コラム

 公開日: 2015-11-01  最終更新日: 2015-11-12

子育てママたちの永遠のテーマ「散らかった子ども部屋はどうしたらいい?」

散らかった子ども部屋を巡る、母と子のよくある葛藤




『子供部屋の床一面に置かれた脱ぎっぱなしの服、食べ終わったお菓子の袋、いるのかいらないのかわからない学校のプリント類。
見かねた母親が子どもに「片づけなさい」と注意するが、すぐには片づけない。
そのうち困って自発的に片づけ始めるだろうと、しばらく黙って様子を見るものの、一向に片づけるそぶりを見せず、気がつけば汚部屋一歩手前。
ここで折れてはためにならないと、もう一度「片づけなさい」と、前回より声を荒げて言ってみるも、全く効果なし』
母子のよくある葛藤とはこんな感じでしょうか。

そんな部屋を、本人が片づけるまで待つのがいいのか、それとも親が片づけていいのか。
本当に悩ましいところです。

この問いに明確な正解はないのかも知れません。
なぜなら、子どもによって結果はさまざま。
散らかった状態に困るような子どもなら、いつかは片づけ始めるだろうし、散らかった状態が痛くも痒くもないような子どもなら、どんなに待ってもおそらくその日はすぐにはやって来ないからです。
あえて正解を言うのなら、子どもの性格を見極めて方法を選ぶというところでしょうか。




どんなに散らかっても気にならない子どもへの、長い目で見た躾


わが家には、まさにこの2パターンが存在しています。
少し散らかったら片づけるタイプと、どんなに散らかっても片づけないタイプ。
当然ながらこの場合、問題なのは片づけないタイプです。
そのタイプの子どもに対して私が取った方法は、「汚部屋にならない程度に親が片づける」という道でした。
なぜ、その選択なのか。
理由はいくつかあります。

第一に、自分の精神安定上の理由。
自分自身にとっては、散らかった部屋を放置していることが何よりもストレスになりました。

第二に、子どもの本質に対しての理由。
部屋が散らかっていても気にならないというのは、本人の本質的な部分です。
部屋はきれいにするべきというしつけの問題はさておき、散らかった部屋が気になるというのは自分の感覚であって、その子どもには当てはまらないのです。
ですからいくら部屋を片づけろと言って聞かせても、部屋が汚いのが気にならない、気ならないから困らない、困らないから片づけない。
気にならないという本質は、親が変えることはできません。

第三に、散らかった部屋が及ぼす将来的影響。
仮に、散らかった部屋に住み続けるとどうなるか。
おそらくその状態が当たり前になっていき、本人の中にどんどんと刷り込まれていきます。
いずれ自立した時に、刷り込まれた環境を再現してしまう可能性が高い。
だとすれば、散らかった状態よりもある程度片づいた状態を刷り込ませておいたほうが、のちのちそれが活きてくるのではないか。
そう考え、「片づけてあげる」というより、「片づいた部屋の心地良さと効果を本人に実感させ、その必要性に気づかせる」というかたちで躾けることを選びました。

何を隠そう、実は自分自身がそうだったのです。
かつて片づけ好きの父親が、片づけが苦手な娘の部屋を片づけてくれていました。
父が刷り込みを狙っていたのかは分かりませんが、その私が片づけの仕事をするようになったのは、やはりきれいな状態が知らず知らずのうちに自分の中に刷り込まれていたからなのかも知れません。




ただ、だからといって全てを親が片づけるというのも避けたいところ。
そこで、指示の出し方に工夫をします。
例えば、溢れかえっているプリント類を片づけて欲しい場合。
部屋でダラダラしている子どもに、ただ片づけるように言っても聞き入れません。
まずはタイミングを計って、リビングのテレビで野球あたりを観ている子どもの前にプリントの山を置き、明日は古紙の廃品回収日だと理由を伝え、プリントを必要なプリントと不必要なプリントに分けるようにと具体的な指示を出します。
指示の出し方次第で、結果が変わってきます。
そこは、親のさじ加減ひとつでしょう。

子ども部屋を片づけさせる、もうひとつの目的


ところで、子供部屋を片づけさせることには、部屋をきれいに保つという以外にも目的があります。
「自分のことは自分でやる」「家のルールを守る」ということへの教育です。
もちろん部屋を片づけられるのに越したことはないのですが、それができないからといってそこばかりにとらわれず、他ができていれば良しとするのも、ひとつのやり方です。
そのためには、子どもが守れるようなルールを課す必要があります。
例えば、食べ終わった食器は自分で洗う、お風呂は最後の人が洗う、犬の散歩は休みの人がするなどです。
それができるのだから、部屋が片づけられないくらい目をつぶろうと考える。
あまり部屋の状態だけに固執せず、全体を見ることをお勧めします。




子どもが部屋を片づけないという相談を受けることがありますが、よくよく聞いてみると、実は家全体が片づけられていなかったというオチがつくことがあります。
片づけていない人に言われる「片づけなさい」ほど、説得力のないものはありません。

親が率先して家の中を片づける。
まずは、お手本を見せることから始めましょう。

この記事を書いたプロ

収納工房CozyStyle神戸 [ホームページ]

整理収納アドバイザー 遠藤亜紀

兵庫県神戸市東灘区御影山手 [地図]
TEL:080-5702-1900

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