期です。
 この年代の人は実社会のこともよくわかり、処世術も身につけ、職業人としても非常に優れたものがあります。「現実」に根ざしたしっかりしたことを言うようになり、もう夢みたいなことはあまり言いません。そのかわり「自分らしく」ありたいという願いを持っています。
 現実的だけれど少し強者の論理みたいなところがあって「それは自己責任だろ」とよく言います。そういう意味では包容力とか寛容力には欠ける傾向があります。

 40~50歳は思旬期です。
 思旬期は僕の造語です。
 青年期という人生の春の時代を目前にして色々と悩み多き年代が十代の思春期とするならば、自己実現という人生の旬の時代を目前にして色々と悩み多き年代が思旬期です。
 40代というのはちょうど子どもが思春期を迎えて不登校や非行などの子どもの問題と直面することが多いです。また、親の介護や親の死といった問題、リストラや倒産、夫婦不和や離婚の問題も多く発生します。
 ここが人生の正念場、ターニングポイントともいえる年代です。

 僕の思旬期に訪れた問題は倒産の危機でした。
 今から9年前、44歳のとき僕は経済的に追い込まれていました。
 借りられるだけ借りて、もうまともな金融機関からはお金を借りられなくなっていました。
 はじめて身内に頭を下げてお金を借りました。
 このお金は補填に使うのではなく何か新しいことで勝負に出なければ、そんな思いから教育講演会を開くことを思いつきました。
 「うちの指導方法や指導方針を親御さんたちに知ってもらって、ここなら安心と思ってもらえれば」そんな一縷の望みから初めて開いた教育講演会、20数人の方が参加して下さいました。
 講演会が終わって、僕が感じたものは自分自身でもまったく意外なものでした。

 「一本の名作映画のような講演がしたい。」

 映画が映像芸術であるように、お芝居が舞台芸術であるように、講演も一つの講演芸術として人の心に感動を与えるもの、心をリフレッシュしてくれるもの、人の心を豊かにするもの、そんな講演がしたい。そういう願いが湧いてきたのでした。
 自分の今までの人生はそういう講演を作り上げるために必要な経験だったんだ。
 そしてこれからの人生はすべてその講演芸術のために捧げよう。
 これからは講演芸術のために生きよう。

 どうしてそう思ったのか自分でも不思議ですが、とにかく確信的にそう思ったのです。

 もし、経済的に行き詰まっていなかったら講演なんか絶対してなかったし、こんな夢を持つことはなかったと思います。自分がこの人生で果たすべき仕事に出会えたのは、実に倒産の危機があったからなのです。

 40代に降り掛かる人生の難問題は、実は自己実現のトビラを開く天からのギフト、贈りものなのです。
 自己実現とは何かを成し遂げることではありません。
 自分が自分になっていくこと、
 自分が自分として生きていくこと、
 その言葉どおり、自分を十二分に発揮して自分を表現して生きていくことです。
 一人一人のいのちはその本来の個性を実現しようとする衝動を持っています。
 それはまだこの世界にはない「新しい善さ」「新しい美しさ」を表し出すことです。
 
 
 後編はコチラ→http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/404753025.html

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