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証人尋問(その1)

宝塚花のみち法律事務所ではメールマガジンを発行しています。
以下の記事はメールマガジンからの引用です。


「証人尋問」という言葉は聞いたことがあるでしょうか?
よくテレビなどでやっていますよね。証人が法廷の中の証言台の前に立って(実際は座ります),横から弁護士が質問をして,前から裁判官が睨んでいるあれです。


証人尋問には幾つかのルールがあります。基本的なルールは「交互尋問」といって,味方の弁護士がひととおり質問をしてから,次に相手側の弁護士が質問をします。最後に裁判官が質問します。
証人は質問に答えるのが任務であり,質問者に対して逆質問をしたり,聞かれてもいないのに裁判官に対して自分の意見を訴えかけてはいけません。


この基本的なルールを理解していない方が多く(仕方のないことですが),「裁判官の前で言いたいことを言わせて欲しい。」という方が時々おられます。


しかし,証人尋問は「言いたいことを言う」場ではなく,「聞きたいことを聞く」場なのです。
こう言ってしまうと,何か裁判というのは冷たいもののように感じるかもしれません。


しかし,「聞きたいことを聞く」ことは,裁判官が真実を発見するためにとても重要な手続なのです。


裁判は法律のルールに則って「事実」を認定します。そのためには,ルールに適応した形で一つずつ小さい「事実」を引き出していく必要があります。裁判官は引き出した「事実」を積み重ねて,目標とする「事実」を認定します。
弁護士も裁判官もそのために必要な質問をするのです。


ですから,もし裁判の証人になった場合は,面倒くさがらずに,一つ一つの質問に丁寧に答えてあげて下さい。

木野達夫(丁寧なヒアリングで問題解決へと導く法律のプロ)

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