コラム

 公開日: 2017-07-05  最終更新日: 2017-08-25

収納を見直すことで収納量を増やしてみよう!神戸市東灘区Hさま邸押入れ/子ども部屋片付け実例

昨今の片づけの常識は、「今使っていないモノは捨てる」こと。ですから片づけようとする場合、何とか捨てられる策を探ります。ですが、本当にそうしなければ片づかないのでしょうか。

もちろん物理的に収められる量は決まっていますから、それを超えたモノに関しては処分する必要があります。ですが、もしスペースに余裕があるのなら、必ずしも処分しなければいけない理由にはなりません。言うまでもなく、その場合は保管が可能だからです。全く使い道の思いつかないモノならともかく、「いつか使うかも」と思えるモノであれば、取っておいていけない理由はありません。

また、比較的収納が少ない場合でも、工夫することである程度収容量を増やすことができます。心を痛めながら処分したり、それができないからと片づけをあきらめたりする前に、現在の収納を見直すことで収納量を増やすことを考えてみましょう。片づけの目的は、捨てることではなく暮らしやすくすること。モノが多くても、使っているモノが取り出しやすく使いやすく、なおかつ、全てのモノがきちんと収まっていれば、目的は果たせます。収納を改善し、それでも収納しきれないモノがあれば、その時に処分を考えても遅くはありません。

今回ご紹介する実例は、神戸市東灘区のH様邸。マンションにご家族4人で暮らされています。暮らしにくく散らかっている原因は、モノが多いだけではありません。収納スペースが最大限に活かされておらず、そのシステムがきちんと機能していないことにあります。

押入れを見てみましょう。



押入れは、家の中の収納スペースにおいてかなりの収納量を誇るキーステーションともいえる場所です。大抵、どの家にもひとつはあります。ところが、押入れはもともと布団を収納するために作られているので奥行きが深く棚板がありません。ほぼ、ただのだだっ広い空間。使いこなすにはそれなりの工夫が必要です。



この家の場合、一番の問題は押入れの前に棚が置かれていること。そのために押し入れ内の収納ケースの引出しが開きません。これでは、収納ケースを置いている意味がなく、ただの場所塞ぎにしかなりません。



また、大きさの違う収納ケースを重ねたり、紙袋に詰めたモノが適当に置かれていたりするため、空間がうまく活かされていません。そこで、その辺りを重点的に改善します。



まず最上段ですが、ここは使いにくい場所なので普段必要としないモノを収納します。ここにある布団は普段使いではないので、その収納場所に充てました。

中段は、いってみたら特等席。いちばん取り出しやすい場所になります。サイズの合った収納ボックスを目線の高さまで置き、よく使うモノを入れました。

下段には、前後に同じキャスター式収納ケースを全部で4つ収め、前にシーズン中の服、後ろにシーズンオフの服を収納しました。キャスターがついているので、ボックスを前後入れ替えることで衣替えができるようになっています。一見使いにくそうな高さですが、キャスターを利用することと、小さいお子さんの服を着せるには座って作業するほうが便利である点から、下段をその収納場所にしました。

最大の問題だった押入れを塞ぐ棚も移動させ、全てのボックスが開けられるようになり、その機能を回復させることができました。

次に、廊下の収納を見てみましょう。



まず目につくのは、棚板の高さと収納されているモノの高さが合っていないために、ムダな空間が生まれていること。高さを合わせる、棚板を増やすといった発想がないためにこうなります。
また、この写真からは分からないのですが、実はこの棚は左側にスペースが続いています。つまり、壁になっている左側も実は収納になっているのですが、うまく使えていないためによくわからないモノが入ったまま放置されている状態でした。ここも、工夫をすることでかなりの収納量が見込める場所です。



そこで、まず収めるモノに合わせ棚板を上に移動させ、ムダな空間をなくしました。それにより空いた下のスペースに、キャスターを取り付けたカラーボックスを3つ入れ込むことが可能となりました。真ん中のボックスを手前に引き、左側からもうひとつのボックスを引っ張り出すことで、そのスペースをくまなく使うことができます。右と真ん中のボックスにはよく使うモノを、引出す必要のある左側の棚にはストック類を収めました。



また、上段の左側にカゴを置くことで、奥のモノを取り出す際にカゴひとつ移動させることで取り出しが可能となりました。奥に何が入っているかは、全てラベルにて明記。収めたまま放置されることを防ぎます。
これにより、今まで活かせてなかったスペースがフルに活用できるようになり、収納量をかなり増やすことができました。

最後に、子ども部屋を見てみましょう。



子ども用ベッドの下に、高さ1メートルほどの空間があります。そこになるべくたくさんのモノを収納するべく、奥の壁に沿って大小さまざまなモノが置かれています。ところが、この空間は大人が入るには低すぎ、モノを取り出そうと潜り込むことは容易ではありません。結果、殆どものモノが使われないままになっていました。



いちばんもったいないのが、ベッドについていた洋服ダンス。奥にあるために活用されず、タンスに収められない服がそこかしこに引っかけられ部屋に溢れていました。



そこで、まずは収納するモノの見直しをします。
ここは、取り出しにくい場所として、キャンプ用品や季節の飾りモノなどの、日常使わないモノの収納場所として使うことにしました。小さなモノはキャスター付き衣装ケースなどを使うことで、見つけにくくならないように。しょっちゅう出し入れする必要のないモノなので、すき間なく置いても問題ありません。かなりの収納量が確保できました。
そして、ベッドに沿って手前に洋服ダンスを持ってきます。その隣には、シーズンオフの服を入れた収納ボックスを設置。着替えも衣替えも簡単にできるようになりました。

このように、収納スペースは工夫をすることである程度増やすことができます。その上で、普段使っているモノは使いやすく、保管しておくモノは分かりやすくしておけば、生活上何の問題も起こりません。ただ捨てることだけにとらわれず、スペースやモノを活かすことも、片づけの手段のひとつと考えましょう。

「活かす片づけ」で暮らしや仕事を活性化させます。
収納工房CozyStyle神戸
HPはこちらから!
https://cozystylekobe.jimdo.com/

この記事を書いたプロ

収納工房CozyStyle神戸 [ホームページ]

整理収納アドバイザー 遠藤亜紀

兵庫県神戸市東灘区御影山手 [地図]
TEL:080-5702-1900

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

3

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
遠藤亜紀 えんどうあき

捨てるだけにとらわれない「活かす工夫」で暮らしやすさを形に(1/3)

 「誤解を恐れずに言うと、私は『たかが収納』と思っています」というのは、神戸市の整理収納アドバイザー・遠藤亜紀さんです。「モノを収納することを片づけの目的と捉えがちですが、そうすると空きスペースに使わないモノを入れてしまう恐れも。モノは使う...

遠藤亜紀プロに相談してみよう!

神戸新聞社 マイベストプロ

経験に基づいたアイデアで「暮らしやすい」をカタチにできます!

会社名 : 収納工房CozyStyle神戸
住所 : 兵庫県神戸市東灘区御影山手 [地図]
TEL : 080-5702-1900

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

080-5702-1900

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

遠藤亜紀(えんどうあき)

収納工房CozyStyle神戸

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
実家の片づけは「親の暮らしを守るため」にしないといけない、その理由
イメージ

 遺された家族のための片づけは本当に必要か 近年、「親の家の片づけ」がたびたび話題に上っています。T...

[ シニア世代の片づけ ]

片づけは時短への近道!キッチン収納のアイデアとコツ12選②
イメージ

 その3「収納アイテムを使う」 収納したモノが使いにくかったり、せっかくのスペースが有効活用できなかっ...

[ 整理収納のアイデア ]

片づけは時短への近道!キッチン収納のアイデアとコツ12選①
イメージ

キッチンとは、当然ですが料理を作る場所。狭いわりにそこに収納したいモノが多いのは、キッチンが作業をする場所...

[ 整理収納のアイデア ]

収納に悩む場所No.1「押入れ・クローゼット」を解決する、とっておきの3つのルール
イメージ

収納の悩みは人それぞれ。暮らしぶりや考え方で悩みも大きく違ってきます。セミナーをする際は、可能な限り事前に...

[ 片づけのコツ ]

作業効率を上げて介護業界の人手不足を解消しよう!神戸市東灘区介護施設Fさま片付け実例
イメージ

 介護業界での人手不足問題。解決は片づけにあり? 多くの介護施設では今、働き手不足が深刻な問題となって...

[ 職場環境改善 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ