声帯治療と発声法アドバイスのプロ
プロTOP:藤木暢也プロのご紹介
声楽家などの声帯のトラブルに、声楽に精通した医師が治療と並行して発声法をアドバイス(2/3)
音声障害の原因を見極めるために、「喉頭ストロボスコープ」を導入
喉や耳、鼻の状態を見極め、適切な診断と高度な医療の提供を志す藤木さん。「声は、声帯が1秒間に100数十回震えることによって生まれます。繊細でありながらも、とても運動量の多い部分。歌う場合は振動が5倍~10倍にまで増えるので、疲労も著しいものになります」
クリニックでは、通常のファイバースコープ以上に詳細な観察ができる「喉頭ストロボスコープ」を導入して、音声障害の原因を調べています。この検査機器は大学病院などにあるもので、一般の診療所で備えているのは比較的珍しいとか。
「手や足にケガをすると患部が硬くなることがあるでしょう? デリケートな声帯にも、同じようなことが起こります。傷ができるとその部分が硬化して声が出しにくくなるほか、声質にも影響してきます。ところが歌手や声楽家といったプロのみなさんは発声訓練をしているので、結節やポリープができていてもカバーしながら歌えてしまうんです。受診されて初めて、自覚する方もいらっしゃいます。歌い手にとって声帯は大切な楽器。定期的なメンテナンスが必要です。歌声は生身の体から奏でられるので、何かトラブルがあると、それがストレスの根源となり心理的なダメージにつながることもあります。ご自身の声帯の状態を把握して、健康維持に努めましょう」とやさしく語りかけます。
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