コラム

 公開日: 2012-06-20 

親学10か条 その5、子どもの思い、ペース、自由を大切にする


 人間は誰しも愛する対象については「自分だけのものにしたい」という独占欲を持っています。これは別に悪いわけではなく、当然のことです。でも、相手が自分と同じ人間であれば「自分だけのもの」にするわけにはいきません。相手には相手の考えや思いがあり、自由意志を持った存在なのですから、自分の思うようにはなりません。
 恋人同士だと、それが焼きもちとなったり、束縛となったりするわけです。
 
 ところで、親も子どもを愛していますので、当然、独占欲はあるわけです。
 普通、1、2歳までは母親が子どもを独占出来てしまうので意識しませんが、子どもの自我が生まれ始める3歳頃になるとこの「独占欲」が「支配欲」に変わります。
 独占欲というのは、相手を自分のものにしたい、つまり自分の管理下において自分の思うようにしたい、というのが独占欲なのですが、この「自分の管理下において自分の思うようにしたい」心とは、結局、支配欲なわけです。

 この「子どもを自分の思うようにしたい」支配欲は、親であれば誰しもが持っています。

 大切なのは、支配欲をなくすように努力することではなく(なくすことは出来ません)、自分にも子どもを支配したい気持ちがあることを自覚して、子どもを自分の思い通りに育てようとしないことです。
 
 それは自分の思い優先ではなく、子どもの思いを大切にするということです。
 そうすることで、子どもは自分は大切にされていると親を信頼するようになります。自分は愛される値打ちのある大切な存在なんだという自信を持ちます。

 それはまた、子どものペースを大切にするということでもあります。
 子どもを尊重するということは、子どものペースを尊重するということで、「早くしなさい」は命令であり、問答無用で命令される子どもは尊重されているとはいえません。急がなければならない時は、「何時には家を出なければならないから、そのように協力してくれる」と頼めばいいのです。意外と子どもは途中までグズグズしていても最後には帳尻合わすものですから、途中のグズグズのところで怒らないように気をつけましょう。
 子どもを尊重するということは、「あなたは尊重するに値する素晴らしい存在ですよ」ということを態度で示していることになります。

 そして子どもを尊重するということは、子どもを信頼しているということです。
 子どもを信頼しているからこそ、子どもの自由を認めます。
 子どもの自由を認め、子どもの自由を大切にする、それは「あなたを信じている」という証しです。
 親と子の信頼関係は、そのようにして出来ていきます。

 英語で「尊重する」はrespect(リスペクト)と言います。それは「尊敬」も意味していて、結局、相手を尊重すると言うことは、相手を尊敬しているということで、夫婦であれ親子であれ、尊敬し合う心が大切なんだと思います。

 いい関係というのは、気楽で楽しいけれど、どこかで相手を尊敬し合っているものだと思います。




 子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
 http://www.hariat.co.jp/ksg/

 不登校でお悩みなら
 http://www.hariat.co.jp/ksg/futoukou.htm

 心が楽になる!親も子も幸せに成長していくヒントがいっぱい!
 ブログ「長谷川満の親学講座」
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/

 気づきがいっぱい!子育てコラム「あなたのままで100点満点」
 http://www.koushinococoro.com/magazine/kyouiku/hasegawa_100/



この記事を書いたプロ

家庭教師システム学院 [ホームページ]

家庭教師 長谷川満

兵庫県加古川市加古川町木村44-6 亀井ビル3階 [地図]
TEL:079-422-8028

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

1

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
著書紹介
子どもにも自分にもやさしくなれる本

 『あなたも子どもそのままでいい 〜長谷川満の親学講座〜 』¥500(税込み) いい親になろうとせず、いい子に育てようとせず、もっと自然に、もっとありのまま...

教育講演・人権講演について
イメージ

 「感動した」「心が軽くなった」「さらに子どもが愛しくなった」「子どもにやさしくなった」、そんな喜びの声が多数寄せられています。 人権についての講演会や中...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
家庭教師システム学院の長谷川満さん

自己イメージ改善で、子どもの自信とやる気を引き出す家庭教師のスペシャリスト(1/3)

 加古川市、高砂市、加古郡といった東播学区の小・中・高校生を対象に、家庭教師派遣を行う「家庭教師システム学院」。代表を務める長谷川満さんは、25年以上、家庭教師を指導するとともに、自身も家庭教師として多くの生徒と関わってきました。 「私が...

長谷川満プロに相談してみよう!

神戸新聞社 マイベストプロ

子どもの自信を回復させ学習意欲を引き出すノウハウを持っている

会社名 : 家庭教師システム学院
住所 : 兵庫県加古川市加古川町木村44-6 亀井ビル3階 [地図]
TEL : 079-422-8028

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

079-422-8028

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

長谷川満(はせがわみつる)

家庭教師システム学院

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

「星の数ほど」の詩をいただきました。今日の私にぴったりの詩でした。

今日は素晴らしい講演会をありがとうございました。 今日は...

みつばよつば
  • 30代/女性 
  • 参考になった数(1

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
教育委員会定例会で「しあわせになるれんしゅう」を教育長が紹介してくださいました。
イメージ

 今日、何気なく「長谷川満 しあわせになるれんしゅう」と検索してみたら、2ページ目に2年前の赤磐市の教育委...

子どもの自己肯定感や自尊感情を育む講演テーマベスト5
イメージ

  自己肯定感をテーマに講演をお考えの主催者様へ  今、教育界では自己肯定感や自尊感情という言...

[ 教育講演会・人権講演会のテーマ ]

「6歳の娘の指吸いをやめさせたい」という相談から見えてきたお母さんの思い

 先日の第5回参加型子育てパネルトークがあった際、 一人のお母さんからお悩み相談を受けました。 6歳...

アドラー心理学の子育てには「対等な関係」だけでなく「共同体感覚」の養成が必須
イメージ

 昨日6月3日(日)は午後から第5回参加型子育てパネルトークがありました。 テーマは「アドラー心理学の子...

[ 子育てパネルトーク ]

第68回「社会を明るくする運動・青少年健全育成」彦根市大会で講演します。会場/ビバシティ彦根
イメージ

 平成30年7月1日(日)ビバシティ彦根で講演します。 テーマは「子どもを幸せに伸ばす10の秘訣」。...

[ 教育・人権講演会 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ