コラム

 公開日: 2015-11-12  最終更新日: 2015-12-13

「散らかり部屋」より劣る「スッキリ部屋」に足りないのは定位置です

片づいた家を目指すのに、定位置はいちばん大切なキーワード


片づけに必要なことは、もちろんひとつではありません。
使うモノと使わないモノを分けてみたり、動線を見極めてモノを配置してみたり、楽に取り出せるようにモノをまとめてみたり。
いろいろなことに気をまわし、創意工夫を積み重ね、ベストな状態を探っていくのが片づけの醍醐味です。
その中でも、やはりこれが決まってないと何も始まらないと思うのは、定位置という名のモノの住所。
定位置を家の中の全てのモノに決めること。
それが、暮らしを整えるうえでの大前提です。



定位置の有無は、こんなにも暮らしに影響する!


片づいていない家での暮らしで困ることのトップは、なんといっても探し物。
もし、家の中の全てのモノに定位置が決まっていて、それに沿ってモノがきちんと収まっていれば、探し物は起こらないはず。
極端なことを言えば、その定位置がとても不便で遠い場所であったとしても、少なくとも探し物だけは起こらないのです。

探し物だけではありません。
例えば、見た目が同じように散らかった部屋があったとして、その部屋を片づけようとした場合、定位置が決まっているかいないかで、作業に違いが出てきます。
もし定位置が決まっていなければ、しまう場所にいちいち悩むので時間がかかります。
そのうち疲れて頓挫してしまうかも知れないし、適当な場所に入れてしまうかも知れません。
適当に入れてしまうとまた探し物が起こり、部屋はすぐに元の散らかった状態に戻ってしまうでしょう。
ですが、もし全てのモノに定位置が決まっていたら、片づけはそこに戻すだけで終わるので、最短の時間で済むのです。
悩むたびに片づけの手が止まることもありませんし、再び散らかるということも、そう簡単には起きません。



今度はその逆を考えてみます。
見た目が同じように片づいた部屋の場合です。
定位置が決まっていれば、それはあるべき場所にあるべきモノがきちんと収まったベストな状態。
探し物は絶対に起こりません。
ところが、定位置が決まっていない場合。
決まっていないのに片づいたように見えるというのは、どこかへ適当に押し込んで、単に見た目を整えているだけなのです。
ですから、やはり探し物が起こります。
隠してしまっているだけに、出しっぱなしの部屋以上に見つけ出すのが難しいかも知れません。

つまり、家の機能は見た目がスッキリとしているかどうかよりも、定位置が決まっているのかどうかが重要で、それによって暮らしやすさに雲泥の差が生じるのです。



実は、定位置の有無によって、家の基本形が違ってきます。
定位置が全てのモノに決められている家というのは、モノが帰るべき住所を持っているということなので、所定の場所に収まっている状態が基本形になりますが、定位置が決められていない家というのは、モノが住所を持っていないホームレスと一緒となので、出しっぱなしの状態が基本形。
そのためリセットいう言葉も、かたや「元の片づいた状態に戻る」という意味に使われるのに対して、もう一方は「元の散らかった状態に戻る」という意味で使われます。
つまり、家の基本形が真逆なのです。
ですからいくら一生懸命に片づけても、定位置を決めない限り、それは出しっぱなしという基本形に対して整えているだけなので、いつまでたっても片づけに終わりが見えてこないのです。

目指すは、定位置が全てのモノに与えられた機能的な暮らし




以上の理由から、機能的な家を目指すうえで最も大切な工程は、家の中の全てのモノに定位置を決めるということがお分かりいただけたでしょうか。
確かに、全てに決めるということは簡単なことではなく、慣れないうちは試行錯誤の連続でしょう。
ですが、ひとたび決めてしまえば、その後の暮らしは格段に楽になります。
住所の決まっているモノたちは定位置に戻りやすいので散らかりにくく、もちろん探し物はめったに起きません。
たとえ家族に散らかされても、すぐにリセットできると分かっているので、今までのような大きなストレスは感じなくなります。
そんな暮らしは、今までのイライラの元凶が定位置を決めていないことにあったということを、あなたに教えてくれるかも知れません。

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この記事を書いたプロ

収納工房CozyStyle神戸 [ホームページ]

整理収納アドバイザー 遠藤亜紀

兵庫県神戸市東灘区御影山手 [地図]
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