コラム

 公開日: 2015-04-04  最終更新日: 2015-05-14

西洋医学の限界と東洋医学の可能性

ストレス社会になると”未病”が増える。

最近こんな話を良く聞きます。
調子が悪いにもかかわらず、「どこの病院に行っても異常がない」といわれる。
「私の痛みを誰もわかってくれない」
「どこが、どうにかなっている。とか言うのではないのだけれど、何となく体調が良くない」
「胃腸も調子悪いし、背中も痛い事があったり、肩が凝りやすかったり、呼吸が苦しかったり」私のこの症状、どこの病院にいっていいのかわからない」
こういった、症状はあるのに、病院に行くと、病気とは診断してもらえないものを”未病”と言います。
こう言った不定愁訴の”未病”は東洋医学がお奨めです。

お話を進める前に、誤解を招くといけないので先に言っておきますが、西洋医学を否定するわけではありません。
私も、インフルエンザの時は病院に行きますし、健康診断も受診しています。

が、しかし、このような事実があるのをご存じでしょうか?

”病気”を治す薬はほとんど無い。
”病気”を治す手術もほとんど無い。

例えば、風邪薬。
風邪と言う病気を治しているでしょうか?
(厳密に言うと風邪と言う病気は無く、風邪症候群や風邪っぽい症状があるものの総称)
風に伴う様々な症状を押さえているに過ぎません。
咳が出るから、咳を止める。鼻水が出るから止める。
熱があるから熱を下げる。
本当は、早く風邪を治したければやってはいけないことです。
症状を抑える薬はあっても、風邪そのものを治す薬は存在しません。開発出来たら、即、ノーベル賞だと言われています。

何故、熱を下げてはいけないのか?

体に侵入した病原菌を退治する為に、体の免疫機構(リンパ球)が働きやすいように体温を”わざと”上げているのです。
薬で熱を下げるという事は、自分自身がもつ免疫機構の働きを邪魔することになります。
風邪を引くと咳が出ます。何故でしょう?
気管に侵入してきた、異物を体外に放出するためです。

風邪薬を飲むと確かに、症状は楽になり治ったように感じられます。
しかし、お知り合いとの会話でこんな事、聞いたこと無いでしょうか。
「薬飲んでるんだけど、今回の風邪なかなか治らない」「ちょっとはマシになるんだけど、治りきらない」

風邪自体は薬では治りません。症状を一時的に抑えているだけです。
風邪だけでなく、ほとんどの病気を治しているのは薬ではなく、人が元々持っている免疫機構です。
風邪を早く治したければ、薬を飲まず、仕事を休んで家で安静にしておくべきです。

手術もしかりです。
胃癌になりました。
胃を切り、癌を切除しました。
これは、病気を治したことになるでしょうか?
誤解を招くといけないので言っておきますが、手術を否定しているわけではありません。絶対に必要です。命を守るために。
しかし、病気を治したというのとは、違いますよね。

西洋医学の治療法のほとんどは対処療法です。
一方、東洋医学は、何故、その病気になったのか。の根本原因に対する治療法です。または、人間がもつ自己治癒力を最大限発揮させるための治療法です。

風邪の時に”わざと”熱が上がるように治療を進めることもあります。
一見無茶をしているようですが、結果、その方が早く治るのです。

風邪だからこんなこと出来ますが、癌に対して、このような治療はできません
出来てしまった癌を鍼灸治療でどうにかできるわけありません。

これは、東洋医学の限界であり、西洋医学の方が絶対に優位です。

内科的疾患以外で、例えば、整形外科と接骨院での治療。
腕の骨を骨折したとしましょう。
骨折を治すのは誰でしょう。整形外科の先生でしょうか?接骨院の柔道整復師でしょうか?
どちらでもありません。
骨折をしたご本人の自己治癒力が骨折を治すのです。

整形外科の医師も接骨院の柔道整復師も、折れた骨を元通りくっつけることはできません。
出来ることはどちらも同じ、骨が折れ、離れてしまった骨どうしを元の”位置”に戻すだけ。

折れた骨の、修復は自己治癒力が行うのです。もちろん、折れた骨を元の位置に戻すのは、自己治癒力では不可能ですから、医師か柔道整復師による、骨折した骨の整復は必要です。

ここで、疑問点が生まれます。「整形外科の医師と柔道整復師が行う骨折の整復の違い」 は何でしょう?

結論から言うと、整復自体に違いはありません。(ただし、出血を伴わない骨折。手術を必要としない骨折に限る)

何が違うかと言うと、医師はレントゲンを撮れるため、整復前後、画像での確認ができる。整復時に麻酔薬が使えるので、痛みを伴わずに整復ができる。レントゲンが撮れるためにギブスで固めても確認できるため全周囲のギブス固定ができる。
一方、柔道整復師は手の感覚での整復、確認となる。整復時に麻酔が使えないため、痛みを伴う。レントゲンが撮れないので、毎日固定具をはずし確認をしなければならない。そのため、全周囲のギブス固定はできない。

後、もう一点。これは、治療が出来ないのではなく、日本の法律上の問題であるが、レントゲンが使えない等の諸問題の為に医師の対診が必要となり、応急処置は認められているが、その後の治療は医師の同意が必要となっている。

もう一度言います。
これは、法律上の問題であり、治療技術の問題ではない。

ただ、こうは言ったものの、同じ柔道整復師の国家資格を取得していても、技術の差は激しく、足首の捻挫もまともに治療できない者もいれば、レントゲンを見ながら整復するより、手の感覚で整復する方が正確に整復するような、柔道整復師もおられます。そこまでの方は稀ですが。

それに付け加えて言うと、人の自己治癒力は偉大なもので、少々まがって整復しても、少々ずれて整復しても、捻れてさえいなければ、まっすぐになるのです。これは、リモデリングといって、若年者ほど、自家矯正されます。骨折の場所にもよりますが、大腿骨の骨折で考えると、小児だと骨1本分ずれていても、10度~20度程度なら、曲がっていても問題なくまっすぐになります。ただし、捻れているものはダメです。
人間の持つ自己治癒能力は偉大なのです。

鍼灸師は、骨折を治療する技術は持ち合わせていませんが、鍼灸治療も併用して治療を行うと、早期回復につながります。骨折部の血流を良くしたり、免疫力を高めてあげることで、治癒能力があがるからです。

話しを元に戻しましょう。

癌だけではなく、心疾患や脳卒中など、起こってしまった、命の危機にさらされた緊急を要する病気は西洋医学でしか対処できません。細菌類による伝染病やウイルスによる病気も西洋医学の発達とともに対処法ができ、人の寿命は大幅に伸びたのは、紛れもない事実です。
しかし、”未病”に対する柔軟な治療が西洋医学では出来ていないのも、また、事実です。

残念なことに、西洋医学の発展と共に、日本では、古来より伝わる伝統的医療は片隅に追いやられました。

鍼灸治療や柔道整復術を、治療として否定する方も一部におられますが、中国では、大学病院のなかに、推拿科(マッサージ)や鍼灸科という科があります。
症状や病状により、西洋医学と東洋医学を上手に使い分けているのです。

鍼灸治療によって、死と直面した心疾患がどうにかなるわけでもありませんし、出来てしまった癌が消えるわけでもありません。
しかし、病気になってしまう前に、癌になりにくいように体質改善を行う事や、風邪や、アレルギーに対する免疫力のUP。自律神経の働きを調整したり、胃腸の働きを活発にしたり、肩こり、腰痛などのカラダの痛みを取り去ること。不妊で悩む方などにも、人が本来持っている生命力の働きを活性化することにより、結果、妊娠力をUPさせることなども鍼灸で出来ることです。
鍼灸治療は患者さんが本来持つ生命力であったり、自家治癒能力を最大限発揮できるように手助けをする治療ですので、鍼灸師に頼り切るのではなく、「一緒に治療をしていく」と考えていただいた方がより効果的です。

最近、NIH(米国 国立衛生研究所)の見解として鍼灸療法の各種の病気に対する効果とその科学的根拠、西洋医学の代替治療として効果について有効であると発表しました。
WHO(世界保健機構)も鍼灸治療の有効性を認めています。
http://www.harikyu.or.jp/general/effect.html

西洋医学の治療費は本来は高くつきます。日本では保険制度が整備されているお蔭で安価で治療を受けていられるだけです。平成25年度の国民医療費は39.3兆円です。

西洋医学だけに頼らず、未病の段階で東洋医学を取り入れ、未然に病気を防ぐといった、両者のいいとこどりをする道を探す必要があると考えます。

病院で病気と認めてくれなかったり、人には相談できず、一人で悩んでおられる症状があるなら、一度、鍼灸院をお尋ねください。

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柔道整復師 金井克行

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