コラム

 公開日: 2017-08-26  最終更新日: 2017-08-30

「墓じまい」を考える前に読んでほしい物語(14)「温かい土」/渡辺笑子さん(29歳)

お墓にまつわるエピソード集「お墓物語」 

一見、同じように見えるお墓だが、実はそれぞれのお墓には、
それぞれの思いと数々のエピソードがあります。

全国の墓石を含む石材関連業者約1,300社が加盟する、
日本最大の業界団体である、(一社)日本石材産業協会では、
お墓にまつわる感動的なエピソードを集めた小冊子、
「お墓物語」を、2011年3月に発行いたしました。(非売品)


お墓にまつわるエピソード集「お墓物語」

「お墓物語」を発行するにあたり、作品を募集したところ、
全国各地から数多くの応募作品が寄せられました。


その中から33名の方の作品がこの小冊子に収められています。


涙あり、笑顔あり、驚きありの素晴らしい物語ばかりです。


マスコミ等で「墓じまい」ばかりが大きく取り上げられる昨今において、
「お墓ってこんなに素晴らしいものなんだよ」ということを、
今一度、一人でも多くの人に気づいていただければと思い、
ここに、33話、全ての物語を順にご紹介させていただきます。

これまでに、以下の13のをご紹介いたしました。

(1)「祖母との出会い」/三浦るるさん
(2)「お墓参りの不思議」/伊東徳久さん
(3)「祖父のお墓で」/水野真由美さん
(4)「おはからい」/漣ほたるさん
(5)「星よりも近く」/倉木敬人さん
(6)「泣き虫」/藤田徹朗さん
(7)「田舎のお墓を訪れて」/長坂隆雄さん
(8) 「祖母の墓を抱きしめて」/梅山太郎さん
(9) 「祖母VS母・お墓バトル」/森下純一さん
(10) 「一片の桜」/咲ママさん
(11)「心の掛け橋 」/棚橋すみえさん
(12)「おじいちゃんがくれたもの」/匿名希望さん
(13)「お墓物語」/寺田聡さん

今回は、東京都在住の渡辺笑子さんの作品、
「温かい土」をご紹介させていただきます。
心温まるエピソードを通じて、家族や大切な方との絆や、
命の尊さを考えていただくきっかけになればと考えております。


「温かい土」/渡辺笑子さん(29歳・東京都)

ベランダで小鳥が死んでいた。


風の強い日が続いていたから、
マンションに頭をぶつけてそのまま落下したのだろう。

いつまでもそのままにしていくわけにいかず、
新聞紙で包んで燃えるゴミの日に出した。

土が見えるところは私有地か公園という、
都会の無常さを感じずにいられなかった。


子どもの頃、同じことがあった。


巣から落ちた子雀(こすすずめ)を拾って育てようとした。


しかし、落ちたときに大けがをしていたのだろう。


すぐに死んでしまった。


固くなった体をかわいい布で包み、自宅の庭に埋めた。


その場所はペットが死んだら埋めると、
なんとなく決まっていた。


家族中がペットのお墓と、決めていた場所だった。


春になり、枯れていたように見えた木々から緑が芽吹き、
湿った土からたくさんの草花が出てくる。




まるで、死んだ小鳥が生まれ変わって会いに来たように思えた。


子どもの私は、庭で見つける虫や動物の死骸が、
土を通してちゃんと生まれ変わると信じていた。

だから、実家の近くにあった、
村の共同墓地(※)に埋められた人たちも、
ちゃんと生まれ変わってくると思っていた。




墓地に生えている古い樹はおじいちゃんのおじいちゃん。


低い椿の樹はおばあちゃんのおばあちゃん。


…そうやって自由に想像をめぐらし、命の不思議を考えていた。


春の日差しの温かさと、命を受け取って循環させる、
土のおおらかさに包まれていた。


幸福な子ども時代だった。


そんなことも、都会での一人暮らしが長くなり、忘れていた。


街路樹を見ても、公園に行っても、
命の循環を思い描くことはなかった。


切り取られた土からは痛々しさしか伝わってこない。


死んだ小鳥を埋める場所すらないこの町で、
私はそれでも生きている。


その現実が重たかった。


今年の連休は、久しぶりに故郷に帰ろう。


そしてお墓参りをしよう。


もう一度、おじいちゃんのおじいちゃんの樹に会って、
命の不思議さを感じてみよう。

あの小鳥も、きっと今頃は生まれ変わっていると、
お墓を見たら思える気がする。


※【共同墓地】市町村が公衆のために設けた墓地。


「お墓物語」を無料プレゼントいたします!

「お墓物語」をマイベストプロ神戸をご覧の方に無料でプレゼントいたします。
数に限りがございますので、ご希望の方は今すぐお申し込みください。

■お申込み方法

お申込みは第一石材までFAXまたはEメールにてお申込みください。
FAX・メールには、"「お墓物語」希望/マイベストプロ神戸"とご記入の上、
※お名前・ご住所・電話番号も必ずご記入ください。

・FAX:078・515・2737(24時間受付)
・メールでのお申込みはこちらまで
http://www.daiichisekizai.com/inquiry/site/

「お墓物語」は、近畿地方の方限定でお送りさせていただきます。
なお、部数に限りがありますので業者の方のお申し込みはご遠慮ください。


             
            ~つづく~



次回は、匿名希望さん(30代・兵庫県)の作品、
「父の死と我が使命」をご紹介させていただきます。


一般消費者にとって極めて分かりにくいあらゆるお墓の疑問を、
(一社)日本石材産業協会認定、「お墓ディレクター1級」資格者、
㈱第一石材・代表、能島孝志がズバリ解決いたします。(相談無料)

私ども、第一石材では、しつこい売り込みや、自宅への訪問営業、
電話での後追いなどは一切いたしておりませんのでご安心ください。

防水構造を備えたお墓「信頼棺®」の詳細はコチラ!


第一石材がお墓の悩みをすべて解決!

この記事を書いたプロ

株式会社第一石材 [ホームページ]

能島孝志

兵庫県神戸市兵庫区永沢町2丁目1番21号 [地図]
TEL:0120-75-6148

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声
信頼できる石材店に出会えたことが何よりの幸せです。(神戸市北区/辻井様)

お墓は子孫に伝え、ご先祖や家族の絆を感じる大切な場・装置・システムです。モノだけではなく、お墓を建てる物語、想いを大切にしたいと考えております。...

第一石材のお墓
家族の想いをカタチにしたデザイン墓石

夫を亡くされた奥様と3人のお嬢様から最初に頂いたご要望は「黒を基調とした独創的で重厚感のあるお墓」をコンセプトにオリジナルデザイン墓石を設計をしてほしいとい...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
能島孝志 のじまたかし

お客様目線で業界に一石を投じ続けてきた神戸のお墓ディレクター(1/3)

 神戸で伝統的な和型墓石からデザイン墓石の製作・販売を行なっている第一石材の能島孝志社長。もともとは、企業の販促や企画プロデュース、営業指導を行なっておられたそうです。 「仕事で、石材店の営業指導に週1回行き始めたのがきっかけでした。当...

能島孝志プロに相談してみよう!

神戸新聞社 マイベストプロ

「お墓はどこの石材店で建てても同じ」なんて思っていませんか?

会社名 : 株式会社第一石材
住所 : 兵庫県神戸市兵庫区永沢町2丁目1番21号 [地図]
TEL : 0120-75-6148

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

0120-75-6148

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

能島孝志(のじまたかし)

株式会社第一石材

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
このプロへのみんなの声

信頼できる会社、信頼出来る社長です。

私は2月に実父をなくし何処の石材店にお願いしようかと迷って...

松村
  • 50代/男性 
  • 参考になった数(5

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
お墓の情報収集に役立つおすすめサイト!/良いお墓が出来るかどうかの分かれ目(10・最終話)
イメージ

(1)お墓は一般消費者には極めて分かりにくい商品である(2)情報収集の手段は?(3)お墓のポータルサイトと...

[ 石材店の選び方 ]

納骨室に水が入らない特許構造の墓石/本当に良いお墓を提供するためには?(10・最終話)
イメージ

このシリーズコラムでは、本当に良いお墓を提供するために、私ども第一石材がどのようにさせて頂いているかを書...

[ お墓を建てる ]

特許出願墓石“納骨室に水が入らないお墓”「信頼棺®」のWebページが完成いたしました。
イメージ

「お墓の中に水が入る」なんて誰も思っていないでしょう?ところが、実は、富山県の一部で建てられているよ...

[ 防水構造を備えたお墓・墓石 ]

「大島石墓石」の価格・ランク・品質を徹底解明!(1)大島石とはどんな石?
大島石が使われている赤坂迎賓館

 1.大島石とはどんな石?  石の貴婦人「大島石」  関西で、「国産のお墓と言えば大島石」と言われるくらい...

[ 日本の銘石 ]

「墓じまい」を考える前に読んでほしい物語(17)「墓石は語る」伊東静雄さん(81歳)
イメージ

 お墓にまつわるエピソード集「お墓物語」  一見、同じように見えるお墓だが、実はそれぞれのお墓には、そ...

[ お墓物語 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ