コラム

 公開日: 2013-04-14 

証拠について

 宝塚花のみち法律事務所の弁護士木野達夫です。
 今回は「証拠」について書いてみたいと思います。


 「証拠」とは何でしょうか?
 よく推理小説などで、「俺が犯人だという証拠でもあるのか?」という台詞が出てきますよね。推理小説の場合、たいてい決定的な証拠が用意されています。誰がみても一目瞭然というものです。


 実際の裁判ではどうでしょうか?一目瞭然の証拠があるというケースは余りありません。そんなものを持っていたら、はっきりしすぎていて普通裁判にまでなりません。たいてい微妙だから争いになるのです。ですから、実際の裁判で出てくる証拠で決定的なものは少ないです。


 では、どういうものが「証拠」になるのでしょうか?
 契約関係でもめた場合、まず、契約書は一つの証拠ですね。納品書とか請求書とか領収書とかも証拠です。銀行口座の出入金記録、メールのやりとりなども重要な証拠になる場合があります。


 ところで、よく、「やっぱり証拠がないとダメですか?」と聞かれることがあります。確かに証拠がなければダメです。しかし、決定的な証拠でなくても情況証拠も証拠です。
 例えば、その当時おかれていた状況、立場なども立派な証拠です。「このような立場であればこういう行動に出るはずがない」「こういう状況だったのだから、こういう行動に出ても不思議ではない」という風に使います。
 もちろん、「不思議ではない」という程度では駄目なんですが、そういうものを多く積み重ねれば勝訴できる場合があります。


 実は法廷での尋問も証拠です。質問に対してどう答えるか、答え方に不自然さはないか、そういうことを裁判官は観察しています。そして、十分信用できるとなれば、本人(あるいは証人)が述べたことは立派な証拠になります(もっとも、本人の言うことが信用されにくいことは前回書いたとおりです)。


 このように、「証拠」と言ってもいろいろなものがあります。
 「証拠がないからどうせ無理だろう」と思っていても、専門家が見れば、「立派な証拠があるじゃないか!」という場合もありますので、無理だと思っても一度専門家に相談してみることは損ではないと思います。

この記事を書いたプロ

宝塚花のみち法律事務所 [ホームページ]

弁護士 木野達夫

兵庫県宝塚市栄町1-1-11 タカラコスモス六番館3階 [地図]
TEL:0797-85-3770

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
メールマガジン

宝塚花のみち法律事務所ではメールマガジンを発行しています。以下は,メールマガジンからの引用です少し前になりますが,テレビコマーシャルで有名な引越社が,...

 
このプロの紹介記事
「宝塚花のみち法律事務所」の木野達夫弁護士

民事・家事のほか企業法務で地域住民や中小企業をサポートする弁護士(1/3)

 交通事故や離婚など、暮らしの中で直面するさまざまなトラブルは、法律のプロに相談してみては。「私は街のみなさまの力になりたいと考えています。困ったことがあれば、どんなことでもすぐにお問い合わせください」と話すのは、「宝塚花のみち法律事務所」...

木野達夫プロに相談してみよう!

神戸新聞社 マイベストプロ

会社名 : 宝塚花のみち法律事務所
住所 : 兵庫県宝塚市栄町1-1-11 タカラコスモス六番館3階 [地図]
TEL : 0797-85-3770

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

0797-85-3770

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

木野達夫(きのたつお)

宝塚花のみち法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
駐車中の事故

駐車中の事故について駐停車中の事故に自賠法が適用されるでしょうか?自賠法1条の「運行によって」と言...

[ 交通事故・全般 ]

交通事故における「信頼の原則」

交通事故において「信頼の原則」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?判例によると,信頼の原則とは「...

[ 交通事故・全般 ]

自賠責保険が適用される「運行」とは

自賠法では,「自動車の運行によって人の生命又は身体が害された場合」に保険金が出るとされています(自賠法1条...

[ 交通事故・全般 ]

交通事故・物損編(レッカー代その他)

物損シリーズの最終です。レッカー代その他について。事故によって必要になったレッカー代は一般的には認め...

[ 交通事故・物損 ]

交通事故・物損編(休車損害)

今回は休車損害について。営業用車両が修理のために使用できず、それによって利益が減少した場合に利益の減...

[ 交通事故・物損 ]

コラム一覧を見る

人気のコラムTOP5
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ