コラム

 公開日: 2013-04-27  最終更新日: 2014-08-01

和歌山県田辺市で「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」を講演

 きのうは和歌山県田辺市へ講演に行ってきました。
 田辺・西牟婁地区の小中学校の教頭先生対象の講演です。
 講演のテーマは「いのちの大切さをこどもたちにどう伝えるか」。






 以前、公共広告機構のCMで
 「命は大切だ。命を大切に。そんなこと何千何万回言われるより『あなたが大切だ』。誰かがそう言ってくれたら、それだけで生きていける。」というのがありました。
 今、子どもたちに最も必要なメッセージとは『あなたが大切だ』という心からの言葉や関わりなんだと思います。では、それをどう伝えていくか。

 自己肯定感を高める取り組みは学校現場でも必要なことですが、やはり最も重要なのは家庭での関わりです。自己肯定感の基盤は親子の愛情関係にあります。親御さんに子どもとどう関わってもらうか、<自己肯定感を育てる親子関係の作り方>という資料をもとに皆さんと考えていくことにしました。


 <自己肯定感を育てる親子関係の作り方>

 1、言葉とスキンシップで愛情を表現していますか

 2、子どもの話を聞いていますか

 3、子どもの欠点や失敗をあたたかく受け入れていますか

 4、待つことや任せることで、信頼していることを伝えていますか

 5、そのままの子どもを愛していますか


 どうして「~していますか」と疑問形なのか。
 それは子どもの自己肯定感を育てる上で「どんな子どもに育てるか」が重要なのではなく、親である自分が「どうあろうとするのか、どうありたいのか」と自分のありかたを見つめ直すその姿勢こそが大事だからです。自己肯定感は関係の中で育まれます。子どもに求めるのではなく自分のあり方を見つめ直そうとする、親の謙虚な姿勢こそが「自己肯定感を育てる親子関係』をつくるのです。
 絵本も紹介しながらお話ししました。



 「あなたが大切だ」ということは「あなたの弱さも大切だ」ということです。
 なぜなら、あなたの弱さもあなたの大切な一部だからです。
 人は一人で生きているのではありません。
 人は支え合って、つながり合って生きています。
 それは人間が強いからではなく、弱いからこそ助け合って生きているのだと思います。
 弱さは否定されるものではなく、むしろ人と人がつながり合って生きていくための大切なものなのではないでしょうか。

 大人が悩み苦しみを抱えているように、子どもたちもまた苦しみや悲しさを抱えています。
 私たちはその痛みに気づき、寄り添い、それを分ち合うことこそが「いのちの大切」を伝えることになるのだと思います。
 そしてそう出来るのは、私たちが賢いからでもなく、敏感だからでもなく、私たちもまた痛みを抱え、弱さを持った存在だからです。
 自分の弱さを認め、受け入れた時、それは他者への思いやりや「許す力」へと変容します。
 そして、それを持つことができた時、はじめて本当の意味で「命の大切さ」を伝えることが出来るようになるのだと思います。

 最後に詩「弱さという贈りもの」(http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/111147112.html)を朗読したあと、小田和正さんの「たしかなこと」という曲にのせて皆さんにプレゼントしました。

 
 皆さん、熱心に聞いて下さいました。
 本当にありがとうございました。
 またお会いできる日を楽しみにしています。




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