コラム

 公開日: 2012-10-03  最終更新日: 2014-08-01

「夫婦・親子が仲良くなれる方法 〜 I(アイ)メッセージで素直な気持ちを伝えよう〜」<後半>

 前半からお読みになられたい方はコチラからどうぞ。
 http://mbp-kobe.com/hasegawa/column/30961/

 人間には2つの心があります。
 一つは愛の心で、もう一つはエゴの心です。
 愛の心とは、愛する心、信じる心、共感する心、自らを開き人とつながっていこうとする心です。共苦共悲の慈悲の心、自他を一体と見る心です。
 エゴの心とは、自他を分けて見る心であり、相手は自分にとって脅威になるかもしれず、そこから疑う心や恐れる心、そして相手をコントロールしたい心、支配したい心が生まれて来ます。

 愛の心が自分を開いて他者とつながっていこうとするのに対して、エゴの心は固く閉じて自分を守ろうとする心です。(エゴが守ろうとしているのは、生身の自分ではなく、心の中のイメージの自分であり、他人からはこう見えているであろう自分です)

 どんな人も心の中心に愛の心があり、その周りをエゴの心が取り巻いています。
 だから、仲良くなりたい、やさしくしたい、喜ばせたい、信じたい・・などの愛の衝動が心の底で働いているのですが、一方でエゴの恐れる心から「信じてはいけない」等、それら愛の衝動を阻む気持ちが起こってきます。

 エゴの強さは人によって違いますが、多かれ少なかれ、自己の利益や体面を守ろうとするあまり、本来の愛の心が素直に出ていないというのがふつうの人間の姿です。
 ところが危機的状況になると、エゴが全部はがれて、愛だけになる瞬間というものがあり、その時はしばしば奇跡的な出来事が起こったりします。



 今からお話しするのは、そういう危機的状況におかれたあるお父さんに起こった奇跡のお話です。

 そのお父さんとは、「シクラメンのかほり」「俺たちの旅」を作詞作曲されたミュージシャンの小椋佳さん。
 すでにその頃にはヒット曲にも恵まれ、忙しいながらも充実した日々を過ごされていました。
 夢であった『大人が感動する子どもミュージカル』も立ち上げられ、40代のその頃、多忙を極めておられました。
 仕事面ではそのように充実していたものの、その多忙さから家族とゆっくり話す時間もなかったそうです。
 子どもにも厳しい父親で、他愛無い会話など一切なく、子どもと会話するのは叱るときだけだったそうです。叱る時も子どものことを「キミ」と呼び、そんな心の通わない冷たい親子関係だったそうです。
 そんな時、中2の息子さんが突然、脳梗塞で倒れます。
 それまで仕事、仕事で、子どものことなど見向きもしなかった小椋さんでしたが、この時ばかりは病院でつきっきりになって看病されました。
 息子さんの意識は2日たっても3日たっても戻りません。

 もうこのまま意識は戻らないかもしれない・・

 ある時『歌がいい』と聞いた小椋さんは、息子さんの側で歌を唄うことにしました。
 来る日も来る日も自分の曲を唄い、いったい何曲唄った時でしょうか?
 それまで何の反応も無かった息子さんが、突然、口を開いて小椋さんの歌を口ずさんだのです!

    あなたが美しいのは 
           愛されようとするときでなく

     あなたが美しいのは
           ただ愛そうとするとき

 その時、息子さんが口ずさまれた歌は小椋さんが主宰されている子どもミュージカルの歌でした。
 

 私たちは、ともすれば愛されようとして
 認められようとして、自分を偽ったり、見せかけたりします。
 それはエゴの心であり、自分を守ろうとする心です。
 自分を守ろうとする心は、
 一方で自分の心の自由を奪い、自分を縛る心でもあります。
 だから自分を守ろうとする心を捨てた時、
 自分を縛っていたものがほどけて、心は自由になります。

 自分の欠点を許す、自分のダメな部分を受け入れる。
 それもまた自分を守ろうとする心を捨てることでもあるのです。
 反省することは大切ですが、自分のダメな部分を嫌い、自分を責め、
 自己批判することは、実は自分を守ることなのです。
 自己批判しているもの、それがエゴなのです。
 自分の弱さを許し、受け入れ、自らを愛すること、
 それこそが自分を縛っていたエゴから自由になることであり、
 自分を守ろうとする心を捨てることです。
 
 そしてダメな自分を許し、受け入れ、愛せたなら、
 ご主人や子どもたちのダメなところや弱いところも許し、受け入れられ、
 心から愛することができるようになります。
 そうして許し合っていくところに「幸せな家庭」が生まれるのだと思います。


 最後に、Aqua Times の「決意の朝に」という曲にのせてお一人お一人にそれぞれ違った詩をプレゼントしました。

 嵐の中、ペアレントセミナーに来て下さった皆さん、本当にありがとうございました。
 また次、お会い出来る日を楽しみにしております。

 <後半>完全バージョン(「あなたが美しいのは」の曲が聴けます)
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/295132336.html?1349231387


  
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