日本酒のプロ
コラム
2010-07-26
◆蔵元ご紹介シリーズ◆ No.71 瑞泉(ずいせん)泡盛

▲貴重な甕(かめ)貯蔵にて静かに眠る17年古酒「竜鳳」。
とろけるような味わい。
南海に浮かぶ沖縄はかつて琉球王国として中継貿易で栄え、
独自の文化を築き上げてきました。その玉座があった首里城から
徒歩8分のお膝元に瑞泉蔵元はあります。
琉球王朝時代、泡盛古酒は貴重な酒として琉球王府の管理下におかれ、
限られた役職だけに製造を許し、首里の城下町、崎山・赤田・鳥堀の
三箇のみで醸造されていました。蔵元は琉球王朝時代の「焼酎職」を始祖に
持ち、首里三箇の崎山で伝統を継ぎながら泡盛を造り続けておられます。
蔵の創業は明治20年(1887年)。昭和50年代からは海外にも
輸出されるようになり、今日に至るまで国内外の酒類コンクールで
高い評価を受けています。
酒銘はかつて首里城内の第二門に登る石段途中にあった、こんこんと
清水が湧き出る「瑞泉」に由来します。
蒸留酒である泡盛は熟成することでまろみを帯び風味を増し、
昔から貴重な味わいとされてきました。
蔵元では酒造場とは別に300石タンク40本を備える巨大な貯蔵庫を
設けています。
3年以上熟成させたものが古酒と呼ばれますが、瑞泉蔵元ではその
ハードルを高くし、7年以上熟成させ味わい深く仕上げたものを
古酒として出荷されています。
甕貯蔵、樽貯蔵、タンク貯蔵、伝統の「仕次ぎ」で熟成させたもの等、
古酒の様々な魅力を伝えています。
1999年には、沖縄地上戦で壊滅したとされた戦前に瑞泉で使用されていた
黒麹菌が奇跡的に見つかり、これを用いた泡盛「御酒(うさき)」を発売。
全国的に注目されました。
2007年には日本酒のように原料であるタイ米を70%精米して仕込んだ
瑞泉「吟」、泡盛・南高梅・沖縄黒糖を使用した瑞泉「梅酒」を生み出すなど、
昔ながらの古酒つくりの伝統を守り続けながら、最新の設備を備えた蔵で、
泡盛の新しい魅力を伝える多彩な商品造りにも挑戦し続けられています。
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